「ホワイト・バッファローの教え」

チーフ・アーボル・ルッキングホース著 ハービー・アーデン、ポーラ・ホーン編集

本出みさ訳 スタジオ・リーフ より引用











アメリカ大陸の先住民、ネイティブ・アメリカンの人々は500年に渡る侵略と

虐殺の歴史を経てもなお、その文化と精神伝統を守り現代に受け継いできま

した。一言でネイティブ・アメリカンと言っても、北米大陸だけで260を越える

部族がいますし、その言葉も文化も様々です。しかしながら、彼らの間にはひ

とつの共通の世界観があります。それは、「母なる大地とすべての存在、生き

とし生けるものは聖なる輪のなかにあり、人間は母なる大地と、全てのものに

敬意と感謝をこめてそれらを守ってゆかねばならない」というものです。地球規

模の環境破壊、戦争や混乱に直面する21世紀、「母なる地球とその子供たち」

の存在そのものが危機にさらされていることは、今や説明すらいらなくなってし

まいました。


地球を何度も破壊する能力を手に入れてしまった人類の歩むべき道は、積極的

に平和と調和を創り上げてゆくのか、全てが崩壊するのを傍観し、結果的にその

破壊に加担してしまうかのどちらかにきている、と。このメッセージを、平和と地球

の癒しのために広く世界に伝えようとしているネイティブ・アメリカンの精神的指導

者の一人が、チーフ・アーボル・ルッキングホースです。チーフ・ルッキングホース

はラコタ族の精神的指導者として重要な役割をになうと同時に、毎年国連の世界

先住民の日に儀式を行ったり、米国政府にインディアンの代表者の一人として招

待されるなど、対外的、国際的に幅広く活動しています。チーフ・ルッキングホース

は、部族の伝説に伝えられる白いバッファローが1994年に誕生したことをきっか

けに、1996年より「世界平和と祈りの日」という集いを始めました。これは毎年6

月21日の夏至の日に、各地の聖地で、民族や宗教を越えて、ともに心を一つにし

て祈ることで、世界の平和を実現しようというものです。この集いは最初の5年間

は、北米大陸の四ヶ所で行われました。2001年からは、世界の四つの方角で行

われることになり、1年目はアイルランド、2年目は南アフリカ、3年目はオーストラ

リアで開催され、4年目にあたる2004年は、日本の聖地のひとつ、富士山で行わ

れます。「World Peace & Prayer Day」はこのように地球を一巡りし、2005年最後

に再び亀の島----北米大陸で感謝の集いを行うことで一つの締めくくりを迎えま

す。


本書は、2001年にアイルランドで開催された「World Peace & Prayer Day」に向けて

チーフ・ルッキングホースが語ったメッセージです。この集いを行うに至った予言や先

住民の間の交流、未来への提言など、グローバルな視点でよりよい地球の未来を願う

チーフ・ルッキングホースの言葉を、2004年の「World Peace & Prayer Day」にさきが

けて、日本の皆様に届けることができれば幸いです。


2003年 WPPD 2004 JAPAN 事務局

(本書 はじめに より引用)



目次

あなたのなかのインディアンに

はじめに

第1章 ラコタの生き方

第2章 「World Peace & Prayer Day」の始まり

第3章 先住民からのメッセージ

第4章 パイプの守り人として生きる

チーフ・アーボル・ルッキングホース(プロフィール)

訳者あとがき







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