Edward S. Curtis's North American Indian (American Memory, Library of Congress)
1997.6.20
地球は人間のものではない 人間が地球のものなのだ
シアルス(シアトル)首長の言葉(1853)
サン・ベア&ワブン・ウインド著 加納真士/三村寛子 共訳 扶桑社 より
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「インディアンの大予言」を書いたチパワ族のメディスンマンであるサン・ベアは、 この世界は浄化の日を迎えていると言う。それほど地球は重い病気にかかり、 大きな浄化がなければ地球そのものが死の惑星になってしまうと感じている。こ れまで経験したことのない大災害が全世界で起こると、サン・ベアは夢の中で多 くの啓示を受けている。様々な宗教において語られる所の「この世の終末」。そし てそれを武器にして叫ばれる救済。このような脅迫じみた宗教活動をするものが 多いのも事実であろう。しかし、太古のアメリカ・インディアンの予言、特にホピ の予言は現代社会の傲慢さの象徴であるところの様々な事象を口述ながらも 的確に語り継いできた。文字で書かれることのない、つまり親から子へと気が 遠くなる世代を語りと儀式を通して現代へと生き続けた予言の重み。この予言を 軽々しく扱うことは私には出来ない。およそ一万年も前から受け継がれてきた この予言はホピ族そしてアメリカ・インディアンにとって過去のものではない。 それは現代文明の危機を遥か昔から予見しており、もし回避することが出来な ければ、この第四の世界は滅びることを訴えているのだ。ホピ族の長老達が 長い間秘密にしてきたこの予言を、何故国連にまで行って公表したのか。 それは予言で言われている事柄が次々とこの現代に起こっており、このまま 誤った道を進むと滅びと浄化を受けねばならないと長老たちは確信したのだ。 遥かなる太古の昔から、命をかけて守り続けたアメリカ・インディアンの予言。 そして今の私たちに出来ることは何かと問うているこれらの叡智に、私は耳を 傾けなければならないと思う。来るべき第五の世界に、「生命と自然の美しさ を恵みの中に与えている創造主に感謝し、それを肌(全細胞)で感じることが できる」(「インディアンの大予言」より)人々が沢山集うことが出来るよう に、願わずにはいられない。
ホーク・フー・ハンツ・ウォーキング(歩きながら狩りをする鷹)からの手紙 ドキュメンタリー映画「ホピの予言・人類滅亡・核時代の最終予言」を参照されたし
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サン・ベアの言葉
すべての聖なる教えは、私たちが確実に今の地球の大きな変化のまっただ中 に入っていこうとしていることを示している。予言が実現されようとしている のだ。私たちは一つの時代の終わりと新しい時代の始まりの真ん中にいる。 地球の変化は予言された経過の一部なのだが、その中で役割を果たす人間 によって、それがいっそう速まってきたのだ。このころになると、母なる地球 が人間の手による破壊から自らを守るのが難しくなってくる。地球はその歴史 の中で大きな変化をいくつも経験してきた。だが、現在起こっている変化との 違いは、変化のスピードと苛酷さをエスカレートさせている人間の影響にある。 私たちインディアンは、この偉大なる変化の時を浄化と前進の時代と見なして いる。人類は、自覚と目覚めという大きな難関突破の偉大なチャンスを与え られているのだ。変化から生き残る人々は、私が理解しているところでは、 より高いレベルの目覚めと、より聖なる方法で歩きだせる意識に到達した 人々である。そして、現在を第四の世界として、私たちが第五の世界と呼ん でいる、変化の次の段階に入ったとき、そこに到達できた聖なる方法に従っ て生きる人たちが、輝ける日々の一員になるだろう。第五の世界では、私た ちは地球や人間にもっと調和を保って生きられるようになる。これが変化に よって、そして今も私たちの中にいる多くの師によって、準備されつつある 世界なのだ。第五の世界には、地球や互いを破壊するためだけにあくせく していた人々はもはや存在しないのである。私には、世界の人口の約 四分の一の人々が生き残るのが見える。生き残る人々はすべて高尚な 意識に目覚めるだろう。私の仲間も偉大なる霊的な指導者たちが現れると 信じている。何人かはすでにここにいる。この指導者たちが変化の時代を 通して人間の意識を導く手助けをしてくれるだろう。その後、私たちはすべ てに対してまったく違う意識を持つようになるだろう。これがあらゆるレベル の浄化の時であり、浄化が完了されたときには、今ある多くのものがもはや この世に存在しなくなるだろう。・・・・・・・・・・・・・・・・
「インディアンの大予言」 サン・ベア&ワブン・ウインド著 加納真士/三村寛子 共訳 扶桑社 より
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