Sitting Elk - Apsaroke

Edward S. Curtis's North American Indian (American Memory, Library of Congress)











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既読の文献
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  この文献の詳細ページへ「ネイティブ・アメリカン叡智の守りびと」
ウォール&アーデン著 舟木 アデル みさ訳 築地書館

最近刊行されたこの素晴らしい本は、ナショナルジオグラフィック誌を
中心に活躍するライターと写真家が10年以上の歳月をかけて、全米各
地のインディアン居留地を訪ね、スピリチュアル・エルダー(精神的長老)
たちの言葉を記録してきた貴重なものである

雑記帳「魅せられたもの」1997.2/5「叡智の守りびと」を参照されたし

 
この写真集の詳細ページへ「北米インディアン悲詩 
   エドワード・カーティス写真集」
 

金関寿夫・横須賀孝弘 訳 富田虎男 監修 中上健次 解説
アボック社出版局 

恐らく日本で初めてエドワード・カーティスの写真を紹介した文献で
あろう。彼の代表作105点の写真と約20編の詩と説話を同時に収録
している他、「カーティス・その作品」「カーティスの人と生活」そして座談
会「時代を映す鏡・カーティスの視点をめぐって」の貴重な記事も盛り
込まれている。この座談会には、日本で最初に「ブラック・エルクは語る」
を翻訳した弥永健一氏や、「鷲の羽衣の女」のエレーヌ・アイアン クラ
ウド女史、「米国先住民の歴史」の清水知久氏、「アメリカ・インディアン
の歴史」
の富田虎男氏が出席している。1984年発行(現在絶版)
 
  この写真集の詳細ページへ「INDIAN SPIRIT インディアン・スピリット」 
マイケル・オレン・フィッツジェラルド ジュディス・フィッツジェラルド編
山川純子訳 + インディアン・フルートの音楽CD(全13曲) めるくまーる

インディアンの写真と言えば直ぐエドワード・S・カーティスを思い浮かべ
るが、この文献に登場するインディアンの写真は米国国会図書館や哲学
者シュオンからのものが多く含まれているのが特徴である。殆ど平原イン
ディアンの肖像写真であるが、カーティスと同じように、その写真から彼ら
の想いが伝わってくるようだ。そして同じページに昔の長老達の叡智の言
葉が記されている。もう一つの特徴として、音楽CDも同封されている。こ
のCDを製作・演奏したのは、神奈川県・茅ヶ崎で「アースロッジ」を経営し、
インディアンの文化の啓蒙活動をしている船木卓也さんがインディアン・
フルートで演奏したものである。船木さんはインディアン・フルート奏者とし
て公演も行っているが、船木さんの奥様による訳書「ネイティブ・アメリカン 
叡智の守り人」
「風の言葉を伝えて ネイティブ・アメリカンの女たち」
優れた文献がある。



掲載された写真の多くはこれまでまったく公にされたこともない、にも
かかわらず、どのようにして選ばれたのか、ほとんどは私たちが過去30
年の間に収集した数千点の写真の中から採用されている。その大部分
は1974年に米国国会図書館において実施された調査の収穫で、著作権
保護のためにこの図書館に保管されていたものである。当時は写真の山
に自由に分け入って著作権の期限の切れたものを複写することも容易
だった。私たちは居留地隔離以前のノマド時代に成人した、平原インディ
アンばかりを選ぶようにした。

また、哲学者の故フリッチョフ・シュオンが50年を費やして収集したコレク
ションからも写真が採用され、この本に入ったことは感慨深い。比較宗教
学研究者の間では知られているものの、彼についてなじみのない読者も
多いことだろう。シュオンは若いときから亡くなるまで、北米の平原インディ
アンに深い関心と共感を寄せていた。彼は正式に首長ジェームズ・レッド・
クラウド
の一族の養子として迎えられ、この偉大なスー族首長の孫となった。
ワンブリ・オヒティカ(勇敢な鷹)という名も与えられている。本書所収の写真
の一部はレッド・クラウドからシュオンに与えられたものである。何年か後、
彼は、クロウ族のメディスンマンでサンダンス(夏至のころ平原インディアン
が行なう重要な祭)の祭司であるトーマス・イエローテイルの養子になった。
イエローテイルについては後述するが、20世紀において最も敬愛されたアメ
リカ・インディアンの精神的指導者である。

(本書より引用)

 
この写真集の詳細ページへ「アメリカン・インディアンの歌」 
ジョージ・W・クローニン編 渡辺信二訳 松柏社 

この文献の偉大さは三つあります。一つは1918年に発行された本
であるということ(1892年のインディアン虐殺から26年後)、もう一つ
はこれがアメリカ文学界に影響を与えた点。最後に一番重要なのだが、
アメリカへの抵抗運動が姿を消した当時、彼らインディアンが何を思い、
戦い、祈りながら生きていたかということを垣間見ることが出来る点で
あるかと思います。文字を持たないインディアンの口承文学(詩や儀式
の歌、昔話)を収集するため、インディアンの言語に堪能な複数の人間
によってなされた画期的な文献でありますし、数多くのインディアンの
文献の中でも最も重要な位置に占める文献の一つであることに疑いの
余地はないと思います。

 

この文献の詳細ページへ「アメリカ先住民の神話伝説」 上下巻
R・アードス+A・オルティス編 青土社

著者たちが25年の歳月をかけて各部族の神話伝説を集めた労作
であり、アメリカ・インディアンの精神文化を探る上でも大変貴重なも
のである。神話学者のジョセフ・キャンベルは次のように言う。「私たち
には、時間という壁が消えて奇跡が現れる神聖な場所が必要だ。今朝
の新聞になにが載っていたか、友達はだれなのか、だれに借りがあり、
だれに貸しがあるのか、そんなことを一切忘れるような空間、ないしは
一日のうちのひとときがなくてはならない。本来の自分、自分の将来の
姿を純粋に経験し、引き出すことのできる場所だ。これは創造的な孵化
場だ。はじめは何も起こりそうにもないが、もし自分の聖なる場所をもっ
ていてそれを使うなら、いつか何かが起こるだろう。人は聖地を創り出
すことによって、動植物を神話化することによって、その土地を自分の
ものにする。つまり、自分の住んでいる土地を霊的な意味の深い場所
に変えるのだ。(「旅をする木」星野道夫著より引用」

 
この文献の詳細ページへ「アメリカ・インディアンの神話と伝説」 
エラ・イ・クラーク著 山下欣一訳 岩崎美術社 

先住民独自の世界観であるアニミズムやシャーマニズムそのものを映し
出している彼らの神話と伝説。それらの世界に触れると全ての生命が輪と
なり回り続けていることを感じられてならない。これはアイヌ民族の民話集
「炎の馬」
においても表わされている。このような神話や伝説を火を囲みな
がら聴き入った人たちの時間のゆっくりとした流れとそのあるべき自然の
リズム、そしてこの中にこそ真の教育と呼べるものが横たわっているのでは
ないだろうか。本書よりもインディアン各部族の神話・伝説を幅広く収集した
ものに「アメリカ先住民の神話伝説 上下巻」がある。

「インディアンの源流であるアニミズムとシャーマニズム」1997/7/25 を
参照されたし。

 
 

この文献の詳細ページへ「インディアンの言葉」
ミッシェル・ピクマル編 カーティス写真 中沢新一訳 紀伊国屋書店

インディアンの感銘深い20の言葉と彼ら、消滅しつつある民族の生活
を100年前に切迫した思いで記録に留めようとしたカーティスの素晴らし
い写真。小さな本であるが、インディアンの心を知るのには最高の部類に
入る本。

 
この文献の詳細ページへ「北米インディアン生活誌」 
C・ハミルトン編 横須賀孝弘・監修 和巻耿介・訳 社会評論社

多くのインディアン戦士自らが語った言葉を集めたもので、豊かな
自然と暮らし、伝説と信仰、狩猟と戦闘、白人との戦いなど94の言葉
が収められている。また註にはそれぞれの言葉の時代背景などの
説明が詳しく紹介されている。
 
この文献の詳細ページへ「ホピ 神との契約」
この惑星を救う テククワ・イカチ という生き方
トーマス・E・マイルス+ホピ最長老 ダン・エヴェヘマ   
林陽訳 徳間書店 

「テククワ・イカチ」とは「大地に交わり生命を祝う」意味を持つもの
で、マサウの出現(西暦1100年頃)によって与えられた指針である。
勿論ホピは数千年も前からこの生き方を守り、気が遠くなるような
長い年月をかけてマサウの出現を待っていた。汚れた第3の世界か
ら脱出した人々は「シパプ」と呼ばれる穴から、現代の第4の世界に
出現し、創造主と最初の契約を交わす。その契約とはどんなに困難
であろうとも、どんなに時間がかかろうともマサウを探す旅を続ける
というものである。そしてついにマサウを発見した彼らが受けた教え
(預言、教示、警告)、それを綴ったものがこの「テククワ・イカチ」で
ある。このマサウの教えから人々を引き離そうとする力が白人だけ
でなく、ホピ自身の中からも現れることは預言にも書かれていること
であるが、それは私たちが生きている第4世界の破滅をも意味して
いるのである。本書では「テククワ・イカチ」を公開するとともに、著者
が長老たちの言葉や想いを代弁している。しかし、ホピの生き方を
徹底的に迫害したキリスト教、その信者である著者に何故公開する
手助けを求めたのだろう。ダン・エヴェヘマの真意はわからないが、
「テククワ・イカチ」にも書かれてあるように、異なる光があって初めて
美しい虹が出現することを身をもって示したかったのかも知れない。
異なる宗教や精神文化の中に、美しいものを感じとる澄んだ目がない
ところに平和と調和は宿らないのだから。

