「夜間飛行 (まんがで読破)」サン=テグジュペリ・作
バラエティアートワークス より引用
本書より引用
航空郵便の黎明期、南米路線を運営するリヴィエールの指揮の下、飛行士たちは己の命 を懸け、前人未到の危険な夜間飛行に挑んでいた。事業の確立のため、あえて冷徹に部下 と接するリヴィエールだが、ある夜、勇敢な飛行士・ファビアンの機体が遭難してしまう…。 自らも飛行士としての経歴をもつ作家・サン=テグジュペリのベストセラーを漫画化。
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アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupery)
(1900年6月29日〜1944年7月31日)
リヨン生まれ。26歳で作家としてデビューし、自分の飛行士としての体験に基づ いた作品を発表。著作は世界中で読まれ、後に敵となるドイツ空軍にも信奉者 はおり、サン=テグジュペリが所属する部隊とは戦いたくないと語った兵士もい たという。1939年9月4日、第2次世界大戦中、亡命先のニューヨークから、自ら 志願して再度の実戦勤務で北アフリカ戦線へ。1944年7月31日、フランス内陸部 を写真偵察のため、単機で出撃、地中海上空で行方不明となる。2003年になっ て、広い海域に散乱していた多くの破片が数ヶ月かかって拾い集められ、機体 の製造番号により彼の乗機であることが明らかとなった。2008年3月15日、当時 Bf109のパイロットだったホルスト・リッパート曹長がサン=テグジュペリの偵察 機を撃墜したとする証言が公開された。彼自身もサン=テグジュペリ作品の愛 読者だといい「長い間、あの操縦士が彼では無いことを願い続けた。彼だと知っ ていたら撃たなかった」と話していた。ちなみに『紅の豚』で1920年代の飛行艇乗 りを描いた宮崎駿はサン=テグジュペリの愛読者である
「サン=テグジュペリ 伝説の愛」アラン・ヴィルコンドレ著 鳥取絹子訳 岩波書店 |
海中から引き揚げられたサン=テグジュペリのブレスレット(1998年)