http://www.freewallpaperhd.net/Chess-Online-HD-fun-13942-hd.htm より引用

チェス(CHESS)




Susan Polgar Chess Daily News and Information: Keep your eyes on your prize より引用


毒舌風チェス(Chess)上達法

未完成、また毒舌であることご了承ください


表題にある通り、毒舌風チェス上達法なのであくまでも参考程度で見て欲しい。

もし私の方法で弱くなったり、全く上達しないなら、その時は次の方法で解消され

るが良い。「先ず地面に穴を掘る。そして私への恨みを思いっきりその穴に向かっ

て怒鳴るのだ」。もしそれでも私への怒りが収まらない時は、チェスは自分に合っ

ていないと深く悟れ。このような場合の私からの助言「チェスをしようがしまいが

勝手にしやがれ」を君に贈ろう。


 


Lesson1 格言 「先ず“迷局”を並べろ、名局を並べるのはその後だ」

Lesson2 格言 「チェックメイトや手筋などの問題は解答から先に見ろ」

Lesson3 格言 「実戦では負け続けろ。自分の弱さを探すのに“負け”は最高の教師だ」

Lesson4 格言 「負け続けてチェスが嫌になってきたら、この写真を見ろ」(男性限定)

Lesson5 格言 「君に名局なんて産みだせるわけがない。だが常に心に美を持て」

Lesson6 格言 「人生と同じ。初手からエンディングに向かっていることを忘れるな」

Lesson7 格言 「チェスの才能があろうがなかろうが、学業と仕事をおろそかにするな」






チェス盤に産みだされた芸術

チェス(CHESS)


 







Lesson1 格言 「先ず“迷局”を並べろ、名局を並べるのはその後だ」





 


先ずチェスの感覚を身につけること。良く過去の名人たちが指した名局を並べ直す

ことで、この感覚が身に付くという意見もあるが、初心者の方は10手前後で終局に

なった“迷局”を並べることを強くお勧めする。初めのうちは名局を並べても、一手

一手の意味すらわからないはずだ。そのうちチェス感覚がついてくるという意見も

あるが、この考え方には一部同意はするものの、それが最善の方法だはどうしても

思えないのだ。しかし、迷局を利用して勉強するなら、序盤の一手一手がどんな意

味をもつか、どんな危険性をはらんでいるかが自然と身についていくと思う。つまり

序盤(オープニング)の力も養うことが出来るのだ。くれぐれもこの序盤の感覚が身

につくまで、定跡を決して覚えてはならない。単に定跡の手順を意味もなく記憶して

も、一歩定跡から外れた手を指されると混乱するのが目に見えている。そうではな

く、相手がどんな定跡で攻めてこようとも、ある程度は防御できる序盤の考え方を

持つことに集中せよ。以下に紹介する文献はそのためのものだ。英語が出来なく

てもくじけるな。?悪手、??大悪手、!いい手、!!素晴らしい手、これだけ覚え

とけ。図も多いしなんとかなるもんだ。


 
 




   「暗記に頼るプレーヤーの場合、オープニングは手順の記憶が途切れたときに終わり、   

そこからは自分の頭で考えなければならない。それが訪れるのが5手であろうが、30手

であろうが、このやり方は確実にプレーヤーの成長を妨げる。世界クラスのプレーヤーが

暗記を頼りとするのには意味がある。それぞれの手を使う“理由”を知り尽くしているから

だ。成長途上にある場合は、最初から自分で考えるほうがはるかに大切である。」

ガルリ・カスパロフ 「決定力を鍛える チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣」より引用


「定石は、そこらへんに転がっているハサミ程度のもの。なんとかとハサミは使い方次第

で、色々なケースに応じて使い分けできることが肝心。それができないのなら覚えないほ

うがいいくらい。」趙治勲二十五世本因坊


「大切なのは創造です。人真似を脱し、新しい物をつくり出すところに進歩が生まれる」

升田幸三(将棋史上初の三冠〔名人・王将・九段〕を達成)




「方程式や法則は変更されるために作られるようなものだ。これらのものは、いつか

科学者や技術者が、以前に作られたものを変えてしまうためにのみ存在するのだ。」


H・レンツラー

 


chess game | Tumblr



当サイトは、Amazon(新品、古本)のアフィリエイトに参加しています。
古本においては、Amazonが一番充実しているかも知れません。
 

またブラウザ「Firefox」ではリンク先が正常に表示されない場合があります。

 
「YOUR FIRST CHESS GAMES
A.J.GILLAM著
中身拝見

先ずこの文献だ。チェスの初手から悪手が繰
り広げられ、そのおぞましい結果が十手前後に
訪れる。何故悪手なのか親切に解説しているが、
英語がわからなくても読み進めろ。

中級者になったら同じ平均的なプレーヤーが
指した局を解説した「チェス上達の手引き」
お勧め。
「Chess Openings:
 Traps and Zaps」

Bruce Pandolfini 著
中身拝見

対局から数手で相手の罠にはまり、
あえなく撃沈することは、最初のうち
はよくあることだ。その罠がどんなも
のなのかを教えている。
202局収録。
 
「More Chess Openings:
 Traps and Zaps 2」

Bruce Pandolfini 著
中身拝見

上の本の第2弾だ。217局収録。
著者のBruce Pandolfiniは、映画
「ボビー・フィッシャーを探して」の
実在する主人公のコーチだった人
だ。映画の中にも一場面だけ登場
している。
「New Traps
 in the Chess Openings