 
この文献の詳細ページへ「ホピ ・ 宇宙からの予言」 
ルドルフ・カイザー著 林陽解説 木原悦子訳 徳間書店

この世の始まりから口述で先祖代代より伝えられてきた予言。
その予言はホピ族の中で秘密のものとされ、ホピ族のもの以外
知る者は数少なかったが、その予言の多くが実際にこの地球上
で起こり、現代は終末に向かっていると悟ったホピ族の長老たち
は立ち上がる。旧世界が神の怒りによって滅びたように現代も
その危機を迎えようとしているとの警告を全世界に向かって発言
しはじめた。

アメリカ最古のインディアンと呼ばれる彼らの言葉には、何故か
説得力があるのは事実だ。多くの宗教がそうであるように、終末
を予言する者は多い。しかし、彼らはこの秘密の予言を気が遠く
なるような太古の頃から守り続けてきた。ただ単に神話として片
づけられないものが、そこにある。

 

この文献の詳細ページへ「ホピ・宇宙からの聖書」
フランク・ウォーターズ著 林陽訳 徳間書店

ホピ族の研究書として、そしてアメリカ・先住民族の霊性を文字
によって表現した記録である。著者のフランク・ウォーターズは
インディアンの信仰に魅せられた白人で、三年間の歳月をホピ族
と共に生活する。そこでホピ族の長老30人の協力を得てこの
書物を作り上げる。本書には、神話(四世界の創造・宇宙生命の
はじまりから現世界まで)、伝説(各部族の大移動・永遠の地を
求めて)、宇宙劇(大祭は巡る・神性を体言する生きたモニュメ
ント)、歴史(「失われた白い兄」の予言・迫りくる現世界の終末)
が収められている。本書に関しての評価は様々に分れますが、
数々のインディアンに関する文献を出しておられる北山耕平さ
んのページ
の「ネイティブスピリット」を是非お読みいただき参考
にしてください。

 
  この文献の詳細ページへ「生命の始まりから浄化の日まで ホピ物語」 
ダン・カチョンバ(ホピ・太陽一族)
北山耕平訳 ランド・アンド・ライフ発行 非売品

ホピ・太陽一族の指導者であったダン・カチョンバ(1875−
1972)が晩年に語ったホピ族の物語。そこにはこの世界の始
まりと聖なる教え、その後に起こる迫害や分裂が太古の昔から
の予言として記されていた。その予言が一つずつ成就されてい
くのを見てきたダン・カチョンバは世界が破滅に向かっているの
を警告し、多くの人が生命の道に立ち戻ることを最期まで祈りつ
づけた。グレートスピリットの教えを信頼し平和の道を自ら歩き、
模範を示してきたホピの人びとにこそ世界を破滅から救う鍵が
あるように感じられてならない。このダン・カチョンバの言葉に
一人でも多くの人に伝わることを心から願いたい。幸いなことに
この「ホピ物語」全文が、数多くのインディアン関連の文献を書い
ている北山耕平さんのホームページ「Native Heart」に掲載され
ている。是非お読みください。

 
この文献の詳細ページへ「生命の織物・先住民族の知恵」 
原みち子・濱田滋朗訳 女子パウロ会

小さい本でありながら、世界各地の先住民族の深い洞察と
畏敬の念の言葉を集めた好著。記憶は鮮明ではないが、私が
初めてインディアンの精神文化に触れた本である。インディアン
は勿論のこと、カナダのイヌイット、メキシコのインディオ、オー
ストラリアのアボリジニー、フィリピン、北海道のアイヌ、ザイール、
グアテマラのノーベル平和賞を受けたメンチュの先住民と呼ば
れる人々の深遠な言葉を紹介している。

雑記帳「魅せられたもの」1998.4/20「父は空、母は大地」
 
 

この写真集の詳細ページへ「夜明けへの道」
はじまりの500年に寄せて アメリカ先住民は語る 

翻訳者 本出みさ 山尾三省 木村理真 高橋純平 松田トム 斉藤由佳 
大畑豊 坂口典和 北山耕平 宮田雪 弥永健一・光代 河本和郎 森田ゆり 
大羽正律 村上美理子 
人間家族 特別号 スタジオ・リーフ

“インディアン・タイム”という言葉がある。杓子定規で時間割に追われる人間
から見れば、それはルーズでいいかげんとも写るが、どうして奥のある言葉だ。
物事は、時が来ないと進まない。自然が時を教えてくれる。人間が決めるべき
コトではなく、自然という神の采配によって時が決まり、コトはそのように進む、
という意味である。本書はまさに“インディアン・タイム”で進行した。ちょうど一年
前、モホーク事件を(私の知り得た限りにおいて)まとめた小冊子「The Sacred
Hoop」を出版したときから始まった。以来、「五百年」という言葉のその重みが、
呪文のようにくり返されて交錯した。「五百年」・・・・何という歳月であろう。地球
の年月から見ればわずかな時間かもしれないが、人間の罪という面から考え
ると、気の遠くなりそうな長い年月である。コロンブスのアメリカ大陸到来には
じまる影響は、南北アメリカ大陸だけの歴史の変化だけでは断じてない。地球
上のすみずみにまで波及し、そして現代という結果につながっている。日々
エントロピーを増やしつづける人間の勝手な行為、今なお行われている侵略・
戦いの数々、そしてなおも残る奴隷制。五百年前のことではなく、現在のこと
である。世界中の誰もが、この五百年間に行われてきたことごとに決して目を
つむってはならないし、心にきざまなければならない時だ。本書の作業は、
アメリカ・インディアンの人たちに「あなたにとっての五百年とは?」という質問
を投げかけることから始まった。どれだけの人たちが、それに応えてくれるか
見当もつかなかった。ただ待つしかなかった。もしかしたら、ひとりも応えてく
れないかもしれないとさえ思っていた。結果は、レポートやエッセイ、インタビ
ュー等が、次々と亀の島から送られてきた。彼らへの質問は、同時に「わた
し自身」への問いかけであり、「わたし」のアイデンティティーを探る旅でもあった。
そして「ホピの予言」の上映活動や「セイクレッド・ラン」を通して北米先住民族
の世界を垣間見、アイヌの文化にふれ、それらの奥の深さにただ圧倒される
ばかりの「わたし」を知ることであり、「五百年」を学び直すことは「すべてに
つながる」ことでもあった。浅学、未熟な私には、歴史の史実を語ることなど
とても出来ない。充分な内容の歴史書はすでに出版されているので、それらの
史料を読んでいただきたい。本書は、インディアン・タイムの進行の結果、少し
の背景の説明と、現実問題のレポートを載せているが、主として現在生きてい
る先住民族の生の声をレポートしている。彼らからのメッセージが「夜明けへ
の道」につながらんことを心から切望し、どうかゆっくりじっくり時間をかけてお
読みいただきたい。また本書は、たくさんのネイティブ・アメリカンの人たち、
日本の人たち、そしてアイヌ民族の想いによって出来上がった合作の本である。
それらの運搬係のつもりで、企画、監修にたずさわらせていただいた。そして
92年10月12日、フルムーンにあたるコロンブス・ディに、本書を亀の島に奉納さ
せていただく。

All my relations

ソンノ イヤイライケレ

(本当にありがとう - アイヌ語)

堀越由美子

(本書より引用)

 
この文献の詳細ページへ「先住民族 - 地球環境の危機を語る」 
インター・プレス・サービス編
清水和久訳 明石書店 

世界各地の先住民族が訴える現代の危機的状況。それは
民族としての消滅を意味しているだけでなく、地球に生きる
すべての生命が脅かされいる姿をも明らかにする。本書には
世界の16の先住民族の声が紹介されいるが、その一つ一つ
がとても重く心に沈んでいく。彼らの声がこの正反対に突き
進んでいる文明社会から、生命の輝きを取り戻し、大地と空
にあるべき道の指標として響き渡る日が来るのだろうか。
 
この文献の詳細ページへ「それでもあなたの道を行け」
インディアンが語るナチュラル・ウィズダム
ジョセフ・ブルチャック編 中沢新一+石川雄午訳 めるくまーる 

アベナキ・インディアンの血を引くジョセフ・ブルチャックは、
各部族の伝承を小説や絵本に著してきた。本書もインディアン
の叡智の言葉を1800年代から現代にいたるまで紹介してい
るが、それぞれの言葉に秘められた重さをじっくりと耳を傾け
てみたい一冊である。また本書にちりばめられたインディアン
の誇り高い写真が、これらの言葉を実践してきた証人として
の威厳をもって読者に問いかけつづけている。
 
この文献の詳細ページへ「俺の心は大地とひとつだ」
インディアンが語るナチュラル・ウィズダム2
ノーバート・S・ヒル・ジュニア編 ぬくみ ちほ訳 めるくまーる

「それでもあなたの道を行け」という文献の続編で、古今のイン
ディアンの感銘深い言葉を項目ごとに紹介している。「価値観」
「精神・信仰」「伝統・歴史」「女と男」「子供・教育」「経済・金・権力」
「大地・世界」「洞察・感謝」「教え・文化」「リーダーシップ」「戦い・
争い・条約」「正義・和解・平和」「共同社会」などの項目に分かれ
ており、大地に根ざし、宇宙の摂理に従うインディアンの生き方が
垣間見える。そしてこの文献にはライブラリー・オブ・コングレス
所蔵の写真30点が収録されているが、その肖像写真からも彼ら
の誇りや生きざまが強く伝わってくる。編者が言うようにこれらの
言葉は、インディアンの記憶を伝えるものであり、未来の人々へ
の贈りものとなってゆくに違いない。

