「自然の教科書」
ネイティブ・アメリカンのものの見方と考え方
スタン・パディラ編・画 北山耕平訳 マーブルトロン
北山耕平さんのホームページ「Native Heart」
ようなものが、ずっととりまいています。その知識は、世代から世代へ、父親から 息子へ、母親から娘へと、伝統的に口頭で伝承されてきました。太古の知恵は、 伝説や、歌や、象徴のなかに、さながら暗号のごとく封じこめられ、一族の偉大な 歴史や、哲学や、生き方は、エルダー(長老)たちの頭と心のなかにたくわえられ てきたのです。未来の世代に備え、過去の記憶を常に耕し、今にそれを生かし て、育てて、教えつづけるための最大の配慮が、彼らによって払われてきました。 しかしヨーロッパ人のアメリカ大陸への到来を契機として、ネイティブ・アメリカン の生き方に、決定的な変化がもたらされます。今日的な意味でわれわれが知っ ているような「教育」が導入された結果、伝統的な知識の伝達方法の組織的破壊 がはじまったからです。とはいえ今日でも、昔ながらの生き方は、なお絶えること なく編みこまれつづけています。過去と比べればほんとうに細い糸ではあります けれど・・・・。それは今なお、生きつづけているのです! この本を作るために、 わたしはエルダーたちの忠告のなかから「この地球で良い暮らしをおくるための 方法」を集め、「自然について学ぶことの本質」に取り組みました。「教育」も「知 識」も、「頭」が産み出すものなどではなく、「心」と「魂」と「知恵」から生まれて くるものだからです! もともとこの本は、ネイティブ・アメリカンの若者たちのた めに準備されたものでしたが、形をなすにつれて、きっと他の多くの人たちに とっても、とくに「大地に根をおろした文化」から切り離されてしまっている人たち にとっては、同じように意味あるものになるにちがいないと、思えるようになりま した。どうかこの本を、今も風のなかに声が聞こえているエルダーたちからの 贈り物として、受けとめてください。これらの言葉を、元来の意図がそうであった ように、聖なるやり方で、自らのものとして生きることに、最善をつくされますように。
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2012年5月24日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 |
2012年5月21日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 |
2012年5月27日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 ![]() (大きな画像) 題・・・「お父さん、宇宙が、金環日食が、ここにもあるよ」・・・自宅近く (K.K) |
2012年6月4日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 ![]() (大きな画像) 2004年の金星の太陽面通過、太陽の右側に金星が写っています。(写真はNASAより引用) 今日の部分月食は厚い雲に覆われ見ることが出来ませんでした。 でもお陰で近くに天体観望できる開けたところを新たに開拓することが出来たので感謝です。 ところで、明後日の金星の太陽面通過ですが、上の写真は2004年6月8日の時のものです。 じゃあ明後日見逃しても数年後に見れるんだ、と思われたら大きな間違いで、次は105年先に なってしまいます。 105年先というと、現在の赤ちゃんでも見るのは殆ど出来ず、その赤ちゃんの赤ちゃんが長生 きしてようやく見ることができるのだと思います。 私たちが明後日見る金星の太陽面通過、そして次に目にするであろう世代を想像するとき、 インディアンの言葉を思い出します。 ☆☆☆☆ 「私たちの生き方では、政治の決め事は、いつも七世代先の人々のことを念頭におきなが ら行われる。 これからやってくる人々、まだ生まれていない世代の人々が、私たちよりも悪い世界で暮ら したりすることのないように、できればもっと良い世界に生まれてこられるように心を配るの が、私たちの仕事なのだ。 私たちが母なる大地の上を歩くときに、いつも慎重に一歩一歩進むのは、これから生まれ てくる世代の人々が、地面の下から私たちのことを見上げているからだ。 私たちはそのことを、片時たりとも忘れない」 オレン・ライオンズ(オノンダーガ族) 「ネイティブ・アメリカン 叡智の守りびと」築地書館より ☆☆☆☆ (K.K) |