Horowitz 著
中身拝見

随分古い本で、もう絶版かもしれない
が、内容は少し高度になる。また表記
も古く読みにくいかも知れないが、こ
の手の本の先駆的な存在。
175局収録。
 
「101 Chess Opening Traps」
Steve Giddins 著
中身拝見

101局収録。実戦から収録したトラップ集。
少し内容は高度になる。
「700 Opening Traps」
Bill Wall著
中身拝見

定跡毎に様々なトラップを分類したもの。
 
Chess Traps, Pitfalls and Swindles」
Israel A. Horowitz著
中身拝見

チェスの名人(チャンピオンを含む)でさえ、
危険な罠にかかってしまう。この文献は今ま
の文献とは違い、強いアマチュアから名人に
至るまで、落とし穴にはまってしまった局面が
紹介されている。内容が少し高度なだけに
解釈が多い。ただ読み進めていくと繰り広げ
られる罠の内容が実に深く、チェスの醍醐味
を感じさせてくれるものかも知れない。評価が
分かれる文献ではあるが、私自身このような
罠を通して、チェスの奥深さを堪能できたよう
な気がする。
「The 1000 Best Short Games
of Chess」

Irving Chernev著
中身拝見

隠れた名著。既に絶版だが、チェス史の
黎明期から現代まで1000局の短い試合
が収められている。著者はこの他にも名著
を残しているが、初心者にとって、また中・
上級者にとってもそれぞれの段階に応じた
意味を見い出すことが出来る本書は素晴ら
しい。

名人、トルストイジャン=ジャック・ルソー
などの著名人などの棋譜も収められており、
この本を通してチェスの魅力を再認識させ
られてしまうが、560ページという分厚さに、
チェスの歴史の一端を垣間見ることが出来
るだろう。
 



Opening Traps and Miniatures
(序盤の罠『ハメ手』と短手数90局)

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棋譜を見るにはブラウザ「Internet Explorer」が必要で、
「Google Chrome」では出来ません。
またJAVA アプレットがインストールされていないと棋譜が表示されません。
Javaコントロール・パネルでのセキュリティ・レベルの設定



 


19世紀(1800~1900)に指された名局集

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 マルセル・デュシャン作のチェスセット


それでもどうしても定跡が知りたいと思う不謹慎な奴はこれを見ろ。というか

定跡と言っても数多くあり、それぞれの定跡に絞った専門書もあり、ここで

紹介するのは何の意味もない。またChessBase,Fritz,Chessmasterなどの

ソフトには膨大な定跡が収録されており、画面を見ながら追っていけるの

でそれを活用しない手はないだろう。


 
 


AllPosters


Comprehensive Chess Openings:
Open Games」

Y. Estrin&Vasili-I Nikolaevich Panov著
中身拝見

郵便チェスの世界チャンピオンだった
エストリンによる名著。定跡の一手一手
についてどのような意味があるのか、
単なる記憶の羅列ではなく、一手一手
に血と肉を与えた本書の意味は余りに
も大きい。3部作に分かれているが、
第1部はオープンゲーム(1e4.e5)で
始まる定跡を解説している。
残念ながら絶版である。

尚、左のリンク、3部作のどれかわから
ないので書店に問い合わせよ。
Comprehensive Chess Openings:
Semi-Open Games」

Y. Estrin&Vasili-I Nikolaevich Panov著
中身拝見

第2部はセミ・オープンゲーム(シシリアン
など)を解説したもの。
残念ながら絶版である。

尚、左のリンク、3部作のどれかわから
ないので書店に問い合わせよ。
 
Comprehensive Chess Openings:
Closed Games」

Y. Estrin&Vasili-I Nikolaevich Panov著
中身拝見

第3部はクローズドゲーム(1d4)で始まる
定跡を解説したもの。
残念ながら絶版である。

尚、左のリンク、3部作のどれかわから
ないので書店に問い合わせよ。
Batsford's Modern Chess Openings」
Walter Korn&Nick De Firmian著

以前持っていたが、今は持っていない。
活字で書かれた定跡集では有名な本。

パソコンがない環境にいる時や、お気
に入りのチェス盤を持ち出して研究する
にはこの本は不可欠だと思う。

確かに洗練されたチェスソフトでの定跡
研究は視覚的に追いやすく、後戻りも
簡単に出来るためは重宝するが、それ
でも活字の魅力は捨てがたいものがあ
るし、それを活かす場はたくさんある。
 
「Winning Chess Openings」
Yasser Seirawan (著)

未購入だが、オープニングを最初に勉強し
たい人には好評な文献。
「Modern Chess Openings, 15th Edition」
Nick De Firmian (著)

未購入だが、768ページもある定跡集で
は有名な本。
 

「チェスの第2歩 初級オープニング図鑑」
アンパサンチェス研究会 編集
中身拝見

本書は、日本語で読める唯一のオープニング
解説書(図鑑)であり、殆どのオープニングが紹
介されている。本書のユニークさとして、各オー
プニングの年代別棒グラフや変化手順の比率が
あり、普通の定跡書とは違う試みが読者にとって
新鮮に映るだろう。挿入図が多い本書は、初級
者は勿論のこと、中級者にとっても価値はあると
思う。一通り目を通して自分に合ったオープニン
グを探し出し、深い手順は専門書やチェスソフト
など利用するといいと思う。


   
 
「iMindMap」
中身拝見

定跡を覚えるのに最適なソフト。
マインドマップって聞いたことがあるか。
ドラマ「ドラゴン桜」でもこの勉強法が
紹介されていたが、記憶の整理や新た
な発想の展開など、このソフトの素晴ら
しさは多くの教育界やビジネス界で
実証済みだ。

このソフトをチェスに生かしてみない
手はないだろう。特に定跡などを覚え
たい奴には最適だと思う。自分の好きな
オープニングを整理・記憶するには
もってこいのソフトだ。

このソフトはマインドマップ作成ソフトの
中でもピカイチのものだ。マインでマップ
考案者トニー・ブザン氏公認の唯一の
ソフトで、手描きと同じような視覚的に
重視された機能を持つのが特徴だ。
「MindManager」
中身拝見

左と同じマインドマップを創るソフト。
このソフトは主にビジネス界で高い評価
を得ているものだ。

「iMindMap」とこのソフトは他の追随を
許さないほどの機能と人気を誇っている。

チェスの定跡を覚えるだけではなく、他の
勉強や仕事にも使えるはずだ。ビジネス
主体で使う奴はPro版もあるが、チェスに
関してはLite版で十分すぎるほどだ。
 

Checkmate miniatures
(チェックメイトの短手数208局)

