「ウォッキニ 幸せへの内なる旅」

ニコラス・スパークス&ビリー・ミルズ著 加藤諦三訳 大和書房 より引用




ネイティブ・アメリカンの生きる知恵 訳者まえがき 加藤諦三 (本書より引用)

これはデーヴィッドというネイティブ・アメリカンの少年が、父親から与えられた一枚

の絵巻から幸せと人生の意味を学ぶ寓話である。読者は、この少年と一緒にネイ

ティブ・アメリカンに古くから伝わる幸せと人生の意味を、巻物を通して学ぶことが

できる。その巻物には七枚の絵が並んでいる。父親は落ち込んだ少年に、そこに

はお前がどうすれば幸せになれるかが描かれているという。これはその絵の意味

するところを学ぶための少年の旅の物語である。そして少年は、ネイティブ・アメリ

カンの伝説そのままの小屋のある場所を訪れる。その丘に住む男から幸せになる

方法を教わる。これは、幸せになるためのすべての知恵を教えてくれる絵巻物、つ

まり、ネイティブ・アメリカンの幸せになるための教えである。幸せになることが、こ

の絵巻を読む目的である。この本は、幸せになるためのネイティブ・アメリカンの

秘訣を書いた本である。この本を読めば、多くの人は努力の仕方を間違えなけれ

れば、幸せになれるということが分かるだろう。この本には、一見目新しいことが

書かれていないように思えるかもしれないが、人が生きていく上で本当に大切な

ことが書かれている。一行一行じっくりと読むに値するネイティブ・アメリカンの生き

る知恵である。ネイティブ・アメリカンでない私たちも、丘に住むこの人生の師から

幸せになる教えを学びたい。


読者のみなさんへ ビリー・ミルズ (本書より引用)

デーヴィッドの人間像はいままで出合った多くのネイティブ・アメリカンを合成して

つくったものだ。彼の家族も全米のどの居留地(わたし自身の家族も含め)でみか

けられる、典型的なインディアン一家だ。幼いころ、わたしは姉を結核で失い、七

歳で母を、五年後、十二歳で父を失った。彼ら亡きあと、居留地を出てカンサス州

ローレンスにあるインディアンのための寄宿学校、ハスケル・インスティチュートに

進むまで、わたしは兄弟姉妹に育てられた。居留地はわたしが子どもの時分から

ほとんど変わっていない。今日でさえ、ラコタ族の生活はお世辞にも楽とはいいが

たい。いまこのときも、居留地では、じつに多くの人々が飢えに苦しみ、ホームレ

スとして暮らしている。七十歳まで生きる者はめったにいない。インディアン独自

の教えは年々、少しずつ忘れ去られている。現在、わたしは「キリスト教救済募

金」のプロジェクト「ランニング・ストロング・フォー・アメリカン・インディアン・ユース」

の会長を務めている。この組織はネイティブ・アメリカンの経済的独立を支援する

プログラムの資金を集めることによって、彼らの諸問題を取り組もうとしている。

最近では、われわれの寄附によって、将来に向けて良質な作物を確保する灌漑

システムが完成した。さらに、われわれは何百万におよぶ種と収穫までに必要な

農具の提供、子どもたちへの衣類の提供、食料銀行への寄附もおこなっている。

将来、多数の腎臓病患者のために透析治療を施す診療所づくりも計画中だ。組織

発足以来、ネイティブ・アメリカンに対する寄附は現金、物資、サービスを合わせて

一千万ドルを超えるまでになった。わたしは「ランニング・ストロング」がネイティブ・

アメリカンのためにおこなう活動を心より誇りに思っている。また、こうしたプログラム

を可能にしてくださったみなさんにも感謝の意を表したい。



目次

ネイティブ・アメリカンの生きる知恵・・・・訳者まえがき

序文


幸せの教え・・・・巻き物

イクトゥミの教え・・・・第一の絵の意味

絵を描く男の教え・・・・第二の絵の意味

火の教え・・・・第三の絵の意味

木陰に座る男の教え・・・・第四の絵の意味

薪の教え・・・・第五の絵の意味

聖なる木、川、そして万物の中心(パハ・サパ)の教え・・・・第六の絵の意味

四季の教え・・・・第七の絵の意味

旅の教え


読者のみなさんへ

用語解説

訳者解説







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