2016年3月17日の夜明け(5時23分〜6時07分)の光景です。
2016年3月17日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 (大きな画像) 不死鳥のオーロラ(写真はNASAより引用) アイスランドにて昨年9月に撮影されたものですが、オーロラを見に集まっていた人々が帰った午前3時30分、 光が弱くなっていたオーロラが突然空を明るく照らします。 場所はアイスランドの首都レイキャビクから北30kmにある所で、流れている川はKaldaと呼ばれています。 画像中央やや上にはプレアデス星団(すばる)が輝き、山と接するところにはオリオン座が見えます。不死鳥の 頭の部分はペルセウス座と呼ばれるところです。 ☆☆☆ この不死鳥のくちばしの近く、やや右下に明るく輝く星・アルゴルが見えます。 アラビア人は「最も不幸で危険な星」と呼んでいましたが、それはこの星が明るさを変える星だったからです。 イギリスの若者グッドリックは、耳が聞こえず口もきけないという不自由な体(子供の時の猩紅熱が原因)でした が1782年から翌年にかけてアルゴルの変光を追いつづけ、この星が明るさを変えるのは暗い星がアルゴルの 前を通過することによって起こる現象ではないかと仮説を立てます。 1786年、その功績によりロンドンの王立協会会員に選出されますが、その4日後にグッドリックは肺炎により 22歳の若さで他界してしまいます。 グッドリックの仮説が認められたのは100年後(1889年)の分光観測によってでした。 今から230年前の話です。 不死鳥のオーロラ、多くの魂が光の中で飛翔していますように。 |