Edward S. Curtis's North American Indian (American Memory, Library of Congress)
1998.9.6
「目に涙がなければ魂に虹は見えない」 北米ミンカス族のことわざ。
「知恵の三つ編み」ポーラ・アンダーウッド著 星川淳訳 徳間書店 「訳者あとがき」より
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人が成長していくとは、子供時代に持っていた豊かな感性を遮ったり、 別な次元に置き換えたりするものではなく、むしろそれを研ぎ澄まさせて いくことだろう。インディアンの首長、ルーサー・スタンディング・ベアは次 のように語る「子供の訓練は、じっと座っていなさい、そしてそれを楽しん でごらん、という教えから、はじめられるものである。子供たちは、嗅覚を 敏感にして、なにも見るものがないところになにかを見たり、まったくの静 寂のなかに、じっとなにかを聞き取ったりするように、と教えられた。じっと 座っていることのできない子供は、ちゃんと成長していない子供だ」。 私たち文明人が受けている教育とはある質問に即答する速さを重んじ、 その質問の持つ背景・状況をじっくりと自分の中で再構築・再体験する 余裕さえ与えてこなかった。このあるべき「学び」の方法を祖先から伝え られた物語を通して如何に実践していくかを記した書が「知恵の三つ編 み」である。またインディアンの考え方をユング心理学から検証し、西欧 でベストセラーになったダコタ族のロス博士の「我らみな同胞」も詳しく紹 介している。本書のあとがきで訳者が紹介している言葉、「目に涙がなけ れば魂に虹は見えない」という言葉と前述したルーサー・スタンディング ・ベアの言葉が私の中で奇妙に絡み合っているのを感じてならない。
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皆さんはこの「目に涙がなければ魂に虹は見えない」に何を見つけ 学ぶのでしょう。出来ましたらこの場でそれぞれの学びを分かち合うこ とが出来たら素晴らしいと感じています。 フェイスブック・http://www.facebook.com/aritearu
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同じ著者による、10万年にも渡る一族の叡智の旅と未来の世界への想いを描いた 文献「一万年の旅路」、アメリカ独立の際に大きな影響力を与えたイロコイ連邦の 民主制、並びにその生い立ちについて詳しく書かれた「小さな国の大いなる知恵」と いう文献も是非参照してくださればと思います。
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