「あいたかったよ」
エルズビエタ作 こやま峰子
朔北社 より
子供の視点から見た戦争とは一体何だろう。それはきっと敵をやっつけるもの ではなく、本書に書いてあるように、戦争そのものがどこかにいってほしいと思う ものなのかも知れない。子供の目から見た戦争を素朴な絵を通して語りかけて くる本書は、平和と寛容の精神を描く世界の絵本展に出品され、世界12カ国で 翻訳されています。
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本書より引用。
「せんそうって、いったい どこにいるの?」 フロンフロンは、ふしぎでたまりません。 「ぼくが、いばらのかきねを とりのぞいて ほしいって おねがいしてくるよ。 せんそうに とおくに いってほしいって たのんでくるから!」
フロンフロンは、おがわのむこうがわに くらす ミュゼットと、とても なかよし。 あるひ せんそうが はじまり、 おがわのほうには、いばらのかきねがはられてしまいました。 もう ミュゼットに あうことができません。 (本書・帯文より)
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エルズビエタ ポーランド生まれ。当時ドイツ領だったアルザスで育ち、イギリス、フランスに移り住む。 さまざまなタッチのイラストを描き、絵本のほかにも、詩、彫刻などを手がける。絵本 「ディクーのふしぎなひつじ」「ディクーのちいさなほし」「のねずみのラリレット」(セーラー 出版)など。この絵本は、ミュンヘンの国際青少年図書館が企画した平和と寛容の精神 を描く世界の絵本展「ハロー・ディア・エネミー」(日本では、日本国際児童図書評議会 “JBBY”が主催)に出展された。
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