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独創的なチェス定跡(Henri Grob 1904-1974)スイス・チャンピオン
解説はAndrew Martin 詳しくはChessBase

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次に紹介する文献は、初手から一手ずつ解説している本で、日本語のものもある

から、英語が出来ないという甘い理由でチェスをやめたりするのは言語道断だ。

どうしても日本語の参考書がもっと多くなければ駄目だと言い訳をしたいなら、

西欧社会でもどこでも英語が母国語の甘ったるい土地にでも転生しろ。英語がな

んだ。英語なんて日本語より遥かに劣った言語だと嘘でもいいから思い込むんだ。

いいか、同じアジアのインド人ミール・スルタン・カーンはチェス文献など全く読む

ことなくカパブランカを破る実力まで到達したんだぞ。



  「ディープブルーvs.カスパロフ」
 ブルース・パンドルフィーニ著 
中身拝見

1997年の5月、コンピューターに
は記念すべき日になった。勿論
それは始めて人間チャンプに勝利
したからだ。この本は初心者でも
この時のマッチの模様が伝わる
ように一手一手解説しており、
コンプと人間が何を考えていたか
興味深い本となっている。
  「Logical Chess: Move by Move」 
Irving Chernev著
中身拝見

どうしてこんな素晴らしい文献を和訳
して出版しないのだろかと疑問に思う。
それこそ初手から最後の手まで丁寧
にその意味と狙いを教えてくれる。
初心者にはもってこいの本なのだ。

追記・2012年1月、この文献の33局のうち
16局が日本語訳されました。チェスのルー
ル、簡単なチェックメイトや戦術を覚えた方
でも、実戦ではどのように指したらいいか
わからないと思う。そんな時は迷わずこの
本を読むといい。
「チェスの第3歩 中級者へのステップ1」
がその文献だ。

 
「Best Lessons of a Chess
Coach」

Sunil Weeramantry, Ed Eusebi著
中身拝見

著者及び名人たちからの棋譜を質問・
対話形式で優しく解説。中学生程度の
英語力が必要だが、良書である。他の
文献とは少し異なり、本譜ら派生する局
面にも多くの頁を取り、またそこから得ら
ものが非常に大きい。また各試合の後
には名人たちの教訓的なゲームも収め
られており、多くのことを教えられる。
個人的にこの文献はとても価値がある
ものだと感じている。

またGM「Hikaru Nakamura」にとって、
著者は義理の父親であり、チェスの
コーチであった。
「Understanding Chess Move by Move」
John Nunn著
中身拝見

イギリスの優れた理論家でもあり、危険な
アタッカーとしても知られたナンが30局を
一手毎に解説する。中・上級者向けの本
だが、この手の文献では最も充実しており
名著の域に達しているのではないだろうか。

ジョン・ナンは僅か15歳でオックスフォード
大学に進学したが、これはオックスフォード
始まって以来の快挙で、数学博士でもある。
ナン自身の名局を集めた文献はこちら
 
「Russian Chess」
Bruce Pandolfini著
中身拝見

名人たちの棋譜を元に問答形式
で初手から詳しく解説し、その局
面に応じた名人たちの格言を盛
りこんでいる。高校生の英語力が
必要。
Learn Chess from the Masters」
Fred Reinfeld著
中身拝見

マスタークラスの対局の一手一手を自分
で予想し、その手によって点数が与えられ
る仕組みの本で、この手の本の草分け的
な存在だと思う。このような工夫は実に面
白い。勿論、科学的な根拠など厳密に言え
ばないと思うが、それでも予想が当たり、
点数が加算されていくのは気持ちがいい。

例えば、全問正解で163点だった場合、
マスタークラスには148点必要という具合
で、全部で4段階の評価が与えられる。
 
「How Good Is Your Chess?」
Leonard Barden著
中身拝見

35局の名人達のゲームを一手
毎に自分で考え、採点された
結果により自分の実力を知ること
ができる本の一つだが、採点に
よる自分の実力が細かく分類さ
れているのが特徴である。下は
レイティング1400以下から
2400までの8段階ある。
Test Your Chess With Daniel King
Daniel King著

上の「Learn Chess from the Masters」の
本と同じく一手一手毎に採点して自分の
レベルを知ることが出来る本だと思う。
ただ、イギリスのチェス雑誌で毎月一局を
このような方法で掲載していたKingだが、
それをこの本にまとめたどうかなど詳しく
は不明。

中身拝見といきたいところだが、いずれ
購入したら紹介したいと思う。
 
「Chess Master vs.
Chess Amateur」

Max Euwe and Walter Meiden著
中身拝見

この手の本には名人同士の対局から選
んだものが多いが、これはマスターとアマ
チュアとの25局の試合が詳しく解説された
異色の文献である。一手毎にアマチュア
の何処が問題で、またマスターの手の
意味を親切に教えている。

まるで自分がマスターと試合をしている
ような感じになって進められる好著であ
り、著者は元世界チャンピオンのエイベ
で、その解説の信頼性も非常に高い。
「Capablanca: Move by Move」
Cyrus Lakdawala 著

未購入。現在でも史上最強の名人と押す
人も多い元世界チャンピオンのカパブランカ
数多くの彼の棋譜から学ぶことが多い棋譜
を選び解説している。一手毎の解説ではな
いが、読者に何故そう指すのかを問う形で
詳しく説明する。著者は30年にもわたり子供
たちにチェスを教えているIM(インターナショ
ナル・マスター)である。
 


Yakov Estrin vs Hans Berliner
5th CC World Ch Final 1965 · Italian Game: Two Knights Defense. Ulvestad Variation (C57) · 0-1

(1965年から1968年という一局の試合に3年要した郵便チェスによる名局。
過去から現在まで、数多くの偉大なチェス名人たちによる名局の中でも、
最も深遠な名勝負と評価が高い一局。ちなみにYakov Estrinは、定跡で
紹介した人で第7回郵便チェス世界チャンピオン、Hans Berlinerは当時
最強のコンピューター「Hitech」の開発に携わった人として有名であり第5
回郵便チェス世界チャンピオン。)

