「ネイティブ・アメリカンの教え」
写真 エドワード・S・カーティス 井上篤夫訳
ランダムハウス講談社 より引用
本書には、カーティスの写真作品中、とくに名作とされているものを中心に 収録した。添えられている言葉は、各部族の文化、信仰、教えを説くもので あり、南北戦争の時代から1930年(「北米インディアン」完成の年)に生き ていたネイティブ・アメリカンたちの肉声である。ここには、崇高かつ深遠な ネイティブ・アメリカンの世界観が凝縮されている。言葉と写真に、かつて西 部の大地に生きていた彼ら一人ひとりの息吹を感じ取っていただきたい。 (本書 はじめに より引用)
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オグララ・スー族 レッド・クラウド(マクピヤ=ルータ)19世紀後半 本書より引用
わたしは貧しく、そのうえ裸だ。 だが、わたしは一族の酋長だ。 富を欲しいとは思わないが、 子どもたちを正しく育てたいと思っている。 富はわれらによいものをもたらさない。 向こうの世界にもっていくことはできない。 われらは富を欲しない。 平和と愛を欲している。
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