「インディアンカントリーの風に吹かれて」

大塚浩司著 ほおずき書籍 より引用










本書 はじめに より抜粋引用

ベトナム戦争を境に、ハリウッド映画にも大きな転機が訪れる。アメリカンニュー

シネマが描き出したアメリカインディアンは、かつての西部劇での悪者ではなく、

悲劇の歴史を背負い、現代に生き延びてきた誇り高い人々であると語っている。

世界各国で先住民に対する政策が見直されはじめ、「白人対アメリカインディアン」

というジャンルの西部劇は、「ダンス ウィズ ウルブス」「ラスト オブ モヒカン」そ

してディズニーの「ポカホンタス」へとスタイルを変えていく。アメリカ西部開拓史や

アメリカインディアンの歴史を、映画を交えて述べるのは決して正しい方法では

ない。しかし娯楽作品として作られたものではあるが、映画を通して歴史や文化

の違いを垣間見させることはできるはずだ。スクリーンいっぱいの荒野を、ウマ

にまたがり疾走するアメリカインディアンに魅せられ、いつか僕も無限に広がる

砂漠を、彼等とともにウマで駆け巡りたいと願っていた。その気持ちは大人にな

り結婚し、3人の子供を持ってさえも決して揺らぐことはなかった。だが実際問題

として、アメリカインディアンに会うためにはどうすればいいのだろう。ツアーもなく、

情報もなく、コネもなく、海外に行ったこともなく、ウマにも乗れず、語学力もなく、

経済的なゆとりもなく・・。越えなければならないハードルはとても高かったが、

夢は大きく膨らんでいった。「ただの憧れや観光気分で彼らに会うのなら、付き合

いは1回で終わるでしょう」 ナバホのメディスンマンを紹介してくれた女性は、

僕と初めて会った日にきっぱりと言いきった。夢は持つだけではなく語り続けるも

のだと、つくづく感じた34歳の夏のことだった。その女性との出会いがきっかけで、

僕は生まれて初めて飛行機に乗り、小学校時代から憧れていたアメリカインディアン

に会うために、アメリカへと旅立つことになる。



目次

はじめに

少年の頃の夢

カウボーイかインディアンになる

映画と漫画に熱中した日々

2人の師匠

デビュー、そして挫折

もうこれしかない


インディアンカントリーへの旅立ち

きっかけはブレスレット

チャンス到来

計画を練る

お互いの長女を連れて

次々とハプニング

初めての日

心からのアドバイス

ウィンズローへ

何これ、カマス? コマス?

待ち人は来ず

神々しいまでの荒野

訪ねた人は留守

初めて見る夕陽

トーマス現る

風との出会い

娘たちの体験入学

砂漠の散歩

ホピリザベーションへ

ホピカルチャーセンター

吹雪のグランドキャニオン

セドナ、スライドロック

ソーロング、アリゾナ


ナバホネーションについて

ナバホネーション

ナバホの移動

今を生きるナバホの人々

平原インディアンの家、ティーピー

遺跡が語るアナサジの技術

男性ホーガン

女性ホーガン

ナバホの民の「心の家」

ナバホラグ

ナバホジュエリー

母系社会とクラン

ナバホの言葉

エルダーと呼ばれる人々

メディスンマンとは

メディスンマンの仕事

スウェットセレモニーとは


インディアンカントリーに暮らす人々

イザベラとの出会い

両親の話

夜泣きの子供を治す

ナバホ語を習う

思わぬところで共通点

ニューコンセプト・ホーガン

断熱材がエサになる?

マザーアースに暮らす

ナバホラグがほしい

ラグウィーバーの仕事

ラグを織る

インディアンジュエリーとの出会い

インディアンジュエリーの現状

シルバージュエラー


終わりに







アメリカ・インディアン(アメリカ先住民)に関する文献

アメリカ・インディアン(アメリカ先住民)

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