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Estrin対Berliner を3つのチェス・エンジンで解析した結果はここ









さて、日本語で書かれたチェス本でも紹介するか。日本人が書いたものもあれば、

日本に住む外国人が書いたもの、そして海外の文献を翻訳したものなどがあり、

それを紹介することにしよう。ただ日本人、日本に住む外国人が書いたものは全

て初・中級者向けの本でであり、もっと深みのある本を望むなら翻訳本か外国の

文献しかないだろう。残念なことだが、日本のチェスのレベルはそんなもんだ。



  「ボビー・フィッシャーのチェス入門」
中身拝見

私をチェスに夢中にさせた罪深い(?)
本だ。たとえ幼稚園の子どもだって読める。
図が大きく字も少ない、そして構成も次第
にチェスの醍醐味を感じさせてくれる内容
で、この本を通してチェスにはまった人も
多いのではないだろうか。この本を書いた
のは、今では伝説的な世界チェス・チャン
ピオンのフィッシャーで、私にとってこの
人の存在なしにはチェスを語れないほど
だ。

2010年3月16日、新装版として再販
された。
「ボビー・フィッシャー 魂の60局」
ボビー・フィッシャー著 水野優訳 評言社

「伝説の世界チャンピオンが遺した『世界で
最も多く読まれたチェス最高傑作』初の邦訳」

本書帯文より引用
中身拝見

水野優さんはこれまで名著と言われるチェ
ス本を2冊邦訳されてきたが、この「ボビー・
フィッシャー 魂の60局」は名著の中でも優
れた存在で、フィッシャー自身のコメントを通
してチェス名人が何を考え迷ったかを感じ、
そしてその解析力にまるでフィッシャーの横
に座って対局中のチェス盤を見ているような
錯覚を覚えてしまう。単なる高度な解析だけ
でなく、そこにフィッシャーという一人の人間
性を垣間見ることが出来からそう感じてしま
うのかも知れない。素晴らしい文献を翻訳
されたものだ。


 
「どうしたらチェスで
きみのパパに勝てるか」

50の必殺チェックメイト
マレイ・チャンドラー著 浜田寛訳
中身拝見

元世界チャンピオン、カスパロフの戦績で
2勝0敗を誇る著者によると、名人達は対局
中、40%の計算と60%のパターン認識で
対戦していると言う。このパターン認識の
力を養うのが本書の特徴である。子供は
もちろん、初・中級者が読んでも充分な
訓練になる50の必殺メイトのパターンが
紹介され、子供でもわかりやすい解説と
見やすい図が展開されている。尚、訳者は
「デイリー子供クラブ」で子供たちにチェス
などを教えている。
  「チェス 魔法の戦術」
敵をあざむく50の戦術
マレイ・チャンドラー著 浜田寛訳
中身拝見 

「どうしたらチェスできみのパパに勝て
るか」の続編。イギリス・チェス協会の
推薦図書でもあり、世界中で読まれて
いるベストセラー。初心者には勿論の
こと中級者にとっても勉強になる。
パターン認識を土台にした好著。 





 
「ここからはじめるチェス」
渡辺暁著
中身拝見

日本語で書かれたチェスの入門書の中
では最高の部類に入る本。ルールなど
基本的なものから、中盤や終盤を如何
に組み立てるか、その考え方に主眼を
置いて説明している。それは中級者に
とっても有益なものをもたらしてくれる
に違いない。図のカラーも実に見やすく
初めてチェスに触れる人にはお奨めの
文献である。

紙製で出来た「切り取って使えるチェス
盤・チェス駒付き」が付録としてついて
いる。
  「渡辺暁のチェス講義
 戦略と考え方を学ぶ24のレッスン」

渡辺暁著
中身拝見

1999~2001年の全日本チャンピオンで
あり、山梨大学准教授である著者が、中・
上級者向けに書かれた本で、チェスの考え
方、その思考方法が分かりやすく書かれて
いる好著である。左の文献の続編だが、そ
の内容は高度で、自戦記や名人達の名局
を通してチェスに対する著者の考え方を
披露しており、著者のチェスの知識を全て
読者に伝えたいという熱い想いが伝わって
きてならない文献である。

 
「激闘譜」
シュタイニッツからフィッシャーまで
歴代チェスチャンピオンの珠玉集
マックス・エイベ著 松本康司訳
ユーゴスラビアの出版社より発行。
中身拝見 

私が最初に触れた名人たちの棋譜集。
この棋譜の解説は記号(優勢、勝勢、
形成互角、妙手、悪手、鬼手、次の狙い、
絶対手、正着、など)のみであり、実に
読みやすく工夫されたもので、名人た
ちの妙手に酔いしれたものだ。

最初は各チャンピオンたちの伝記が
書かれているが、圧巻は各チャンピオン
たちの棋譜600局が解説付で収録され
ている点である。解説付で600局とは
すごいことだ。日本チェス協会発行だが
絶版かは不明。 
「いちばん学べる名局集」
アーヴィング・チェルネフ著 水野優訳
チェストランス出版
中味拝見

1965年に発行されたチェルネフの「Most
Instructive Games of Chess Ever Played」

は現在でも名著としての高い評価を得てい
るが、その日本語版がこの文献である。
過去から1965年までに指された名人たちの
名局の中からチェルネフが選んだ教訓的な
試合62局が紹介されている。
 
「グランドマスターのように考えよう」 
アレクサンダー・コトフ著
水野優 訳
中身拝見

ソ連チャンピオンや挑戦者決定戦にも
出場したコトフの古典的名著。実際にGM
がどのように局面を評価しているのか、
それを知るには多くの名人による棋譜分析
に頼るしかない。コトフは、その才能を
チェスの数々の著作にも花咲かせるが、
本書は様々な局面を提示し、アマチュアでも
理解しやすいように解説した中・上級者向
きの文献だが、原著はこちら
「ミハイル・タリ 名局集」 
ピーター・クラーク著 
水野優・訳 チェストランス出版
中身拝見