 
この文献の詳細ページへ「風のささやきを聴け」 
今を生きるインディアンたちのスピリット
チーワ・ジェームズ編 ハーディング・祥子訳 めるくまーる

モードック族の血を引き、テレビのプロデューサーとしてナショ
ナル・ゴールデンマイク賞などを受賞した著者がアメリカ・カナダ
先住民56人にインタビューした証言集である。強制移住や同化
政策
などにより苦難の道を歩かされたインディアンの多くが、
自己基盤を失い、それらがもたらした病巣により彼らの社会や
家庭を崩壊させている現実。この厳しい現実に対して、自らが
インディアンであるという自己基盤を取り戻した彼らの生き方と
言葉は、いにしえの勇者に劣らない逞しさと誇りに満ちている。
本書では、いにしえのインディアンの言葉をも紹介しているが、
この時を超えた教えと祈りは今でもインディアンの魂に新たな
息吹を吹きこんでいることを実感させてくれる好著である。

 
この写真集の詳細ページへ「インディアンは、決して嘘をつかない」 
ハービー・アーデン編著 矢鋪紀子訳 サンマーク出版

マシュー・キングの名前を初めて知ったのは「ネイティブ・アメ
リカン 叡智の
守りびと」という文献からであった。この文献は
著者が多くの部族の長老へと出向き、直接聞き取った素晴らし
い文献であるが、この中にマシュー・キングも紹介されていた。
彼の歯に衣を着せない鋭い言葉がとても印象的だったのを思
い出す。そして同じ著者によるこの「インディアンは、決して嘘を
つかない」は、マシュー・キングが後の世の役に立つとトランクに
しまってあった言葉を紹介した、いわば彼の遺言である。無私の
人として部族やインディアンのために奔走してきた彼が、私たち
のために残そうと思った言葉、そしてその想いがこの遺言に込
められており、感銘を受けずにはいられない。
 
この文献の詳細ページへ「一万年の旅路」ネイティブ・アメリカンの口承史
ポーラ・アンダーウッド著 星川淳訳 翔泳社

1810年、イロコイ連邦オナイダ族に属する一人の若い女性
ツィリコマー(明るい春)は重大な決心をすることになる。アメリ
カ合衆国建国まもないこの時期に伝統的な先住民社会は先祖
伝来の土地を追われ、キリスト教の改宗を迫られていた。イロ
コイ連邦でも宗教改革者ハンサムレイクが伝統的信仰とキリスト
教の折衷を説き、部族全員の協議により古来の伝統を捨てる
ことに決まる。それは一族の来歴を記録する伝承者もろとも
消し去ることを意味していた。決定をきいたツィリコマーは協議
の席を立つと祭壇に歩み寄り、口承史にかかわるワンパム・
ベルト(記録帯)と聖包を取り上げ、正しい来歴を守るため逃亡
する。それから五世代後の1993年、ツィリコマーの子孫が受
け継いだ驚くべき口承史の内容が本書である。彼女の祖先は
はるか一万年前にベーリング陸橋を越え、アジアから北米に
渡った様子と共に、多くの困難のなかにも未来の子孫のため
に今この状況の中で何を学ばなければならないのかを探求し
てきた姿が描かれている。本書は10万年以上に渡る一族の
歩いた道の中に、多くの叡智と戒めが刻まれた貴重なもので
ある。この分厚い言葉は文字に依らず口承によって気が遠く
なるような世代を生き抜いてきたのである。この口承史の継承
者である著者は、ツィリコマーが逃亡したイロコイ連邦の国会
にあたるオノンダーガ族のロングハウスと六部族の知人たち
に寄贈し、批判があれば謙虚に受け入れることを言明してい
るが、イロコイ連邦からはクレームは出ておらず、個人的な
理解者は増えているとのことである。誠に本書は偉大な学び
の民の長い歴史の物語であり、過去を未来に結びつける希望
の書であり、「子どもたちの子どもたちの子どもたちのため」
是非読んでいただきたい。

同じ著者による、真の「学び」とは何かを問いかけた「知恵の
三つ編み」
、アメリカ独立の際に大きな影響力を与えたイロコイ
連邦の民主制、並びにその生い立ちについて詳しく書かれた
「小さな国の大いなる知恵」
という文献も是非参照してくだされば
と思います。

 
  この文献の詳細ページへ 「知恵の三つ編み」
ポーラ・アンダーウッド著 星川淳訳
アメリカ教育省「模範教育プログラム」選定図書 
徳間書店

前に紹介した「一万年の旅路」の著者が真の「学び」とは何か
を問いかける。「一万年の旅路」という口承史の何千世代に渡る
継承者である彼女は、祖先が体験した試練をまるで自分が経験
したように頭に思い浮かべる。そして、そこから何を学びとってい
かなければならないのかを追体験してゆくのである。本書も主に
著者の父から語られる祖先の物語を通して、如何に多くを学んで
きたかを、父の手法を絡ませながら現代に紹介している。それは
人間の左脳と右脳の働きを理解していた彼女の祖先たちが、
左右の脳の連携を活性化させるために、本書で語られる物語の
原形を編み出していったのである。また本書で語られる内容を
ユング心理学から接近して西欧でベストセラーになったダコタ族・
ロス博士の「我らみな同胞」三一書房もお読みいただけたらと思
います。

「心に響く言葉」・北米ミンカス族のことわざ・1998.9.6を参照されたし

 
この文献の詳細ページへ「小さな国の大いなる知恵」
FRANKLIN LISTENS WHEN I SPEAK 
ポーラ・アンダーウッド/星川淳 共著 翔泳社 

アメリカ合衆国には、治外法権が適用されFBI(米連邦捜査局)
さえ踏み込めない準独立国・イロコイ連邦がある。今から1000
年ほど前に結成されたこのイロコイ連邦の民主的な制度に通じて
いたフランクリン(独立宣言起草委員)は、イロコイ連邦組織を手本
にオルバニー連合案(1754年)を作り、この多くの要素が現在の
合衆国憲法にも取り入れられている。本書第一部で語られるのは、
このフランクリンとイロコイ連邦の族長であったスケナンドアの友情
と別れの物語であり、それを「一万年の旅路」のポーラ・アンダー
ウッドの家系が代々口承で伝えてきたものである。イロコイ連邦が
アメリカ独立の際に果たした役割は、アメリカ建国史の秘められた
真実であり、彼らの歴史を知る人の中では広く知られていることで
ある。この当時の西欧社会にも多大な影響を与えたイロコイ連邦の
民主制が、どのようにして1000年も前に産まれたのか。それを
共著である星川淳氏が族長たちからの聞き取りや豊富な文献な
どを通して読み解いていく。1000年前の乱世に現れた一人の平
和を築く人(ピースメーカー)と、彼を助けたジゴンサセやヒアウェン
トハが導いた道。この道は今でもイロコイ連邦の人びとにとって、
精神的支柱である。未婚の貞節な娘が処女のまま産んだと言わ
れているピースメーカーの物語は、ロングフェローの叙事詩「ハイ
アワサの歌」
で有名になったが、そのあまりにもキリスト教的な
脚色を付け加えたことに違和感を覚えるものも多いことだろう。
このピースメーカーの平和行脚の旅は100年かかったと言われ
ているが、一説では、いつかまた世界が闇に閉ざされたとき、そ
の隠れた名を呼べばピースメーカーが再来すると伝えられており、
詳しくその内容がこの「小さな国の大いなる知恵」の中で語られる。
現在のイロコイ連邦の主な決定も、1000年前と同じように常に
七世代後への影響まで考えて下されている。それは創造主が望
んだ道、動植物や水など、人間に授けられた地球の贈り物を大切
にし、未来の世代が同じ恵みを享受できるように守っていく道が、
今でも彼らの魂に刻まれているからである。

魅せられたもの「未来を守る無名の戦士たち」1999.1.30

 
この文献の詳細ページへ「森と氷河と鯨」ワタリガラスの伝説を求めて
星野道夫 文・写真 世界文化社 

星野道夫という魂から紡ぎだされた言葉並びに写真に秘められた
視点は、私たち日本人が忘れかけている太古の魂の記憶を甦らせ
てくれる。そしてこのような星野氏の魂の遍歴はある一人のインディ
アンの男との出会いによって浄化され強められていく。星野氏の写真
家としての作品にははっきりとした意志が込められており、彼の視点
が現代文明に浸っている私たちの視点の座標軸をあるべき位置へと
帰還させてくれる。この彼が残した遺言に、そして先住民族の方たち
が持つ世界観に、感謝と祈りと喜びが存在していることを是非多くの方
に知っていただけたらと思う。彼が残した遺言というべき数々の作品は、
いつまでも私の心に生き続けるだろう。

星野氏の著作「イニュニック(生命)」「Alaska 風のような物語」
「旅をする木」「長い旅の途上」「星野道夫の仕事 第1巻 カリブーの旅」
「星野道夫の仕事 第2巻 北極圏の生命」「星野道夫の仕事 第3巻
 生きものたちの宇宙」
「星野道夫の仕事 第4巻 ワタリガラスの神話」

「心に響く言葉」1998.10.23を参照されたし

 
この文献の詳細ページへ「ネイティブ・アメリカン詩集」アメリカ先住民の現代詩
青山みゆき 編訳 土曜美術社出版販売

1960年代以降の現在のインディアンの詩人たち、そららの詩に内在する
怒り、悲しみ、希望が太古からの神話や伝説と絡み合いながら継承されて
いる。このような現代に生きるインディアンの詩人についてまとめた本は
初めてであり、また現代から未来へと生きていく過程で、彼らの詩の持つ
意味は大きい。各詩人についても詳しく紹介されており、現代のインディアン
が何を希求しているのか詩を通して読み取れる好著である。

