2015年10月3日の夜明け(5時14分〜47分)の光景です。
2015年10月3日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 (大きな画像) 先日9月28日ののスーパームーンと皆既月食(写真はNASAより引用) 大西洋方面(ヨーロッパやアフリカ、南北アメリカ)ではこの二つの現象が重なり合いましたが、次にこの 二つの現象が見えるのは18年後の2033年です。 北海道のアイヌと共に、縄文人の遺伝子の多くを引き継ぐ沖縄、彼ら沖縄の人々の月への想いはどの ようなものだったのか。 「日本人の魂の原郷 沖縄久高島」比嘉康雄著 集英社新書より以下引用します。 <月の神> ◎月も、太陽と並ぶ久高島の最高神である。 月神は<マチヌシュラウヤサメー>(マチは待つ、シュラは美しい、ウヤサメーは尊い親の意)といっている。 月の光の柔らかなイメージが女性のイメージと同質と考えたのか、月神は神女たちの象徴で、家レベルでは 根神が、シマレベルでは外間ノロがその司祭者である。 また月は女親であって産む能力を持っていて、久高一人一人の命に責任があると考えられ、出生のとき、 結婚のときは月神に報告し守護を頼む。年始めの健康願いも月神に祈る。 穀物を生産する力も月神で、麦、粟で作った濁酒は月神の守護力を持った尊いものである。麦、粟の 農作祈願祭祀はこの濁酒を神女たちが「共飲して」おこなわれる。 太陽が一日の周期を考えるのに対し、月は一ヶ月の周期で考えられる。つまり、月の満ち欠けによって 月日を読む。 月もその光によって守護力が発揮されると考え、十三、十五、十八夜は守護力が強い吉日と考え、祭祀の 適日である。イザイホーも十五の満月の夜から始める。一年で月神の守護力である月光が最も充実して いるのは旧暦八月の十五夜である。 この満月の夜に穀物の豊作と神女たちの健康願いがおこなわれる。月神も太陽神と同じく地上に降臨 することはなく、香炉もないまま、神饌を供える高膳が外間殿にあるだけである。月神を象徴する色は白である。 また月は普通、チチと呼ばれている。なお、日食は月神と太陽神の逢引といわれている。 |