「それでもあなたの道を行け」
インディアンが語るナチュラル・ウィズダム
ジョセフ・ブルチャック編 中沢新一+石川雄午訳 めるくまーる より引用
アベナキ・インディアンの血を引くジョセフ・ブルチャックは、各部族の 伝承を小説や絵本に著してきた。本書もインディアンの叡智の言葉を 1800年代から現代にいたるまで紹介しているが、それぞれの言葉に 秘められた重さをじっくりと耳を傾けてみたい一冊である。また本書に ちりばめられたインディアンの誇り高い写真が、これらの言葉を実践し てきた証人としての威厳をもって読者に問いかけつづけている。 (K.K)
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近代の知識過剰の害から回復するには、深い知恵が必要だ。 本書に語られるアメリカ先住民の言葉に「なぜ」などと問わず、 ひたすら耳を傾けると、深い知恵が伝わってくる。 河合隼雄(国際日本文化研究センター所長・心理学者) (本書・帯文より)
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ブラック・エルク(オガララ・ラコタ族)の言葉 (本書より引用)
いちばん重要な、最初の平和は、人の魂のなかに生まれる。 人間が宇宙やそのすべての力とのあいだに、つながりや一体 感を見いだせたとき、その平和が生まれるのだ。宇宙の中心 にはワカンタンカが住まい、しかもこの中心はいたるところに あって、それはわしらひとりひとりの内部にもある、と理解した ときにな。これこそが真実の平和なのだ。ほかの平和はすべ て、この真実の似姿にすぎん。二番目の平和というのは、二 人の人間のあいだに生まれる。そして三番目の平和が、二つ の部族間にあらわれる。しかし、わしがしばしば言うように、人 の魂のなかに生まれるものこそが真実の平和なのだから、そ の平和をまず知っておかない限り、部族間の平和などとうて い実現せぬということを、なによりも理解しなくてはならん。
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ルーサー・スタンディング・ベアー首長(ラコタ族)の言葉 (本書より引用)
子供の訓練は、じっと座っていなさい、そしてそれを楽しんでごらん、 という教えから、はじめられたものである。子供たちは、嗅覚を敏感に して、なにも見るものがないところになにかを見たり、まったくの静寂 のなかに、じっとなにかを聞き取ったりするように、と教えられた。じっ と座っていることのできない子供は、ちゃんと成長していない子供だ。
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目次 はじめに・・・・心の奥へ通じる多くの道 T 東 U 南 V 西 W 北 X 頭上の空 Y 足元の大地 Z 内なる聖地 [ 円環 訳者あとがき 出展
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