Edward S. Curtis's North American Indian (American Memory, Library of Congress)
「誓」ちかいデニス・バンクス
いつの日か、私は鷲を捕えられるだけの智恵と バッファローに手をさし出せるほどの賢さを身につけるだろう
歳月を超えて、私は聖なるパイプを携えていこう セイジとスィート・グラスの杉の葉もいっしょに
民人を浄化するロッジを建てよう 遠い山から岩を運んでこよう コットン・ウッドの木を探そう
私の子供たちは太陽踊りの唄を歌う 大地に生きるすべての物への讃歌を歌う
子供たちは祖先からの言葉を語る そして四つの方角の意味を理解する
きょう、私はその旅を始める 旅の道すがら、私は疲れ、弱り、倒れるかもしれない
しかし、私は立ち上がる
兄弟、姉妹の力に支えられて私は立ち上がる そして聖なる赤い道を歩き続けるのだ
いつの日か、学んだ知識と賢さを、私は若い世代に引き継ごう そのように生き、そして死ぬことを私は選んだ だから迷うことなく、ただ山羊の精霊に導かれて歩き続けよう
1985年、ダコタ領土内、アメリカ国刑務所にて デニス・バンクス (彼は無実であったが、卑劣な州知事ジャンクローの策略により懲役 三年の有罪を受ける。しかし、1985年9月28日仮釈放される。) 「聖なる魂」 デニス・バンクス/森田ゆり 共著 朝日文庫より引用
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