「インディアン・カントリーへ 続・国井印アリマス」

国井律子著 ワールド・フォト・プレス より引用









ただいま・・・・おわりにかえて

久方ぶりの左側通行にドキドキしながら家路についた晩、これまたものすごく久しぶり

に和食を食べたら涙が出た。嘘じゃない。美味しくて美味しくて、ついホロリと。焼き魚、

みそ汁、もちもちした白米にお新香。あぁ幸せだよぅ。やっぱり私はニッポン人なんだ

なぁ(しみじみ)。それはそうと、アメリカでの日々は今考えても夢のような毎日だった。

メサとかビュートとか、なんですかアレ? そしてあのターコイズブルゥの澄み渡った空。

こんな場所があったことにまずビックリし、そしてあんな風景を毎日眺めながら暮らして

いるヒトが本当にいるなんて、いやはや、みなさんもゼヒ行ってみてください。最初に

言っておきますが、ビビリます。そんなモニュメントバレーは、「視界に入りきらない圧

倒感」。けれどアコマの風変わりな全貌は、一歩引いて初めて見えてくるもの。アコマ

からの帰り道、さっきまでいた場所を崖の上から振り返ってみたんです。空の上にか

すかに見えたグレーのつぶつぶ。ん〜、なんと言うか、冷静になれるというか、第三

者の目線でものを考えられるというか、それは旅とよく似ているというか、トウキョウで

麻痺していたイロイロなものが、遠い異国の地でいいところ悪いところ全部ひっくるめ

てじんわり見えてくるあの感じです。ナバホ、ホピ、アコマ、そしてスー族のエルク。

今回の旅で素敵な方々と出会いました。彼らと過ごした時間は私の財産です。でも

「おい、朝から酒なんか呑んでいないで頑張れよ!」と、思わず引っぱたきたくなる

ような若いインディアンも見かけました。この旅に出るまで私が知っていたアメリカ

は、西海岸とかシカゴとか大きな街だけ。でも、「アメリカ」という巨大な大陸が今回

の旅で少しずつだけど見えてきました。そして気づいたのは、この大陸には私の知

らない部族がまだまだいっぱい存在するってこと。社交的なナバホがいたり、保守

的で引っ込み思案なホピがいたり、それぞれの居留地に特色があって、まるでひと

つひとつが国のようでした。だから、ひとくくりに彼らを「インディアン」ってまとめるの

もどうかなぁって思ったり、あと私にはアイヌの血が流れているけど、ニッポン人だっ

てことも考えました(久しぶりの日本食で涙するくらいだしね)。彼らだって同様、

インディアンだけどやっぱりアメリカ人で、大きな組織の中のマイノリティ。それは

今後おそらく変わらない事実で、でも、それを受け止めながら彼らはこれからも

生きていかなければならないんだなぁ・・・・etc 旅に出ると思うことがイッパイあ

りますね。またこの大陸に来よう。私の心の中の白地図を埋めていくように、また

旅をしよう。

(本書より引用)







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