「平和の本」
バーナード・ベンソン著 寺家村 博 訳 寺家村 和子 監訳 YMCA出版
主役の子供が、平和とは何か、そして平和はどうすれば手に入れることが出来るのかを 探ろうとし、三人の大統領と話し合う物語。子供にも読めるやさしい文体だが、大人にも 是非読んでもらいたい作品である。本書は20か国以上の国々で翻訳出版されている。 (K.K)
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本書より引用。
子ども用の絵本の体裁をとってはいるが、大人が読んでも胸をゆさぶられるような迫力 がある。「自分たちも何かをしたい」という人たちの輪が広がり始めている。・・・天声人語 私は世界の人びとがひとりひとり、この「平和の本」の少年に心をひらくことを願ってやみ ません。
井上ひさし(作家)
これはとても読みやすい本です。文章はやさしいし、その上、たくさん絵が入っています。 どんな内容かというと、平和と、その平和をどうすれば手に入れることができるかが書 かれています。そして主役は子供たちです。「なんだ、それじゃ子供向けの夢物語か」 とおっしゃる方がいるでしょうが、それはとんでもない誤解です。これはむしろ大人にお すすめしたい思想書です。深くて大切なことを、やさしく書いてあるのです。それからお 話がとてもおもしろい。主人公の少年が3人の大統領と交わす会話などは、思わず手 に汗をにぎってしまいます。そしてなによりもこれは祈りの本です。どのページからも地 球40億人の人間の切ない祈りが聞こえてきます。その声がひとつにまとまれば世界 はきっと変るでしょう。驚いたことに、この本はその方法まで書いてあるのです。
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