イギリスのチェス界では実力者だった
クラーク氏によるタリの50の名局を、著者
の深い敬愛と憧憬の眼差しをもって詳しく
解説している。タリが頭角を現した頃から
世界チャンピオンになるまでの50局は、
世界を酔わせた魔術師タリの、片鱗と完成
へと向かった記念碑である。
 
「チェス戦略大全Ⅰ 駒の活用法」
ルディック・パッハマン著
小笠誠一訳
中身拝見

画期的な文献である。パッハマンという
アリョーヒン(アレキン)さえもその才能に
一目を置いていた人による名著の日本
語版が出るとは。訳者の小笠さんには
敬意を表わしたい。

この文献は初心者ではなく、中・上級者
向けに書かれた技術書で中盤の戦い方
など詳しく書かれており、中・上級者の
方にとって必須の文献になるであろう。

全3巻のうちの第1、2巻が発刊されたが、
第3巻も刊行予定とのことである。
実に楽しみである。
「チェス戦略大全Ⅱ 
  ポーンの指し方とセンター」

ルディック・パッハマン著
小笠誠一訳
中身拝見

左の文献の第2弾。「第2巻ではポーンと
センターを扱っており、特にポーンについ
ては3分の2を占めています。ポーンの
急所とも言える、ポーンの形による攻め
どころ、守りどころをあますことなく解説し、
より実践的に戦い方の醍醐味を味わっ
ていただきたいと思います。」と書かれて
いるように非常に詳しく解説され、中・上
級者にとっては、第1巻と同じく必須の
文献になるだろう。


 
「チェックメイトの技法」第2版 
チェス・クラシックス1
ジョルジュ・ルノー、ヴィクトル・カーン著 
水野優訳 チェストランス出版
中身拝見

名著である右の文献の第2版。図を増や
して手順を追いやすくするなどの変更が
なされている。
「チェックメイトの技法」 
チェス・クラシックス1
ジョルジュ・ルノー&ヴィクトル・カーン著
水野優 訳 チェストランス出版
中身拝見

「チェックメイトはチェスの代名詞 その
最強の攻撃からチェスを学ぼう 入門書
の次に読める本 原書はチェックメイト本
のロングセラー 323局面図の解説と80
の問題 メイトの歴史、名局も楽しめる
本文に駒絵文字を使用 レッスンやセミ
ナーの教材にも最適 訳者はチェス経験
豊かな翻訳家」本書より引用
水野氏によるチェス翻訳書の第2弾で、
初級者から上級者までチェックメイト技法
の醍醐味に触れることが出来る。 
 
「チェス上達の手引き」 
I.A.ホロヴィッツ+
フレッド・ラインフェルド著 
水野優訳 チェストランス出版
中身拝見

1952年に発行されたホロヴィッツとライン
フェルドの本だが、現在でも海外では評価
が高い文献である。この文献の特徴は、
上達には不可欠なテーマに沿った局、平均
的なプレーヤーが指した試合14局を詳細
に解説したことにある。著者が言うように、
名人たちの棋譜を並べて理解できるのは
強い棋力をもったものでない限り難しい。
だったら自分たちと同じ棋力の持ち主の
試合を追いながら、どこがいけなかったの
か、どのような計画を持って進めたら良か
ったのかを詳しい解説を通しての方がより
理解することができるだろう。中級者クラス
には、名人たちの棋譜を並べるよりも、こ
のような勉強法が最適かも知れない。


「チェス 終盤の基礎知識」
ユーリ・アヴェルバッハ著
水野優 訳 チェストランス出版
中身拝見

「チェス戦略」、チャンドラーによるベスト
セラーの日本語訳が登場し、やっと日本
にもチェス中・上級者にとって基礎体力を
養う環境が出てきた。そしてこの文献は、
エンドゲームの名著を水野氏が翻訳した
したものであり、エンドゲームに関する
解説書としては日本で画期的な出版とな
る。日本の多くのチェス愛好者にとって
この文献は常に手元に置いて勉強したい
ものの一つとなるに違いない。

またチェス文献の造詣が深い水野氏の
サイト「チェストランス」は、チェスの文献
など豊富な紹介をしており、わしのページ
より遥かに充実しており勉強になるはず
だ。水野氏は今後も、有名な海外のチェス
本を翻訳する予定らしいが、非常に期待
しているし陰ながら応援したい。
 
「3手読んで勝つ戦術」
チェルネフ+ラインフェルド著 水野優訳
チェストランス出版
中味拝見

1948年に発行されたチェルネフとライン
フェルドの本だが、現在でも海外では最高
の評価を得ている。著者達が「如何にした
ら上達するのか」の解答を、1851年から
著者が生きた時代まで指された5万局の
棋譜から求め、そこにコンビネーションを
正しく使うことの意味を見出す。この文献
の特徴は初心者でも読み勧めることがで
きることであり、複雑な問題を解くより、比
較的簡単な問題を詳しい解説で読みなが
ら習熟させる方法を取っている。この文献
より後の時代に出たチャンドラーの「どうし
たらチェスできみのパパに勝てるか」

「チェス 魔法の戦術」
もこの流れを汲んで
いる文献である。
「終盤の300題」
アーヴィング・チェルネフ著 水野優訳
チェストランス出版
中味拝見

水野さんによる3冊目の終盤戦教本で
ある。終盤の技術・知識を知らずして中盤
からの勝ちの手筋を見つけるのは不可能
だし、棋力向上のためには必要不可欠な
分野である。一見難しそうな終盤戦の技術・
知識を著者チェルネフは初心者でも読み
進めることができるよう易しく導いているの
が本書の特徴であり、同じ水野さんの訳本
アヴェルバッハの「終盤の基礎知識」と共に
日本語で読めることは貴重である。
 