アメリカ先住民はコロンブスの新大陸到達よりはるか以前からアメリカ
大陸に住み、これまで白人による虐殺や弾圧、土地の略奪などありとあら
ゆる困難を耐え抜いてきたが、彼らの歌や物語も決して消え去ることがな
かった。アメリカ先住民は代々口から口へと伝承されてきた口承詩を継承
してきただけでなく、実は彼らは17、18世紀以降から自伝や詩や物語など
を書きつづけてきた。そして、いま現在も一流の素晴らしい作品を生み出し
つづけているのだ。ちなみにアメリカ先住民の現代詩とは、ここでは1960年
代末以降にアメリカ先住民自身によって書かれた詩を指す。1968年、わた
しが本書の筆頭に挙げたカイオワ族とフランス人の血を引く詩人で作家で
あるN・スコット・ママデーの詩情あふれる小説「夜明けの家」が出版され、
その翌年の1969年にはピューリッツァー賞を受賞した。言い換えれば、この
ときはじめてアメリカ社会においてアメリカ先住民文学が本格的に可視化さ
れ、認知されたわけだ。また同時に、これはネイティブ・アメリカン・ルネッサ
ンスと呼ばれる現代のアメリカ先住民文学の始まりを告げた。

(本書 アメリカ先住民の現代詩 より引用)
 
この文献の詳細ページへ「インディアンの夢のあと」 北米大陸に神話と遺跡を訪ねて 
徳井いつこ著 平凡社新書

岩絵の中の聖霊たち、太陽と星を観測した窓、全長400メートルの巨大
なヘビ。北米各地の遺跡を訪ね、大地に刻まれた数々の印に、神話とそこ
に生きるインディアンの人生観・世界観を描き出した文献である。このような
遺跡を詳しく訪ね歩いた文献は、日本で発行された文献の中でもそうないで
あろう貴重なものであるかも知れない。この本の中で紹介されている遺跡は、
アナサジ、チャコ、アステク、ブライス、ホピ、ココペリ、点在するマウンド、
カホキア、ナチェスなどです。同じ著者による好著「スピリットの器」も是非
参考にしていただけたらと思います。


「現代に生きるわれわれは鳥の移動(マイグレーション)の何たるかを
知っています。
しかし、むかしの人々には、鳥の動きと季節の変化が偶然
の一致以上の何かに思え
たかもしれない。季節の変化は鳥の仕業である
とでも。だいたい鳥が空を飛ぶこと自
体、奇跡的に思えたことでしょう。天
空の彼方に消えていくさまは、メッセンジャーのよ
うに見えたかもしれませ
ん」・・・未知なる鳥、神秘なる鳥。そのシンボルを創造し、その
一部となっ
て生きた人々のしあわせに思いを馳せる。鳥のすべてを知りつくしている
信じているわれわれが、彼らのしあわせを経験することはないだろう。
世界の神秘を
どんどん駆逐してきたわれわれは、もうどんなシンボルを
生きることもできず、さえざ
えと見わたせる物質の荒野で道に迷っている
のだ。(本書・飛翔する鳥より)


 
この文献の詳細ページへ「魔法としての言葉」 アメリカ・インディアンの口承詩
金関寿夫 著 思潮社

インディアンの各部族の口承詩を集めたものだが、それらの詩は、
彼らの日々の生活の中に根をおろしたものであるが故に、言霊を抱き、
偉大な精霊(グレート・スピリット)と交わる意味を兼ね備えていたのだ
ろう。現在この文献は「アメリカ・インディアン口承詩 魔法としての言葉」
という題で平凡社ライブラリーから出版されている。

いわゆる近代文明社会の文学が本質的には知的娯楽であるのに反
して、
インディアンにとっては、文学はもっと生活に密着したもの、実用
的、かつ
機能的なものだったことである。シャーマン、あるいはメディスン
・マンに
よって歌われる歌は、しばしば病気を治癒するための呪いであっ
た。戦い
に赴く前に歌う戦勝祈願の歌、豊作を祈る歌、雨乞いの歌、狩
りの獲物を
祈願する歌があり、また恋人を得るための歌、そしてイニシ
エーション、
鎮魂の歌などがあった。そしてそれらは、すべて「実用」とい
う目的を持っ
ていたのである。実用とは言っても、それには宗教、ないし
神話の裏付け
があってのことである。すなわち、宇宙の目に見えない霊
と交流したり
対抗したりする、超自然の能力を獲得するための、いわば
呪術的な媒介
として、歌(時には物語)はあったのだ。近代人のように、
詩人の魂の
個人的な叫びとか、言語美の表現だとかいう動機でもって、
「詩作する」
のとは、全く異質の行為、つまり「文学」以前の行為なのであ
る。言いか
えると、詩作は知的行為ではなく、ヴィジョンを見て、それを
言葉にする
ことにほかならなかった。アリス・C・フレッチャーという研究家
は、ここ
のところの事情を、次のように説明している。「(アメリカ・インディ
アン
の)歌とは、人間と宇宙の中の目に見えない存在との間に交わされる
伝達の手段なのだ。」

(本書より引用)


 
この写真集の詳細ページへ「大地の声 アメリカ先住民の知恵のことば」 
阿部珠理 著 大修館書店

同じ著者による「 ともいきの思想 自然と生きるアメリカ先住民の聖な
る言葉」
を先に読んだため本書の「大地の声 名句 名言篇」には重複す
る部分があるが、発行は本書が先である。「大地の声 名句 名言篇」は
多くの名句名言を紹介するというよりも、著者ががインディアンと触れ合っ
た長い時間の中で、著者の心に浮かび上がってきた言葉を紹介するもの
で、ただ単に言葉の素晴らしさではなく、それを基盤に生きている現在の
インディアンの姿そのものを描き出している興味深いものである。「民話・
伝承篇」、「詩歌篇」ではインディアン各部族に伝わる民話や歌を、著者
独自の視点で選び、それをそのままの形で掲載し紹介したものである。

(前略)だが、19世紀の半ばから後半にかけて、合衆国に完全に制圧
された後は、強力な同化政策が彼らの伝統を分断していった。子どもた
ちを白人教育の枠組みに置くことが強要され、寄宿学校に送られた子ど
もたちは、母語の使用を厳しく禁じられた。歌うことも、祈ることも、物語
ることも禁じられた。言語が固有の文化と伝統を繋げていくもっとも強力
なものであることを、征服者たちはよく知っていた。「口承」の民からその
「語り」を奪うことによって、共同体をばらばらにしようとしたのである。
同化政策は「功」を奏して、かつて300を超えた先住民族言語は、現在
半数の150言語しか実際の話者を持たない。さらに1世紀のうちに、20
にまで減少するという予測すらある。150言語中、若者の話者がいるの
は35言語に過ぎないからだ。1965年以降活発化した先住民復権運動
もあって、多くの部族で伝統文化の掘り起こしや言語維持のための試み
がなされているが、私が通う保留地でも、部族間の話者は一割を超えな
い。英語が日常となった今、かつての口承伝統は完全に失われただろう
か。いや、決してそうではない。私は彼らの生活の随所で「物語る」伝統
が生きていることを、強く感じてきた。子どもたちはお話に耳を澄まし、
大人が三人集まれば、お話が始まる。それは一昨日の妻との喧嘩の話
かも知れないが、いきさつから結末までが、不思議と「物語」になってしま
うのだ。2003年度のサンダンス映画祭の受賞作「スモーク・シグナルズ」
は、初の先住民による先住民の映画だが、その中に私の実感を鮮やか
に裏打ちするシーンがあった。コードレーン保留地で、パンクな二人の
少女が、二人の少年を車に乗せる場面である。少女「乗せてあげてもい
いけど、何くれる? 私たちインディアンじゃない。物々交換でいこうよ」
少年「物語でどう?」そうして少年は、保留地のある人物にまつわる過去
の出来事を物語にして語るのだ。この500年の間に、アメリカ先住民は
実に多くを失ったが、「声」は失わなかった。声が響いている限り、どんな
に貧しかろうと彼らの共同体は死なないだろう。
(本書 「声」の共同体 あとがきに代えて より引用)

 
 
この写真集の詳細ページへ「インディアンは笑う」 
あなたの厳しい現実もひっくり返す、ネイティブ・アメリカンの聖なるジョーク! 
北山耕平編 中央公論新社

2011年12月19日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に
投稿した記事です。
☆☆☆☆
長くネイティブの女性を研究してきた人類学の先生が研究会で成果を発表して
いた。

「自分の長年の調査によれば」と教授は続ける。「チペワの女性は男性のあとを
歩く傾向にあります。男性のリードに従うのですね。シャイアンの女性は男性の
前を歩くようです。わたしについて来なさいと、男性を導くのです。クローの女性
は男性と並んで歩きたがります。そして最後にラコタの女性ですが」

そこで一息ついて呼吸を整えると、彼はこう締めくくった。

「えー、ラコタの女性はですな、どうやら男性を踏んづけていく傾向があります」
☆☆☆☆

このインディアン・ジョークは「インディアンは笑う」という本から抜粋しましたが、
皆さんのご家庭ではどうでしょうか。実はこの本には他にも沢山のジョークが
散りばめられており、何度かお腹を抱えて笑ってしまったほどです。

アメリカ社会でも最底辺で生きているインディアンのジョークには、そんな惨め
な自分をも達観しているたくましさが満ち満ちています。イグルーク・エスキモー
に残されている格言「遊び方を知る者は、いかなる障害をも、飛び越える。歌う
ことと、笑うことを知る者は、いかなる困難にも、挫けない。」は私の大好きな
言葉の一つになっています。

多くのものを与えられてばっかりの私ですが、自分で創作した格言があります。
この格言は世界中の男性から熱狂的な支持(ほんまかいな?)を集めました。
最後にこれを紹介して終わりとします。「男が空を見上げながら夢を語るとき、
女はその男の足下を見ている」

