聖フランシスコが亡くなった所にたつ記念教会





2012年10月3日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した写真です。





アッシジの聖フランシスコが亡くなった場所です(1985年アッシジにて撮影)。



本日10月3日(1226年)はアッシジの聖フランシスコが亡くなった日で、現在ではこの場所を

包むように大きな教会が建てられています。



初めてアッシジの駅に降り立ち、そこから眺めたアッシジの丘は神々しく輝き、この丘から

眼下に見えるウンブリア平原はまるで海のように広がっていました。



話は変わりますが、私の高校時代にアニメ「アルプスの少女」が放映されていました。その

中でヤギ飼いのペーターのおばあさんがいつも詩篇のような歌を口ずさんでいましたが、

これが聖フランシスコの「太陽の歌」だと知ったのは随分後のことでした。



私自身幼少の頃から引越しを繰り返していたので、同じような境遇のハイジに共感してい

たのだと思います。



このアニメで使われた「太陽の歌」を下に紹介しますが、大正13年に書かれただけに文語

体で書かれています。ただ私は文語体の響きは好きですし、日本語の美しさが現われて

いると思います。



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いとも高く、萬能にして、恵みふかき主よ。

賛美、栄光、ほまれ、すべての恵は主のものなれ

いと高き主よ、こはみな主のものにして、

人はその御名をよぶにも足らず。



讃むべき哉、主よ、主のつくりませる物みなと、

ことに昼を与へわれらを照り輝かす

はらから太陽と。

日は美しく眩しきまでに照り渡る、

かれこそは主の御姿、ああ高きにます主よ。

讃むべき哉、わが主よ、わがはらから月は星は、
  
主はこれをみ空に造りたまひ、すみて貴く美はし。



讃むべき哉、わが主よ、風は、

大気は、雲は、曇りてはまた晴るる日和は

これによりて主はその造りまししものを育みたまふ。



讃むべき哉、わが主よ、やさしきはらから水は

いとやく立ちて、低につき貴く清らかなり。



讃むべき哉、わが主よ、はらから火は

夜のくらきを照らし、

美はし、たのし、たけく、つよし。



讃むべき哉、わが主よ、はらから母なる大地は

われらを育み われらを治め、

木の実を結び、花を装ひ、草を育む。



讃むべき哉、主よ、主の愛によりて人を許し

病にたへて憂き艱を忍ぶものは、

恵あれ主によって静かに耐ふる者に、

いと高き主よ、主の冠はかれにあらん。



ああほむべき哉、わが主よ、はらから死は、

誰か死をのがれん、いけるもの皆は、

いたはしきかな罪の死に亡ぶる者は。

されど讃むべきかな主の聖意にすむ者は、

第二の死も害ふことはあらじ。

主を頌めたたへ、主に感謝せよ。

いとへりくだりて主に仕へよ。




「聖フランチェスコ 完全の鑑 聖貧禮讃」黒田正利訳 より引用



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