 
  「実戦的スタディ集」
チェス・クラシックス2
ハンス・ボウメスター著 水野優 訳
チェストランス出版
中身拝見

「スタディとは、原則として白が先手で勝ち
かドローにする解答手順を求める終盤局面
問題である。作局家やファンにとって、スタ
ディは芸術作品でもあり、独創性の高いもの
ほど評価される」(本書より引用)

私自身正直この文献を読むまではスタディ
にあまり関心を示していなかったが、この
文献に登場する幾つかの作品を並べて、
その深遠さ、芸術性に感心させられてし
まった。そしてこの文献に収められたスタ
ディの実戦的な駒の配置は、著者の意図
する通り違和感なく取り組むことができる
し、実戦でも役立つものだと思う。

  「チェスの第5歩 
 Dr.タラシュの中盤講座」

中級者のレベルアップ(1)
アンパサンチェス研究会 編・訳
中身拝見

編・訳者の辻本二朗氏はこのシリーズと
して本書を含めて4冊のチェス本を出版して
いる。本書「チェスの第5歩」は中級者向け
に書かれたタラシュの翻訳本で、様々な局
面における戦術を幅広く集めた好著であり、
実戦的な戦いの指南書です。

尚、編・訳者の辻本二朗氏は日本チェス
協会(JCA)所属の「大阪アンパサンチェス
クラブ」と、JCA確認団体「レディース大阪
チェスクラブ」を主催しており、また日本で
初めてのチェス・カフェ(「チェスカフェアン
パサン」)を経営しています。

チェスカフェ アンパサン(アンパサンチェス
研究会)のホームページはこちらです。
 
「161 ミニチュア(短手数局)集」
チェス・クラシックス3
レナード・バーデン&ヴォルフガング・
ハイデンフェルト著 水野優 訳
チェストランス出版
中身拝見

1960年に書かれた古典書を翻訳した文献
だが、定跡別に分類されたミニチュア集には
161局の「複雑で、深遠であり、独創的」なも
のが厳選され収録されている。古い文献と
はいえ、主に1940年から1950年に指された
これらのミニチュアには、2人の著者による
解説(選択手が詳しい)が書かれており、中
級者以上の方には読み応えがある。特に
定跡別に分類されたことで、それらの定跡が
持つ意味や危険性など多くのことを学ぶこと
が出来るだろう。

  「チェスの第3歩 
 中級者へのステップ1」

アンパサンチェス研究会 編・訳
中身拝見

本書はChernevの名著「Logical Chess 
Move by Move」
で解説された33局のう
ち、16局を選んで日本語訳にしたもの
である。最初から一手毎に詳しくその手
の意味を教えてくれる原著の素晴らしさ。
この原著の試合を半分掲載という形を
とったものの、実戦でどのように指せば
いいのかと悩んでいる人には最良の本
であると思う。また本書には「初級者の
ためのエンドゲームの基礎知識 Edward
Lasker
 にならって」も翻訳紹介されている。

 
「やさしいチェス入門 
確認問題でSTEPごとに理解できる」

渡井美代子著 池田書店
中身拝見

チェスを初めて覚えようとする人のため
に書かれた本で、とても見やすく読みや
すい文献である。ルール解説から序盤・
中盤・終盤において基礎的な戦法が解説
されている。
  「チェスの名人になってみないか
―図解チェス入門」

松本康司著
中身拝見

私にとってフィッシャーの「チェス入門」
続いて夢中で読んだ本。初心者をチェスに
夢中にさせる迫力をもった文献だが、既に
絶版である。主に手筋やチェックメイトの
問題を通して解説してあるが、その局面に
到るまでの手順があるのは嬉しい。 
 
「百万人のチェス (チェスブック)」
A.ソコリスキー著 渡辺徹 訳
1990年発行 現在絶版
中身拝見

ソ連の有名なプレーヤーで、理論
研究者、指導者でもある著者が
初心者向きに書いたこの本は、
中・上級者にも読み応えがある
ものである。これ一冊を読破すれ
ば、覚えておかなければいけない
殆ど全てを身につけることが出来
る。名著。
「楽しいチェス読本」
ロフリン著
中身拝見

昭和52年発行 現在絶版
著者はソ連邦名誉チェス・トレーナーで
ソ連邦チェス連盟会長など歴任し、22冊
のチェスの文献を出している。

第二部の内容は、中・上級者向けで
内容が高度。第一部は著者と交流が
あったラスカーとカパブランカの回想録
も交えて、歴代チャンピオンの棋風な
どを紹介する。

 
「チェスの最初歩」
YOKOさんとICHIRO君の入門講座
アンパサンチェス研究会・佐伯 宏 (イラスト)

以下、内容紹介より引用
本書は、アンパサンチェス研究会が担当し
ているチェス 講座の要点を文書化したもの
です。チェスに初めて触れる方に向けて、
チェス講座の1年(以 上)分の内容を収めて
います。 ルール解説は『チェスの第1歩
初心者専用トレーニン グノート』より丁寧に
なっていますので、『最初歩』と 名付けまし
た。各テーマの解説も、『チェスの第1歩…』
より詳しくなっています。 本書をお読みに
なったうえで『チェスの第1歩…』の問題
練習を重ねていただければ、より確実に
考え方やテク ニックが身につくことと思い
ます。

「チェスの第1歩」
初心者専用トレーニングノート
アンパサンチェス研究会・佐伯 宏 (イラスト)

以下、内容紹介より引用
チェスの入門書。ルールの説明から始め、
初心者専用の問題を集めたトレーニング
ノートです。 チェス講座のおよそ1年分の
練習問題を集成しました。問題はすべて
講座や練習会のゲームなどから採った
オリジナルです。 ルールの要点から始め
て、簡単に駒(ピース)を取られたりしなく
なる(レーティングにして1000程度)まで、
およそ300問の例題でトレーニングでき
ます。主な目的は、ボード上の力関係を
見抜けるようになること、それによって
簡単なミスをなくすことです。 なお、第2刷
販売終了後は、第3刷修正版になります。
この版では問題のいくつかを入れ替え、
解答の各所で加筆修正しています。

 
 