(K.K)

アメリカ・インディアンのジョークを長いこと集めている。いろいろなところで雑談
に出てきたり、メールで送られてきたりしたものの中で、自分にとって印象深いも
のを自分なりに日本語に置き換えて紹介する作業を、ぼくは自分のブログで続
けてきた。彼らの笑いは、一瞬にして世界の見方を変えてしまう程の力をときと
して持つ。しかもその笑いの奥には、ただ笑いだけでなく、スピリットの存在が感
じられることもしばしばである。ぼくが彼らの笑いに惹かれるのは、過酷すぎる
運命の只中にあってなお笑いこそが最後の武器であることを実感させられるか
らに他ならない。お断りしておくが、ここに集めたジョークには、それをまとめて
紹介している原典となるものはない。アメリカ・インディアンのジョークを集めた本
が形になるのはおそらくこれが世界でもはじめてのことだ。ジョークにはさまざま
な部族の名前が登場するが、多くの場合、部族名はそのジョークが話される部族
によって自在に変化するのが普通である。こうした笑い話は、各地でしばしば開催
される「パウワウ」といわれる彼らのお祭りの会場などでみんなと共有され、いろい
ろと変形しつつ各地の部族に広まっていく。もともと口から耳へとお話によって文化
を伝えてきた彼らにとって、みんなで分けあうことができるこうしたジョークは、生き
て行くエネルギーを奮い立たせるというとても大切な役割が持たされている。少し
でもそうした力がわれわれに伝わるのなら、これらのお話を紹介する甲斐がある
というものだ。これらの話をぼくと共有してくれた数多くのネイティブの友人たち、
インディアンニュース、コムのみんな、そしてミネソタからときどきEメールでニュー
スやジョークを送ってくれるサエコ・ヤマダさんに、あらためてありがとうを言いたい。
それから、マーブルトロン編集部のみんな、ブックデザインを担当してくれたグルー
ヴィジョンズの方々、きみたちがいなければこの本は決して形にならなかったはずだ。
読者よ、さあ笑おう。笑って世界を変えてしまおう!
(本書 あとがき より引用)

 
この文献の詳細ページへ「最初の教え
   ネイティブ・アメリカンの知恵と祈りの言葉」

スタン・パディラ 編・画 北山耕平 訳・構成 マーブルトロン

ツァ・ラァ・ギィ(チェロキー)文化継承センターが推薦するスタン・パディラ
の文献です。この文献は「自然の教科書」「聖なる言の葉」を一つにまとめ
たものです。著者スタン・パディラはインディアンの出身のアーティストであり
教育者でインディアンの若者の教育に関わってきました。また人権問題活動
家としても積極的に行動しています。

伝統的な自然とのつきあい方を知ることで、先住民族として知られて
いる前の世界の記憶を持つ人たちが、たび重なる虐殺に直面してもなお、
これまで地球と呼ばれる惑星の自然の多様性の守護者として、常に七世
代先の世代のことに思いを払うことで、なぜ今も昔と変わらないように振る
舞ってきたのかを理解され、彼らが伝統として残してくれているものの貴重
さに敬意を払うことができるようになるといいと思います。またここに集めら
れた「最初の教え」により、人間の賢さの源が人間のなかにあるのではなく、
人間もその一部である自然のなかに、そして人間の理解を越えて存在する
とてつもない謎のなかに息づいているものであることが理解されることを切
に望みます。

この本は「自然の教科書」 「聖なる言の葉」(ともにスタン・パディラ編 
北山耕平訳 マーブルトロン刊2003年)の二冊の本を言葉の響きに浸かり
たいという読者からの声に応じて、訳文にあらためて手を加えるなどし、
教えと祈りを常に一緒に持ち運べるようにとの便宜を考えて、小生の希望
で合冊にしていただいたものです。

(本書 最初の教え 北山耕平 より抜粋引用)
 
この写真集の詳細ページへ「自然の教科書」 
ネイティブ・アメリカンのものの見方と考え方 
スタン・パディラ編・画 北山耕平訳 マーブルトロン

はるか昔から、ネイティブ・アメリカンの文化のまわりを、一種不思議なオーラ
のようなものが、ずっととりまいています。その知識は、世代から世代へ、父親
から息子へ、母親から娘へと、伝統的に口頭で伝承されてきました。太古の
知恵は、伝説や、歌や、象徴のなかに、さながら暗号のごとく封じこめられ、
一族の偉大な歴史や、哲学や、生き方は、エルダー(長老)たちの頭と心のな
かにたくわえられてきたのです。未来の世代に備え、過去の記憶を常に耕し、
今にそれを生かして、育てて、教えつづけるための最大の配慮が、彼らによっ
て払われてきました。しかしヨーロッパ人のアメリカ大陸への到来を契機として、
ネイティブ・アメリカンの生き方に、決定的な変化がもたらされます。今日的な
意味でわれわれが知っているような「教育」が導入された結果、伝統的な知識
の伝達方法の組織的破壊がはじまったからです。とはいえ今日でも、昔ながら
の生き方は、なお絶えることなく編みこまれつづけています。過去と比べれば
ほんとうに細い糸ではありますけれど・・・・。それは今なお、生きつづけている
のです! この本を作るために、わたしはエルダーたちの忠告のなかから「この
地球で良い暮らしをおくるための方法」を集め、「自然について学ぶことの本質」
に取り組みました。「教育」も「知識」も、「頭」が産み出すものなどではなく、「心」
と「魂」と「知恵」から生まれてくるものだからです! もともとこの本は、ネイティブ・
アメリカンの若者たちのために準備されたものでしたが、形をなすにつれて、
きっと他の多くの人たちにとっても、とくに「大地に根をおろした文化」から切り離
されてしまっている人たちにとっては、同じように意味あるものになるにちがいな
いと、思えるようになりました。どうかこの本を、今も風のなかに声が聞こえている
エルダーたちからの贈り物として、受けとめてください。これらの言葉を、元来の
意図がそうであったように、聖なるやり方で、自らのものとして生きることに、
最善をつくされますように。
(本書 まえがき スタン・パディラ より引用)

 
この写真集の詳細ページへ「聖なる言の葉」
ネイティブ・アメリカンに伝えられた祈りと願い 
スタン・パディラ編・画 北山耕平訳 マーブルトロン

この本でみなさんと分けあうことになる祈りの言葉、詠唱の歌、そして考え方は、
そのどれもがルーツをネイティブ・アメリカンの口頭伝承に持っています。いずれ
も何世代にわたって口にされ、歌われ、踊られつづけてきたものばかりです。こ
れらのひとつひとつに、数千年間も断絶することなく、続いた文化や風習や伝統
が染み込んでいます。ネイティブ・アメリカンの生き方では、生きていくのに必要
なものはなんであれ、人間は自分の内臓に・・・・いかなるときにもハートのなか
に・・・・持っていることになっています。わたしたちは、わたしたちのハートのなか
にあるものが、わたしたちの暮らしに秩序と中心を与えているのだと、信じていま
す。祈りの言葉や、詠唱の歌や、スピリチュアルな考え方は、われわれの生活
に充足感をもたらす手伝いいをしてくれることでしょう。家族や、部族や、国や、
宇宙のさまざまな力との建設的な関係をつくりあげるのを助けてくれるはずです。
ここに集められた古代からの聖なる言の葉は、過去にこだまし、未来にむかって
響きつづけています。昔の多くの部族においては、世界は、歌をうたうことで具現
化したものでした。21世紀を生きるわたしたちも、この本のなかに集められた捧
げものによって、わたしたちの地球との関係を改め、もういちど声に出して「歌うこ
と」で、新しい世界を出現させることができるかもしれません。
スタン・パディラ 本書「まえがき」より引用

 
この文献の詳細ページへ「今日は死ぬのにもってこいの日」
ナンシー・ウッド著 フランク・ハウエル画 金関寿夫訳 めるくまーる

白人の女性である著者が、インディアンの古老から聞いた言葉・口承詩
を集めたものだが、インディアンの死生観を見事に現わしている好著である。

 

この文献の詳細ページへ「今日という日は贈りもの」心が生まれ変わる12のアプローチ
ナンシー・ウッド 著 フランク・ハウエル 絵
井上篤夫 訳 城山三郎 解説 講談社 

アメリカ・インディアンに関する文献・第一集で紹介している「今日は死ぬ
のにもってこいの日」の著者が贈る新たな瞑想から導き出されたアメリカ・
インディアンの叡智。心を宇宙・大地へと優しく包み込む言葉とハウエルの
美しい画集が織り込まれている。

 




この写真集の詳細ページへ「月に映すあなたの一日」 
ネイティブ・アメリカンの364のことわざが示す今日を生きる指針 
北山耕平 訳と編纂 

ネイティブ・アメリカンの人たち一族には必ず月を数える人たちが
いた。彼らは毎日夜空を見て月を確かめ、満月になるとムーン・
カウンティング・スティックという棒に印を刻み込む。それが彼らの時
の流れの計り方だった。満月は二十八日で帰ってくるから、一年は
三六四日、十三の月ということになる。自然とともに生きてきたネイ
ティブの人たちの暦の多くが、一年を十三回の満月からなるものと
してみていることを忘れないで欲しいとの思いもあって、本書は一年
を十三の満月として構成してある。古くから今日まで伝えられている
ネイティブ・アメリカンの教えを一日ひとつひとつ、着実にハートで学
んでいくには、独自の時の流れのうえで生きている自分を再発見す
る必要があるだろう。 (本書より引用)

