
「ホピ 宇宙からの聖書」
フランク・ウォーターズ著 林陽訳 徳間書店より引用



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記録である。著者のフランク・ウォーターズはインディアンの信仰に魅せられた白 人で、三年間の歳月をホピ族と共に生活する。そこでホピ族の長老30人の協力 を得てこの書物を作り上げる。本書には、神話(四世界の創造・宇宙生命のはじ まりから現世界まで)、伝説(各部族の大移動・永遠の地を求めて)、宇宙劇(大祭 は巡る・神性を体言する生きたモニュメント)、歴史(「失われた白い兄」の予言・ 迫りくる現世界の終末)が収められている。本書に関しての評価は様々に分れま すが、数々のインディアンに関する文献を出しておられる北山耕平さんのページ の「ネイティブスピリット」を是非お読みいただき参考にしてください。 (K.K)
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濃い紫の光が北に昇り 黄色い光が東に昇るとき われら大地の花は生まれん 歓ばしき長寿をうけんため われらは自らを蝶の乙女と呼ばん
男も女も東に祈れ 創造主なる太陽を尊べ 鈴の音は空気を通して鳴り響き 大地を通して歓びの音を伝え その歓びの音は全土にこだまする
父よ、われらは慎みて願わん 完全者、父なるタイオワよ 黄色の光によりてわれらに示されし 麗しき生命を造りたもう完全者よ 赤き光のときにわれらに完全な光を 与えたまえ
完全者は完全なる計画を定めたもう 生命の中に歓びを植える歌をつくり われらに長寿を与えたもう この幸福の道の上で、われら蝶の乙女は 父なる太陽を仰ぎそのみ心を行なわん
歌は創造主より歓びとともにこだまし 大地のわれらはそのこだまを創造主に返さん 黄色の光が現れるとき 喜びのこだまは幾度となく響く 来るべき時代のために響いては響き返す
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フレデリック・H・ハウエル チャールズ・ウルリック&ジョセフィン・ベイ財団理事 (本書より引用)
が「魂の本来の言葉」を失った結果、ある基本的な良識を欠いてしまっている と嘆いている。これがいかに的を得た発言であるかは、本書の読者には明ら かとなろう。そこには、わたしたちが永遠に失ってしまうかもしれないものを 保とうと力を尽くしている古代の民の姿がある。そのような良識を欠いてしま ったわたしたちは、偽の価値体系によって粗悪な「生命の道」を造り出す危険 にさらされているのである。歴史の教訓がありながらも、磨き澄まされた知性 という道具がありながらも、幾世紀にもわたる科学の啓示を手にしながらも、 わたしたちは決断すべきときになおも手をこまねいているのだろうか? わたし たちはいつも紛争と隣り合わせになっている。真理を求めつつも、危機の瞬間 にいつも真理がわたしたちから遠ざかるのをみている。・・・・・・・
成功の物語は失敗のそれをはるかに凌いでいる。それがわたしたちの心を 引きつける。わたしたちの求める答えがそこにあるかもしれないのだ。そこ には「魂の本来の言葉」が大きく澄んだ声で語られている。わたしたちを 救うものがここにある。この書の内容は、これまで決して文字に書き表わ されたことのないものである。幾多の幸運な状況が重なって本書の成立 が可能になった。フランク・ウォーターズがいうように、「これほどの協力は かつて得られたことがなく、今後も決してありえない」であろう。かなった時 と場所とが幾多の戦いを克服してきた。そして、今もう一つの戦いが克服 されたのだ。一つの偉大なる民族がわたしたちに語りかけている。そして、 謙虚な姿勢で聴こうとすればわたしたちの心は今よりいっそう豊かになる だろう。彼らのもつ限りない力の源について自らの言葉で語ってもらう機会 をつくることは、わたしたちの切なる願いである。この啓示を通して、彼らが 危機に際して切に求めているステータスの幾らかでも回復することを願って いる。さもなければ、彼らは自らの深い謙虚さの故にそれを失ってしまい かねない。彼らの美しい「生命の道」を説く機会を開くことによって、わた したちは彼らのもっとも恐るべき予言の成就を遅らせる第一歩を踏んだと もいえるのである。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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緒言 序文 本書が編纂されるに至ったいきさつ
第�T部 神話 四世界の創造 宇宙生命のはじまりから現世界まで 第1章 第一の世界・・・・無限宇宙から人類創造へ 第2章 第二の世界・・・・火と氷による大浄化 第3章 第三の世界・・・・大洪水による滅亡 第4章 第四の世界・・・・完全なる世界に向けて 第5章 人類出現のシンボルを探る
第�U部 伝説 各部族の大移動 永遠の地を求めて 第1章 聖なる石版の教え 第2章 創造主の戒め 第3章 「モミの木」に宿る霊力 第4章 生贄の伝説 第5章 「短い虹」の天恵 第6章 神秘な南の赤い都 第7章 双児にまつわる言い伝え 第8章 蛇をくわえた主神の由来 第9章 太陽神殿に秘められた謎 第10章 コヨーテとツバメの競争 第11章 甦る古代部族の足跡 第12章 永住の地オライビの創設 第13章 ホピは宇宙の中心に辿り着いた
第�V部 宇宙劇 大祭は巡る 神性を体現する生きたモニュメント 第1章 祭祀を彩るシンボル 第2章 ウウチム祭・・・・創造祈願の儀式 第3章 ソヤル祭・・・・再生・入魂の儀式 第4章 宇宙からの来訪・・・・霊人カチナの導き 第5章 ポワム祭・・・・象り・清めの儀式 第6章 生命の道・・・・生と死の絶えざる周期 第7章 ニマン・カチナ祭・・・・霊人との別れの儀式 第8章 笛祭り・・・・大地への讃歌の儀式 第9章 蛇・羚羊祭・・・・豊穣祈願の儀式 第10章 女たちの祭り・・・・成熟・実りの儀式 第11章 ヤヤ祭・・・・呪われた魔術の儀式
第�W部 歴史 「失われた白い兄」の予言 迫りくる現世界の終末 第1章 ホピ受難のプロローグ 第2章 伝説の地アワトビの破滅 第3章 合衆国の西進 第4章 インディアン絶滅計画の戦慄 第5章 異教の侵食 第6章 消えた予言の石版 第7章 新たなる聖地 第8章 汚された聖なる儀式 第9章 天空に現われた太霊マサウ 第10章 「平和の民」の祈り 第11章 ホピの予言
訳者あとがき
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2012年3月22日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 |