2015年10月20日の夜明け(5時45分〜6時12分)の光景です。
2015年10月20日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 もう30年近く前の話。 勤めていた職場の部長はその分野では有名で、上層部に対しても顔がきく人だった。 部長は麻雀や野球が大好きで、若手や中堅の職員の何人かは率先して部長の趣味に付き合っており、 その多くが実力もあり本社に呼ばれた。 中堅の職員の一人は部長のイエスマンという人で、本社へと異動になった。 それから1年ぐらいしてから、この中堅の職員が電車内でスリをし逮捕されたのを知った。懲戒免職だった。 この逮捕された職員とは仲が悪かった私の上司。 自分の意見を正々堂々と言う、上からは嫌われているが部下の面倒見がいい人、その上司からその後 のことを聞いた。 職を失い、すがるように私の上司に電話をし、酒を飲みながら涙を流している相手に上司は「ガンバレ」と 強く言ったと話していた。 絶望に陥ったときに、頼る人。 逮捕された職員にとって表面上は邪魔な存在だったであろう上司、しかし自分と異なる世界に生きている 人に救いを求めたのかも知れない。 私が仕事のことで上司に嫌な思いをさせたこともあるが、その後も叱ったり裏表のない態度で接してくれた。 前に築地市場で働きながら学校へ通っていた時のこと、口が悪く仕事はきついが、裏表のない人が多かった場。 今でも、何故かそのような人間・場に憧れてしまう。 悪意なき単純さ。それは苦しい環境にいる時こそ、宝石のように光り輝くものかもと思う。 |