「チェスの第1歩Part2」
階段式・1手-3手チェックメイト問題集
アンパサンチェス研究会・佐伯 宏 (イラスト)

以下、内容紹介より引用
チェックメイトの問題集です。まずは1手
メイトから始めましょう。 本書では同じ
ゲームのチェックメイト3手前、2手前、1手
前の局面をそれぞれ「3手メイト」「2手メイト」
「1手メイト」の問題としています。階段式に
配列してメイトに至る流れをつかみやすく
するためです。 本書は初心者・初級者用
に構成しています。目標は、対局中によく
現れる簡単な「2手メイトを見逃さず、正確
にチェックメイトできる」ようになることです。
練習を重ねてその力を手に入れてください。

  「チェスの第4歩」
マスターも木から落ちる
辻本 二朗・著、アンパサンチェス研究会

以下、内容紹介より引用
好手で勝つことよりも悪手で負けること
のほうが多いものです。チェスもその通り。
マスターたちも例外ではありません。「マス
ター猶もてミスを犯す。いわんや初心者・
初級者においておや」マスターたちのミス
を見つけ、ミスを事前に防ぐトレーニング
をしましょう。

 
「ジャック・ピノーの
ダイナミックチェス入門」

ジャック・ピノー著
中身拝見

日本チャンピオンにもなったピノー
さんは他にも2冊のチェス本を出し
ているが、この「ダイナミックチェス
入門」はその中でも良質な本のひ
とつ。初心者は勿論のこと、中級
者にも十分勉強になる内容だ。ま
た著者のチェスへの熱い想いが
ひしひしと伝わってくる。
「クレイジー・チェス」
ジャック・ピノー著
中身拝見

名人たちが残した短手数の試合が約
40局、ピノーさんお得意のエピソード
を交えながら紹介されている。ルール
を覚えた初心者から中級者までとても
参考になる本である。やはり、最初の
うちは短手数の試合(ミニチュア)と接
するのが一番の上達法だと私も思う。
前半はチェスの興味深い歴史が書か
れてある。
 
「チェスの花火
ピノーさんのチェス教室」
ジャック・ピノー著
中身拝見

この本はピノーさん個人の想いや
哲学、価値観が前面に出ているが、
これは賛否両論あるだろう。また
棋譜解説だが、それぞれの時代
のチェスの理論が棋譜を通して
解説されているのは興味が湧くが、
参考手順や図などの配置は読み
にくい。多くのチェス愛好者を意識
して書かれたというより、ピノーさん
個人の想い入れを多く盛り込んだ
ものになってしまっているこの本を
評価することは難しい。



「チェス 入門から上達まで」
小野田博一著
中身拝見

ICCF(国際通信チェス連盟)マスターで
ある著者ならではの内容である。
この本は、多くの入門書と違い、最初か
ら終盤線の戦いの技術へと導く。この方
法は外国の入門書ではよく見られるが、
日本ではこの本が発行された当時は、
他に見られなかったことである。終盤戦
の戦いの技術がなければ、確かにどん
な有利な中盤戦でも、勝ちになることは
ないだろう。

尚、通信チェス(Eメールを利用して、国内
外の人と戦う)団体としては、次のサイトが
ある。
JCCA日本通信チェス協会
 
「挑戦するチェス」
権田源太郎著
中身拝見

全日本チャンピオン11回を誇る著者
によるチェス手引き書。

それぞれの項目において著者自身の
実戦譜からも引用され解説されている
が、日本のレベルからすると、その解説
にどれだけ信頼性があるかというと疑問
が残ったのも事実。

世界チャンピオンと同じかそれ以上の
実力があるチェスソフトがあるのだから、
それらを使い自戦譜を検証する必要が
あったのではと思う。読者に間違った
情報を流さないためにも是非そうしてほ
しかった。

実戦譜解説の欠陥が幾つか見つかる
と、他の項目も果たしてどこまで信用で
きるのだろうと、読者が思ってしまうの
は残念なこと。

ただ、これは権田さんだけでなく、グランド
マスターやチャンピオンの解説にも同じこ
とが言えると思う。
「最新 図解チェス 必勝の手筋
駒の使い方から
世界チャンピオンの妙手まで」

渡井美代子著 松本康司監修
中身拝見

全くの初心者に向けて書かれた本だが、
他の本にはない特徴がある。それは
フィッシャーと著者との親交が書いてあり、
グーフェルトが残した名局「モナ・リザ」が
グーフェルト自身の言葉で解説されてい
ること(日本での講義)、そして何より大
事なチェスをする上で心がけなくてはいけ
ないこと。これはマナーとでもいうべきもの
だが、悲しいことに他の文献には殆ど登場
しない。考えてみると、このマナーが日本
では軽く見られていたように思う。確かに
この本はチェスの戦術・戦略に多くのページ
をさいてはいないが、それ以前の大事なこ
とを教えてくれる唯一の文献である。




 
「図解 早わかりチェス」
初歩の定石と必勝のコツ
渡井美代子著 松本康司監修
中身拝見

ルールの説明から、形の練習、定石、
序盤の考え方、など初心者を対象に
絞った本。 
  「いちばん勝てるチェスの本」
渡井 美代子 著
(未購入 以下商品説明より引用)

基本ルールから応用テクニック、さらに実力
アップを図れる詰めチェス問題まで完全
カラー図解!初心者でも1時間で実戦力が身
につく!短期間で確実にレベルアップできる
チェスの新バイブル。 
 
「マンガで覚える図解チェスの基本」
小島 慎也(監修)

未購入だが、評価がいい入門書。監修の
小島 慎也氏は、2005年史上最年少で全日
本チャンピオンに輝き、2008年の第41回ま
で連続4回全日本チェス選手権で優勝する。

以下、内容紹介より引用
レッスン1 基本のルールを覚えよう
  チェスの道具と使いかた
  駒の価値と戦力を考えよう
  勝敗の決めかた
  ゲームを記録する方法
レッスン2 駒を動かしてみよう
  駒の特徴とじょうずな使いかた
  戦うときのポイント
  定跡に学ぶオープニング
  ゲーム全体の流れをつかむ
レッスン3 勝ち負けのルールを理解しよう
  チェックメイトに必要な駒
  引き分けのパターン
  キングとクイーンでチェックメイト
レッスン4 技を覚えてレベルアップ!
  知っておきたいテクニック
さくいん&用語集
チェスの上達に役立つウェブサイト