 
この文献の詳細ページへ シャイアン・インディアン 「祈り」 
北山耕平訳 三五館 

小さな小さな本だが、生きてゆく勇気を与えてくれる言葉と美しい写真集。
収録した写真は、シャイアンの住むロッキー山脈の東側に広がる大平原の
風景。
 
この文献の詳細ページへ「セイジを焚いて にほんの島の縁者たちへ」 
語り部 ナワ・カミッグ(北米先住民 アニシナベ族)
地球環境蘇生化実践協会

この小冊子には1999年1月に横浜で話したものと、日本各地を旅して
回った際に書き下ろした「ネイティブ・アメリカン:魂のいしずえ 聖なる
いのちの輪のなかで」が含まれています。彼の言葉は単純そのものですが、
逆にそこに言葉のもつ魔法が隠されていると感じられてなりませんでした。
私自身遠くから彼の声や歌を聴いたことがありますが、とてもアメリカ・
インディアン運動(AIM)の闘士であったことなど想像できないくらい柔和な
顔をしていることに驚いたものです。尚、この小冊子の情報は実際に北海道
にてスエットロッジなどを通してインディアンとの交流をされている秋山さん
ら頂きました。

 

「太陽が輝く天にかけて」 
今に名を残す先住民首長たちの箴言と演説 
ケント・ナーバーン編 澤西康史訳 中央アート出版

この文献にはジョーゼフ首長、シアトル首長の演説が掲載されている
ほか、「あるインディアンの魂」としてインディアンとして最初の医師となった
スー族のオヒエサの言葉が収録されている。

 
この写真集の詳細ページへ「ネイティブ・アメリカンの教え」 
写真 エドワード・S・カーティス 井上篤夫訳 ランダムハウス講談社 

本書には、カーティスの写真作品中、とくに名作とされているものを中心
に収録した。添えられている言葉は、各部族の文化、信仰、教えを説くもの
であり、南北戦争の時代から1930年(「北米インディアン」完成の年)に
生きていたネイティブ・アメリカンたちの肉声である。ここには、崇高かつ
深遠なネイティブ・アメリカンの世界観が凝縮されている。言葉と写真に、
かつて西部の大地に生きていた彼ら一人ひとりの息吹を感じ取っていた
だきたい。(本書 はじめにより引用)

 

この文献の詳細ページへ「アメリカインディアンの教え」 
加藤諦三著 ニッポン放送出版


これらの11の言葉の真のルーツは今でも謎のままであるが、子どもを
持つ方に是非呼んでもらいたい。またこれらの言葉に、社会心理学者で
ある著者が自らの体験を踏まえつつ解説している。

 
この文献の詳細ページへ「ネイティブ・アメリカン 聖なる言葉」 宇宙の響きを聴け
ブラックウルフ・ジョーンズ&ジーナ・ジョーンズ著 
加藤諦三 訳・解説 大和書房 

オジウェー族の血をひき、ブラックウルフというインディアン名をもつ著者
はかつて自己基盤を喪失しアルコール依存症になったが、風の精霊により
自分を取り戻す。この帰還に強く影響を与えたインディアンの癒しの技術の
手法と哲学が素朴な詩の中で語られ、現代の多くの悩める魂をあるべき
場所へと導いてくれる文献である。

 
この文献の詳細ページへ「ネイティブ・アメリカン 幸せの原点」 
新しい人生へ・10の扉
ビリー・ミルズ ニコラス・スパークス著
加藤諦三 訳・解説 大和書房 

「ウォキニ」とは、ラコタ語で「新しい人生、平和と幸せの人生」を意味
する言葉だ。本書はあなたに自分自身について考え、幸せの意味を示
し、人生にもっと満足するための内なる旅にいざなう。ネイティブ・アメリ
カンに伝わる信仰(その根源にあるのは、瞑想、思考、夢、自然の美し
さを愛する心だ)に現代的な癒しの法則(ポジティブ・シンキングや幸せ
の理解)を融合させた本書は、すでに全米の多数の人々を力づけてい
る。「ウォキニ  ---  幸せと自己理解への内なる旅」は、読みやすい
寓話のかたちをとって、人生のあらゆる側面を向上させる実践的な
手段をあなたに伝える。物語の展開とともに、あなたは幸せにまつわる
神話を発見し、幸せの意味を学び、幸せであることが大切な理由を知
るだろう。ひとたび自分を理解し、幸せの意味がわかったなら、本書が
紹介するシンプルな方法に従うことによって、なりたいときにいつでも
幸せになれる。本書は古くから伝わる効果的な瞑想法を伝授し、あな
たをいまより賢く、素敵な、愛情深い人間にする十の視点を紹介する。
本書を閉じるころ、あなたはネイティブ・アメリカンとその信仰、生き方
について少しだけ理解を深めているだろう。そして、自分を理解し、
人生を向上させる秘密を手にしているはずだ。本書は短くシンプルで
読みやすい。何より、たしかな効果を発揮する。本書の教えに従えば、
世界がもっと美しく見えてくるし、夢をかなえるために必要なものがわ
かるだろう。あなたの変化に周りの人も目を見張り、その秘密を知り
たがるはずだ。「ウォキニ」は何よりも貴い、かけがえのない宝。その
豊かさを周りの人たちとも分かち合っていただきたい。
(本書・序文より)

 
  この文献の詳細ページへ「インディアンの大予言」 
サン・ベア&ワブン・ウインド著加納真士/三村寛子 共訳 扶桑社

ときおり、地球の変化を防ぐことはできないのか?と、聞かれることが
ある。だが、過去を忘れることで、地球が癒されるとは思えない。前にも
述べたように、私が、自分のスピリットに同じ質問をしたとき、「いや、そ
れは決められたことなのだ。そして、もうすでに事は起こり始めている」と
告げられた。人々にできることは、変化の時を迎える準備をすることだ。
そして、互いに手を差し伸べ合い、自分たちの生活により良い調和を取
り戻し始めることだ。地球の変化はすでに始まり、この先もしばらく続くだ
ろう。だが、それは人間の住むこの世界の終わりでも、地球という惑星の
終わりでもない。自らを進んで変えられる人たちにとっての、新しい時代
の始まりの時なのである。変化を乗り越え生き残る人々は、自分たちの
生活のあらゆるレベルでの準備を整えることのできた人なのである。
本書「インディアンの大予言」は、そんな新しい時代を迎えるための準備
の手引書である。同著より、サン・ベアの言葉

 
この写真集の詳細ページへ「ホワイトウルフの教え」 〈いま〉を強く生き抜くために
ホワイトウルフ著 葉祥明編 ハート出版

ホワイトウルフは実在するのか、またそれは本当にインディアンなの
かという疑問はあり、この項目の置くのが適当なのかも今の私には判断
できない。ただ、書かれている言葉は非常に奥行きがあり、かつ簡潔で
ある。著者紹介には「現代に生きる人々に知恵を授ける、高次元のスピ
リチュアルな存在」とだけ書かれており、これだけ見ると私自身抵抗と
拒否感を覚えるのだが、このような本が正しく評価されるには時間という
検証が必要なのかも知れない。


本書 まえがき より引用
北米大陸の雄大な大自然の中で生きていたアメリカ・インディアンの人々
は、
古老やシャーマンを通して自然界のスピリットから様々な導きや教え
を受け取
り、過酷な自然の原野を生き抜いてきました。この本の中の言
葉もまた同様
に、高次元存在のホワイトウルフ・スピリットから、現代に
生きる私たちのため
にもたらされたものです。時代や社会を超えたこの
叡智の言葉には、普遍真理
の持つ強力なエネルギーがあり、これらの
言葉にふれることによって、あなた
の中に、元々存在していたある精神が
立ち上がり、気づきと目覚めが起こる
でしょう。力強さと賢さ、美しさと優し
さ・・・・というホワイトウルフ・エネルギーが
あなたという人間の持つ、数々
の美徳を引き出してくれることを願って。


 
 
この文献の詳細ページへ「アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉」 
エリコ・ロウ著 扶桑社 

部族の長老や賢人たちとの出会いの中から教えられたインディアンの
格言や伝説を、著者自らの言葉と共に紹介している文献である。これら
の格言や伝説は著者自身がインディアンの部族を取材しながら、その
世界観にひきつけられ収集したものである。

エリコ・ロウさんのブログ「マインドフル・プラネット」

当初の意図通りに、手っ取り早く「取材」しようとしたら、すぐに追い返さ
れて終
わっただろう人間関係は、その後、家族ぐるみのつきあいに発展
した。そして
彼は私の人生の師となった。この本は、こうした不思議な出会
いと縁で結ばれ
たひとたちの導きによって生まれた。名前を出せないひと
たちにも、儀式や
伝統について伝え書くことを許してくれた長老やメディスン
・マンたちにも感謝
しきれない恩を受けた。すべての「偶然」を「必然」とみる、
シンクロニシティと
いう概念がある。アメリカ・インディアン流にいえば、「ひと
が正しい道を歩いて
いるときには、必要なときに助けが現れ、物事はトントン
拍子で進む」というこ
とだ。数多くのシンクロニシティに助けられ、この本が
生まれたのも何かの必然
で、読者の物思いの糸口や小さなヒントになれば
幸いだ。ミタケ・オアシン、私
が関わるすべてに祝福を!
(本書より引用)


 
この写真集の詳細ページへ「ネイティブ・アメリカンの こころが よろこぶ ことば」 
しおうら しんたろう著 東京書籍 

一万三千年ほど前に氷河期が終わり、その前後にアジア大陸から
ベーリング海を渡ったネイティブ・アメリカンが、これまでの長い歴史の
中で自然から学んだことばが、世界の国境を越えて人類共通の財産に
なることばとなってほしいと願っております。本書の中で、私はネイティブ・
アメリカンのことばに対する自分の感想を述べていますが、おそらく読者
の中には違う感想を持たれる方もいるだろうと思います。当然のことです。
一人ひとり違う感想を持つことの多様性は、人間の心の豊かさを感じさせ
てくれます。「こころが よろこぶ ことば」として挙げたこれらのことばの
一番核になる部分を、感じていただければ嬉しく思います。 
(本書 あとがき より引用)

