World Chess Grand Prix London Launched in Grand Style ~ Chess Magazine
Black and White
この大会の開幕式のセレモニーにて、Hikaru Nakamura と Boris Gelfand。
ヒカル・ナカムラ(中村 光、Hikaru Nakamura、1987年12月9日生まれ )は2005年の全米 チェスチャンピオンでグランドマスター。大阪生まれで、日本人の父とアメリカ人の母を 持つ。2歳の時に渡米。義理の父親であるスリランカ人 FIDEマスター Sunil Weeramantry (「Best Lessons of a Chess Coach」の著者)の指導でチェスを始める。2003年には GMの 称号を獲得するが、当時ボビー・フィッシャーの保持していた記録を3ヶ月更新してアメリカ 史上最年少の GM となる。2015年10月には、レイティングは2816で世界2位になった。アメ リカ国籍。特筆すべきは2016年現在、元世界チャンピオンであるアナンド(レイティング2803) に対し、7勝1敗12分けと圧倒的な強さを誇るが、逆に現チャンピオンであるカールセン (レイティング2834)に対しては0勝12敗18分けと一度も勝利したことがなかったが、2016年 7月のBilbaoのトーナメントにて初勝利する(下の棋譜を参照されたし)。また、アロニアンに 対しても、6勝13敗14分けと大きく負け越している。 チェスの未来を託された若き獅子たち ナカムラ・ヒカル(Nakamura Hikaru)に戻る。 Nakamura Hikaru の全棋譜 棋譜を見るにはブラウザ「Internet Explorer」が必要で、 「Google Chrome」では出来ません。 またJAVA アプレットがインストールされていないと棋譜が表示されません。 Javaコントロール・パネルでのセキュリティ・レベルの設定 Nakamura_Hikaru_All.pgn へのリンク (チェス棋譜再現ソフトをご用意ください) |
Hikaru Nakamura with Date | Chess Club and Scholastic Center of Saint Louis
2012年10月3日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した写真です。 ロンドンで行われている国際トーナメントで、未来のチェス界を引っ張っていく日本にゆかりのある二人が 対戦しました。 世界5位のHikaru Nakamura(アメリカ)は、大阪生まれで日本人の父とアメリカ人の母をもち、世界24位 のAnish Giri(ロシア)は、ネパール人の父とロシア人の母をもち、8歳のときから6年間日本に住んでいま した。 5位と24位では一見差があるように見えますが、チェスでは僅かの差に多くの名人がひしめき合っていま すので、順位に見られるような大きな実力の差はありません。 このロンドンでの大会でのHikaru Nakamuraは絶不調で、9試合終わった時点で12人中12位の最下位。 Anish Giriは7位に位置していました。 私は夜1時ごろ目が覚め、その後何故か寝つかれないので、この大会のライブ映像を見ながら二人の 試合を観戦していました。 Hikaru Nakamura(白)とAnish Giri(黒)の対戦で、上の画像は46手目の局面(GiriがBe5と指したところ)で すが、この後に指された白の手に唖然としてしまいました。 「こんな手が成立するのか」と、それは世界中のチェス・ファンにとっても同じだったようで、その後数手 打たれてから初めて深遠な構想にを気づいたほどです。 この手は私のようなレベルがどんなに時間をかけても見つけ出せないでしょう。 人間には不思議な能力を持った方がいます。以前の職場では私の生年月日を言うと、直ぐにそれが 何曜日かを正確に答えることができた人がいましたし、世界にはカメラアイと言って風景や形、配列な どを瞬時に記憶出来てしまう人もいます。 人間の脳にはまだまだ未知なる領域が沢山あるのでしょうね。 ☆☆☆☆ Hikaru Nakamuraは、47手目をg5と指しました。ポーン、ルークのサクリファイス(犠牲)をしながら白の キングをクィーン側に持っていき戦いに参加させる深い構想です。 Nakamura_Giri_London_20121003.pgn へのリンク ☆☆☆☆ |