「太陽へとぶ矢」
ジェラルド・マクダーモット作
神宮輝夫訳 ほるぷ出版より
「昔、太陽の神が、いのちの力を一本の矢にかえ、大地に向けてとばしました。 矢はある村のひとりの娘にあたりました。いのちの矢を受けた娘は男の子を 生みました。男の子はすくすくと育ちましたが、子どもたちから“おやなし子”と いじめられます。男の子はお父さんをさがしに出かけ、ある矢づくりの老人に 会いました。老人は、男の子が太陽の神の子だとわかり、男の子を一本の矢 にかえて太陽に向けてとばしたのです。・・・・アメリカのプエブロインディアン の神話をテーマにして描き上げた、現代的センスにあふれた作品です。子ど もだけでなく、大人の心もしっかりとらえる魅力にみちています。この作品は、 アメリカでもっとも権威のあるカルデコット賞(1975年度)を受賞しました。」 本書より引用。物語自体は特異なものではないが、その絵は素朴さを漂わ せながらも強烈な個性が光るものであり、物語と共に心に飛び込んでやま ない逸品である。 (K.K)
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本書より引用。
「昔、太陽の神が、いのちの力を一本の矢にかえ、大地に向けてとばしました。 矢はある村のひとりの娘にあたりました。いのちの矢を受けた娘は男の子を 生みました。男の子はすくすくと育ちましたが、子どもたちから“おやなし子”と いじめられます。男の子はお父さんをさがしに出かけ、ある矢づくりの老人に 会いました。老人は、男の子が太陽の神の子だとわかり、男の子を一本の矢 にかえて太陽に向けてとばしたのです。・・・・アメリカのプエブロインディアン の神話をテーマにして描き上げた、現代的センスにあふれた作品です。子ど もだけでなく、大人の心もしっかりとらえる魅力にみちています。この作品は、 アメリカでもっとも権威のあるカルデコット賞(1975年度)を受賞しました。」
ジェラルド・マクダーモット 1941年アメリカのデトロイトに生まれ、4歳のときからすでに美術学校で絵を 学びはじめました。神話や民話の世界に強い関心を持ち、すばらしいグラフィッ ク的技法で表現するデザイナー、イラストレーターです。アニメーション・フィルム の分野でも、非常にユニークな仕事をして注目されています。たいへんな旅行 好きで、現在は、やはり画家でありイラストレーターでもある奥さんと、ハドソン 河渓谷にある小さな町に住んで、絵本の世界に新風を吹き込んでいます。こ れからの活躍を期待されている絵本作家です。
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