 
  この写真集の詳細ページへ 「ナバホ・タブー」
アーニー・ビューロー著 ぬくみ ちほ編訳 パロル舎

ナバホに伝えられるタブーを集めた文献だが、風土や生活環境が全く
異なる日本人にとって自らの参考になるものは殆どないと言っていいだ
ろう。それは著者が「“タブー”とは好奇心だけで飛びつく文化遺産では
なくて、一族が伝統の暮らしを永続させるための掟であり、そして暮らし
のなかで自然と調和をとっていくために一人一人が注意をはらうべき
行動の規範なのである。だから他の民族のタブーと組み合わせること
など決してできず、その一族のみによって守られ、伝承されるものなの
である。」と言っているように、自分たちの生活・精神文化にそのまま
当てはめようとすること自体無意味なことだと思う。しかし、このタブー集
を通してナバホの人たちのはるか昔の人々の想い(それは戒めである
ものが多いが)が伝わってくる。子孫たちが道を間違えて危機に陥らな
いようにとの強い想いが伝わってくるのである。


4年の間に生徒たちと行った取材の一つが、この本に至るナバホ・
タブーの収集だっ
た。本書に掲載したタブーは、今でもナバホ社会での
常識が示され、自然界を思いや
る畏敬の念というものが表れている。
なかには治癒の儀式で語られる神話や、伝説の
起源をもつものさえ
ある。ナバホ族の人々というのは、古くから受け継がれてきた教え

尊重し、哲学をもって暮らす人々なのである。
ナバホのタブー集は、
これで3度目の改訂版となる。本書はナバホでもない一人の白人
教師
が学校教科の一端として始め、ようやく1冊の本という形にまとめたもの
である。4半
世紀にわたるわたし自身の努力の結晶ではあるけれど、
個人的な偏見に満ちた部分や
不完全な箇所があることは否めない。
しかしナバホの言いまわしでタブーを語ったものと
しては、恐らくこれが
初めての書物だと思う。
“タブー”とは好奇心だけで飛びつく文化遺産
ではなくて、一族が伝統の暮らしを永続させ
るための掟であり、そして
暮らしのなかで自然と調和をとっていくために一人一人が注意
をはらう
べき行動の規範なのである。だから他の民族のタブーと組み合わせる
ことなど
決してできず、その一族のみによって守られ、伝承されるもの
なのである。

(本書より引用)



 
この写真集の詳細ページへ 「ホーミタクヤセン インディアンの癒しの言葉」
語り・マリリン・ヤングバード 訳・福田たまみ 監修・野口法蔵 七つ森書館

インディアンの各首族、スー族、ナバホ族、ラコタには、古来より人を治す
治療の言葉が伝えられている。今、これが病気を早く治すとしてアメリカの
病院の臨床で使われ始めている。
(本書より引用)


ホーミタクヤセンは、インディアンのラコタ族のもので、治療にもちいる言葉
「癒しの言葉」である。ラコタの直訳は「私たちは全てつながっている」である
が、インディアンも東洋人と考え、東洋的に言えばナバホ族の「全ての生命
はつながっている」と言う事になる。これは穂高養生園でスウェット・ロッジの
中の(イニーピー)子宮回帰として紹介されたもので、マリリン・ヤングバード
さんが英語で行ない、福田たまみさんが訳されたものである。体の部分一つ
一つに、臓器一つ一つに感謝をしていくのであるが、声にして聞いてみると、
涙が出る。しかし、この涙が「心の汗」となり、自分を治癒してくれるのは疑い
のないところと思う。出来れば声に出して、読んでみる事をおすすめする。
(本書より引用)




未読の文献

各文献の前のをクリックすると表紙・目次並びに引用文が出ます。

この写真集の詳細ページへ「ホピ語辞典」
アメリカ・インディアン ホピ族の言語 
戸部実之 泰流社

それから20年目の今年、私は偶然、日本橋の丸善の書棚に、「ホピ語辞典」
を発見した。二、三度行ってみたが、薄い本が一冊一万円以上するので、誰も
買わない。私も金の持ちあわせがないので、見るだけであったが、とうとう、この
夏休みに、この辞書を入手した。5000語前後の単語が「ホピ語=英語」と「英
語=ホピ語」のアルファベット順に並べてある。20年前、アメリカ西部のホピ部
落であったホピ族の顔が頭の中に浮かび上がってきた。アフガン・ハウンドの姿
も思い出した。森林保安官の服装も浮かんできた。博物館で見たホピ族の暮ら
しも想い出された。本書はアメリカの二人の学者が苦労して集めた辞書だが、
ホピ語について、言語学や音声学からの研究成果が一つも書いていない。私に
は、インディアンと同じアジア人(モンゴロイド)として、彼らアメリカの白人にはな
い別の方法論がある。単語を集めるには、アメリカ人の方が便利であるが、その
分析なら日本でも出来る。そう考えて、私は一夏をかけて、この辞書の音韻分析
にとりかかった。その結果をまとめて、付録とした。ささやかな研究成果ではある
が、読者の参考になれば嬉しい。
(本書より引用)

 
この写真集の詳細ページへ「図説 世界の先住民族」 
ジュリアン・バージャー著 綾部恒雄 監修 
やまもとくみこ・速水洋子・金基淑・細谷広美・森正美・葛野浩昭 訳 明石書店

本書は、一個人でも先住民族の正義のために貢献できるという信念に基づいて
書かれている。先住民族の社会を破壊したという責任は、全部とはいわないが、
少なくとも一部は裕福な人々が負うべきである。政府、銀行、法人は主に市場の
需要に応じるために、往々にして先住民族に不利な政策を施行したり、あるいは
そういう体制を支援したりしてきた。電動ノコギリを握るのは消費者の手なのであ
る。だが普通の人々が無力だということはない。それぞれの声は小さいかもしれ
ないが、他の人々と合わせれば、強力な権力機構にさえその声を聞かせることが
できる。もし、あなたが何かをしたい、あるいはもっと知りたいと思うのならば、
本書の巻末に掲載された組織はあなたの支援を歓迎するであろう。「図説 世界
の先住民族」は、先住民族の寄稿者、人権問題の専門家、関心をもつ人類学者、
報道関係者など多くの人々やグループによる共同作業で誕生した。皆の共通した
目的は先住民族の関心事を忠実に反映することであった。それは多分、各々の
専門分野だけで成し遂げるのは不可能な仕事であろう。本書の計画、著述、
編集のすべてにわたって先住民族の人々が深く関わってきた。本書は、著者が
何年にもわたって森の村や僻地、町のスラム、国連の会合、その他多くの場所
で先住民族の人々と分かち合ってきた彼らのさまざまな状況や意見を、すべて
集約しようと試みている。これは多くの人々の仕事であるが、その文責は編集者
にある。もし誤りや誤解があるならば、それはひとり編集者にのみ帰されるべき
ものである。
(本書 著者はじがき より引用)
 
この写真集の詳細ページへ「アメリカ・インディアンの神話 ナバホの創世物語」 
ポール・G・ゾルブロッド著 金関寿夫・迫村裕子訳 大修館書店

ところでそのナバホ族にも、他の多くの民族同様、じつにすばらしい神話がある。
それが本書に含まれている<ナバホ族創世神話>にほかならない。そしてこの
神話は、著者の「序文」にもあるとおり、もともとワシントン・マシューズというすぐ
れた白人の民俗学者が収集記録し、それを著者が再話したものである。そして
これは、人間、天体、動植物のすべてが、いわば宇宙的一体感をもってこの世
に生まれ出て、ゆっくりと一つの大きな「ネーション」を形作っていくいきさつを、
一篇の壮大な叙情詩として物語っている。しかしまず大事なことは、この物語は、
こうして本の形に印刷されてはいても、本来は口承の物語であることだ。私たち
が今こうした形で読むのは、文字というものを持たなかったナバホ族(インディアン
の殆んどの部族には文字がなかった)が、代々口承で語り継いだ物語の英語に
よる記録しかないからで、その点の事情は、今私たちが日本語で「読む」アイヌ
の「ユーカラ」の場合と、似通っている。しかし物語の本来の生命は、著者も指摘
しているように、それを語る人の声の出し方、息の継ぎ方、休止など、つまり今の
言葉でいえばパフォーマンスという、いわばトータルな力にかかっている。しかも
インディアンの詩や物語が、元来呪術的、祭式的色彩の濃いものである以上、
本来ならば、その場に居合わせ、その神話を共有し、それが朗読されるのを
自分の耳でじかに聴くのが、おそらく一番望ましい。しかしそんなことは、文化的
にも技術的にも、とてもできるはずはないから、私たちは、そのことに十分留意
しながら、ゾルブロッド氏が英語で再話したもの(今の場合それをまた日本語化
したもの)を、こうして「読む」しかないのである。それで失うものも多いが、それ
によって文学の最も原初的なものを、いくらかでも回復できることを希望したい。
(本書 訳者あとがき より引用)

