画像は彼の傑作CD「Way of the Maestro」より引用

「Way of the Maestro」布施明




2012年10月4日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。




サミー・デイヴィス・Jrの名曲「Mr.ボージャングルズ」、これは「グノーのアヴェ・マリア」

「見果てぬ夢」と並んで私のベスト3ですが、今から35年前にテレビで布施明が一度だけ

この曲を歌っていました。



それまでは嫌いな歌手だったのですが、この曲を哀感をもって歌い上げる彼の姿が、

当時の生きているのがしんどいと感じていた私の心に響いたのだと思います。それから

時々コンサートにも行くようになりました。



スタジオ録音だと彼の真価は出ないのでしょう。CDでは期待を裏切られることもあった

のですが、今度のCDはオーケストラをバックにして歌っています。



スタジオ録音でもありませんし、好きな曲が多いのでCDを聞くのが楽しみです。



「Way of the Maestro」2012年9月26日発売

1. NESSUN DORMA“誰も寝てはならぬ”
2. MORIR DE AMOR
3. AMAZING GRACE
4. YOU RAISE ME UP
5. DIO COME TI AMO
6. LET ME FALL
7. AVE MARIA
8. TIME TO SAY GOODBYE
9. MY WAY
10. TRISTESSE“別れの曲”




 


2011年12月23日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。

映像省略

「ミスター・ボージャングルズ」

この歌を初めて聴いたのは僕が18歳の時だった。東京に上京し新聞配達をしながら学校に

行っていたときのことで、歌がこんなにストンと心の奥底に沈んだのは初めての経験だった。



この時テレビに映し出された映像は二度と見ることは叶わず、僕にとっては「一期一会」の

出会いだったのかも知れない。授業に失望し大学をたったの3ヶ月でやめてしまい、これか

ら先どう自分が生きていけばいいのか全くわからなくなった時に出会った曲。原詩とは少し

違うが、その歌手が自分なりの言葉をつけて歌っていたこの曲は、次のような詩だった。



名前を????と言ったっけ  あの人を

だぶだぶずぼんのおかしな  おじいさん

踊ってくれたよ 僕のために

ミスター・ボージャングルズ  ミスター・ボージャングルズ

ダンス



生きることに疲れ果てた  僕に

元気だしな  と、笑った おじいさん

優しく 人生を語ってくれた

ミスター・ボージャングルズ  ミスター・ボージャングルズ

ダンス



旅から旅へと彷徨い  生きたよ

道連れが一人いたけど  死んだよ

泣きながら 言っていた  優しい あの人

今頃、どこかの酒場で踊って  誰かの悲しみぬぐっているだろうか

心が寒い夜は  会いたい あの人

ミスター・ボージャングルズ  ミスター・ボージャングルズ

ダンス



もうあれから30数年の時が流れたが、今でも僕の中ではベスト3に入る曲だ。生きていく

なかで、人や本など人間には多くの出会いがあり、尊敬する人も沢山生まれてくる。でも

僕にとって「一番尊敬する人は誰?」と聞かれたら、迷わず「母親」と応えるだろう。そん

な話をすると妻から「あなた、マザコンでしょう」と良く笑われるが、僕が灰色の青春時代を

送っていたとき、くじけそうになった心をいつも支えてくれた存在が母親だった。確かに

アッシジの聖フランシスコ、シモーヌ・ヴェイユ、世界の先住民たちなど沢山の尊敬する

人はいるが、母親を超える存在はいない。



自分を産んでくれた親を一番尊敬できるというのは、一番幸せなことなのかもと思う。世

の中には尊敬したくても出来ない人はいると思うし、児童虐待のニュースを聞くたびに心

が沈んでいく。



現代社会に生きていると、「一期一会」の気持ちなんて何処かに置き忘れてしまっている

けど、この曲を聴くたびに辛かった時代や、大事なことを思い出させてくれる。



(K.K)


 
 


布施明 ミュージカル『オケピ」から“オーボエ奏者の特別な一日”


布施明「マイ・ウェイ」


布施明・・・・恐らく日本で世界に通用する数少ない歌手の一人というか、

世界的にもその表現力並びに歌唱力など、トップクラスと言っても過言では

ないと感じている。これほどの情感をもって歌えるというのは性格が誠実で

あると共に、常に歌の鍛錬を怠っていない人間しか出来ない。私生活では、

オリビア・ハッセー(ロミオとジュリエット)との離婚など経験したが、体は61歳

を過ぎても、心は青春時代の若さと、いつまでも感動する繊細さを持っている

のではないだろうか。

(K.K)


私は布施明の若い頃の甘ったるい歌い方が好きではなかった。しかし、1975年前後

(私が18歳位の時)NHKの番組で歌った「ミスター・ボージャングル」という物語風の名

曲を布施明歌っているのを見て、テレビに釘付けになっていた。この曲はある程度、人

生経験がないと唄えない歌だ。そんな曲を実に見事に表現しきっていた布施明の真価

を知ったのはこの時だった。今この日本で世界に誇れる歌手、歌唱力や表現力が卓越

しているのは布施明くらいかも知れない。ただ残念なことだが、スタジオ録音されたCD

は以前の甘ったるい歌い方をひきずっている。彼の真価を引き出すには実際に観客の

の視線を感じながら歌うことにある。その特質を理解しているスタッフがいればもっと彼

の魅力を引き出せたはずなのだが。観客がいないスタジオ録音では自己陶酔してしまう

悪い癖が出てきてしまい、その内容も素晴らしいと言えるものではない。上の映像は、

三谷幸喜脚本・演出のミュージカル「オケピ」の中で中年のオーボエ奏者(布施明)が、

20年ぶりに別れた娘と会う場面である。この「オケピ」はチケット販売と共に直ぐ完売と

なったほどの人気だった。下の映像は私が最も感銘を受けた曲の一つ「ミスター・ボー

ジャングルズ」で、ジェリー・ジェフ・ウォーカー、ボブ・ディラン、ニーナ・シモンなど多くの歌

手が歌っているが、魂を揺さぶる世界を見せてくれたサミー・デイヴィス・Jrの「ミスター・

ボージャングルズ」である。尚、布施明が書いた童話「この手のひらほどの倖せ」は2010

映画公開された。

(K.K)



    


   


 

2012年9月19日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



(大きな画像)

「シクラメンのかほり」

1ヶ月前から咲き出したシクラメンです。

(K.K)












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