 
この写真集の詳細ページへ「ナバホ「射弓の歌」の砂絵」 
フランク・J・ニューカム画 グラディス・A・レイチャード文 
鈴木哲喜 構成 鈴木幸子 訳 美術出版社

この本は、1920年代から1930年代にかけて2人の女性の協力によって製作、
研究されたものである。70年前のアメリカ南西部という時代的・地域的特殊性は、
現代の私たちの常識をはるかに越えたものであり、彼女たちの研究と生活の
環境の劣悪さは女性の社会的地位や少数民族の問題、情報、交通など、想像を
絶するものであった。本書は、ネイティブ・アメリカン最大部族であるナバホと彼等
の砂絵についてのグラディス・A・レイチャード氏の詳細な研究であり、フランク・J・
ニューカム氏の驚異的な記憶力によって描かれた美しい砂絵の記録を併せたもの
である。祭式、神話、チャント、砂絵とそれに付随する造形、医療行為などの一連
のパフォーマンスは、ナバホの人々の生活の一部であり、彼等の世界観念をよく
表わしている。まず、私たちは35点の図版によって美術的な興味を引かれる。
一連の砂絵の制作の過程は、チベットの砂絵マンダラと同じように砂絵を壊して
完成する。非保存性の一期一会の宗教的行為である。したがって、この本に至る
経緯は特異なのである。
(本書 日本語版の出版にあたって 鈴木哲喜 より抜粋引用)

「プラセボ効果 信じる者は癒される」 ナショナル ジオグラフィック 2016年12月号
を参照されたし


 
この写真集の詳細ページへ「ジャンピング・マウス」 
ヘェメヨースツストーム他 述・著 北山耕平 解題と再話 太田出版

この物語は、北米先住民、いわゆるネイティブ・アメリカン・ピープルのなかの、
大平原の民とされるシャイアン一族に伝えられた「自分を与えつくすこと」を教え
るサンダンス・ストーリーであるとされている。居留地に押し込まれる前の
シャイアンは大平原を常に移住して定住することがなかった人たちであり、
一族が顔を合わせるのは毎年夏の祭りぐらいしかなかった。サンダンスという
のは夏至のころにおこなわれる部族の大例祭で、自己の肉体を偉大なる神秘
に捧げて、祈りを聞き届けてもらうための、平原の民が守り続けている伝統あ
る神聖な祈りの踊りのことで、自分の胸板の筋肉など肉体の一部にクマの爪を
用いて穴をうがち、そこに木の短い串を貫通させて、棒の両端を長いロープで
祭祀の場の中央の御柱に結びつけ、太陽を見ながら胸板の肉がちぎれて身体
が自由になるまで、あるいは本人がへとへとに疲れ果てて意識を失って倒れる
まで、飲むものも食べるものもなく、イーグルの骨で作った笛を口にくわえたまま、
ひたすら四日四晩にわたって身体を激しく前後に揺すりつつ踊りつづけるという、
強烈な痛みとエクスタシーのともなう過酷な祈りの儀式だ。これからお読みいた
だくジャンピング・マウスの物語は、シャイアン一族の宗教哲学の中核にある、
そのようなサンダンスの本質の部分----祈りを聞き届けてもらうために自己を
捧げ物としてとことん与えつくせ、という神聖な教え----を世代を超えて伝える
ための物語として、古来より一族の間で門外不出とされてきたものである。(中略) 
ヘェメヨースツ(ウルフ)・ストームの「セブン・アローズ」という小説は、シャイアン
一族のなかのナイト・ベアという人物と彼の一族がたどったとされる戦いの道の
顛末と、その世界----平原インディアンのシャイアン族の精神世界----における
スピリチュアルなものの探求を小説化した、ネイティブ・アメリカンの文学の最高
峰のひとつと呼べるものかもしれないものであり、そのなかで一族に伝えられた
重要な自己発見と内的成長の教えの物語として挿入されているのが、この「ジャ
ンピング・マウスの物語」である。シャイアンの人たちが長く秘密として世に出すこ
とを避けてきた「ジャンピング・マウスの物語」が、こともあろうに、伝統的に敵対
してきた部族であるクロウの影響をうけたひとりの混血の人間によって一般に
公開され、また小説のなかに描写されたいくつかの儀式がシャイアンのものとか
け離れているために、小説「セブン・アローズ」はその後、政治的にふたつの部族
の間で、そして一般の人たちを巻き込んで、かなりの物議をかもしだすこととなる。
(本書 はじめに 北山耕平 より引用)
 
 

この写真集の詳細ページへ「アメリカ・インディアンの聖なる大地の教え」
ジェミー・サムズ著 エリコ・ロウ訳 扶桑社

本書は、ネイティブ・アメリカンが古代から守るべき人の道として尊び伝えてきた
美しい生き方へのヒントを、一日一篇の読み切り読本の形にまとめた書物です。
著者のサムズさんはセネカ族の血をひくメディスン・ウーマン。いかにも太っ腹な
物腰と豪快な笑いの内に賢者の叡智を秘めた地母神のような人で、ネイティブ・
アメリカンの多くの部族の長老たちにも一目置かれる存在です。つい最近まで、
ネイティブ・アメリカンは先祖からの教えを神聖なものとして部族内の限られた人
にのみ口承で伝えてきました。そのため大地に根ざした彼らの生き方の叡智や
伝統を外に伝える書物は少なく、仮にあっても文化人類学者による観察記録か、
英語や他言語に直訳され残念ながら意味不明になってしまった長老の語りの
口述筆記がほとんどです。そんななかで本書の原書「EARTH MEDICINE」は、
ネイティブ・アメリカンの教えに興味がある人だけでなく、生き方への指針や
アイディアを歓迎する一般読者、自己啓発を求める人、一日の終わりに心をな
ごませる書物を求める人など、誰にでも愛される読み物として反響を呼びました。
サムズさんの著作は14ヶ国語、38カ国で愛読されています。書物には一度読み
終えられたら本棚にしまわれてしまうものと、聖書や辞典、参考書のように、繰り
返し読まれ、おりにふれ開かれるものがあります。本書は明らかに後者で、ページ
を開くたびに異なる発見やより深い理解が得られ、新たなインスピレーションを与
えてくれます。(中略) 地上の歩みの平坦さに退屈している人も、その険しさに
疲れ気味の人も、選択の岐路や迷路に迷っている人も、あなたが今どんな人生
上の地点にいても、道ばたに生える薬草を摘み、その薬効を得るつもりで、本書
を開いてみてください。心に響く言葉や教えに出会い、癒されること請け合いです。
結局のところ、サムズさんは目には見えないやり方で人を癒す能力を大いなる
神秘から授かったメディスン・ウーマン。その言葉には癒す力があるのです。
(本書 はじめに エリコ・ロウ より引用)

エリコ・ロウさんのブログ「マインドフル・プラネット」

 
  この写真集の詳細ページへ「ホワイト・バッファローの教え」 
チーフ・アーボル・ルッキングホース著 ハービー・アーデン、ポーラ・ホーン編集 
本出みさ訳 スタジオ・リーフ

本書は、2001年にアイルランドで開催された「World Peace & Prayer Day」
に向けてチーフ・ルッキングホースが語ったメッセージです。この集いを行うに
至った予言や先住民の間の交流、未来への提言など、グローバルな視点で
よりよい地球の未来を願うチーフ・ルッキングホースの言葉を、2004年の
「World Peace & Prayer Day」にさきがけて、日本の皆様に届けることができ
れば幸いです。2003年 WPPD 2004 JAPAN 事務局
(本書 はじめに より引用)

 
この写真集の詳細ページへ「北米先住民ホティノンションーニ イロクォイ 神話の研究」 
木村武史著 大学教育出版 

本書の構成は以下の通りである。第一章「ホティノンションーニ・イロクォイの
宗教と文化の概説」は、本書の日本の読者のために新たに書き加えた章であり、
ホティノンションーニ・イロクォイの宗教・文化の概説である。(中略) 第二章
「ジョン・A・ギブソンが語ったオノンダガ神話」では、まず、ホティノンションーニ
の伝承の一般的特徴と語り手の特質について考察を加えている。そしてギブソ
ンが語ったオノンダガ神話がなぜ注目されるのかを理解してもらうために、
ヒィウィットが収集した3種類のホティノンションーニの世界創造神話を簡単に
要約する。そして、それらが、世界の創造で話が終わっているということを明確
にし、ギブソンが語ったオノンダガ神話は世界創造以降の神話時代の出来事
を続けて語っているという特徴を示す。(中略) 第三章「歴史的文脈---歴史
との交渉」では、カナダのインディアン事情局長であったE・D・カメロンの通信
記録を中心として、ギブソンがその神話を語った歴史的状況と文脈を再構築
している。第四章「伝統主義者ジョン・A・ギブソン」では、ジョン・A・ギブソンが
如何なる歴史的背景で伝統主義者として成長していったかを考察している。
(中略) 第五章「政治的物語から儀礼的物語へ」では、『6カ国の伝統的歴史』
とギブソンが別の機会に語った同じ主題の伝承との間に見られる相違を考察
した。第六章「デハエーンとハイヤワコーンの権威と権力の神話による主張」
では、ギブソンの神話の中で描かれている世界生成神話と世界創造神話が
持つ政治的・歴史的意義の解釈を試みた。特に神話的存在者の系譜を考察
することによって天上界の首長の権威と権力が如何にして人間にまで継承さ
れていくかを考察した。その際に人類創造神話に焦点を当て、先住民と白人
という2種類の人間が創造される意義を考察し、その政治的意義を解釈した。
第七章「世界の中心としての儀礼的に変容された身体」では、ギブソンの神話
で語られている人間の身体と儀礼行為の象徴的意義を考察し、歴史的意義を
含んだ宗教的意義を考察した。(中略) 第八章「まとめ」では、本書の議論を
要約し、その意義と問題点を論じている。
(本書 序論より引用)


未購入(新刊も含む)の文献

  







Edward S. Curtis's North American Indian (American Memory, Library of Congress)


アメリカ・インディアン(アメリカ先住民)に関する文献

夜明けの詩(厚木市からの光景)

アメリカ・インディアン(アメリカ先住民)

美に共鳴しあう生命

ホピの預言(予言)

神を待ちのぞむ・トップページ

オオカミの肖像

天空の果実


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