マンガでおぼえるチェス入門」
藤井ひろし著
ジャック・ピノー監修
中身拝見

子供向きの漫画を通してチェスを広め
ようとする趣旨には賛同はするものの、
実際にこの本を読んでチェスをしたい
と思った子供は恐らくいないのではな
いかと思えるほど、工夫が見られない。

普及とは相手の視点に立って考える
ることだ。最初に子供が夢中になるよう
な構成を考えなければこの本を出す
意味がない。「ボビー・フィッシャーの
チェス入門」
が何故子供や大人にも
人気があるのか、子供でも夢中にさせ
る手法を見習うべきだった。
 
「チェス上達法」
坂口允彦著
中身拝見 

日本のチェス本では草分け的な本。
ルール、基本戦法、オープニング、
手筋、エンディング、実戦譜を掲載。
昭和51年発行 現在絶版 




「はじめてのチェス」
権田源太郎著
中身拝見

63ページの薄い本で初心者用に駒の
種類と動き方、ルールと戦い方が掲載
されている。





 





ヒカル・ナカムラ(中村 光、Hikaru Nakamura、1987年12月9日生まれ )は2005年の全米
チェスチャンピオンでグランドマスター。大阪生まれで、日本人の父とアメリカ人の母を
持つ。2歳の時に渡米。義理の父親であるスリランカ人 FIDEマスター Sunil Weeramantry
(上の「Best Lessons of a Chess Coach」の著者)の指導でチェスを始める。2003年には GM
の称号を獲得。当時ボビー・フィッシャーの保持していた記録を3ヶ月更新してアメリカ史上
最年少の GM となる。2011年1月現在、レーティングは2773で世界7位。
ヒカル・ナカムラの棋譜

2011年1月、Hikaru Nakamura はTATA STEEL CHESS トーナメントで、現
チャンピオンのAnand や前チャンピオンのKramnik 、そして未来チャンピ
オンになるであろうCarlsenを押さえて単独優勝しました。このチェストーナ
メントには、他にもAronian、Grischukなど文字通り世界トッププレーヤーが
参加しており、その中での単独優勝は画期的なことであり、次回のチェス
世界選手権に向けて、Carlsenと共に期待が膨らみます。日本人の血、そ
して名前をもつHikaru Nakamuraの今後に注目したいものです。
詳しくはこちら


Mikhail Krasenkow vs Hikaru Nakamura
Casino de Barcelona 2007 · English Opening: Agincourt Defense. Neo Catalan Declined (A14) · 0-1


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「伝説のチェス王者」フィッシャーを救え 羽生善治
私が小泉首相あてに嘆願書のメールを送った理由 文藝春秋2004年11月号











次に初・中級者向けに書かれたチェスの指南書で著名なものを紹介する。

どうだ、この項目に来るまでに少しは英語が上達しただろう。え???して

いないって。ふざけるな、わしと同じ道を歩いてどうするんだ。お前には夢

がないのか。わしみたいになるな。もっと色々なことを覚えて強くなれ。


 


Chess Fundamentals」
Jose Raul Capablanca著(英語)
中身拝見

第3代世界チャンピオン・カパブランカによる
名著中の名著。フィッシャーと並んで最も
偉大なカパブランカが教えるルークやポーン
の終盤戦、主導権の如何に保持するか、
ナイトを駆使した攻撃の方法、敵の弱点を
断ち切るなど実践譜から教材を取り上げて
いる。チェス文献の宝石と呼ばれるほど、
現在でも多くのチェスファンを魅了する。
Lasker's Manual of Chess」
Emanuel Lasker著(英語)
中身拝見

1894年から1921年まで世界チャンピオンを
保持したラスカーによる青少年向けに書か
れた優れた名著で、現在でもその評価が
下がることはない。ラスカーの明解な分析
は序盤からポジショナル、終盤それぞれに
発揮されており、完璧なチェス手引書として
現在でも君臨している。
 
The Art Of Chess」
James Mason著(英語)
中身拝見

1895年に書かれた初・中級者向けの文献
だが、110年以上経っても名著との評価は
変わらない。エンディング、コンビネーション、
オープニングと3つの章に分かれているが、
特にエンディング、コンビネーションは実戦的
な解説がなされており、それが高い評価を
得ているのだろう。オープニングに関して、
流石に情報は古いが、それでも序盤の考え
方など参考になるのかも知れない。世界チャ
ンピオンクラスには到達できなかったメイソン
だが、残したこの文献は価値がある。
Chess: The Complete Self-Tutor」
Edward Lasker著(英語)
中身拝見

強いクラブプレーヤーを目指して書かれた好著。
他の文献では見られないこの文献の特徴は、そ
れぞれ提起された問題に対し、読者には複数の
選択肢が与えられ、その選択によってその解説
の項へと飛んでいく。普通の本のように最初から
最後まで順番に読むのではなく、選択した項目
へと何回も飛びながら、結果的にこの文献を全
て網羅できる。文字通り完全な家庭教師的な文
献であり、学校などでチェスを教える先生だけで
なく、独学でチェスを勉強している初心者にとっ
ても意義のある文献。またこの文献は460ページ
もあり、丁寧な解説が光る。

 
The Art of Attack in Chess」
Vladimir Vukovic著(英語)
中身拝見

1965年に書かれた文献であるが、現在でも
攻撃型思考のバイブル的な存在である。主と
してキャスリングした相手への攻撃を多くの
実践譜から紹介され、分類・解析されている。
初版が出て45年近く経つが、名著中の名著
の一つであり、攻撃の芸術の奥深さが堪能
できる貴重な文献である。尚、私が持ってい
る版は記述式の棋譜だが、新しい版だと
代数式になって読みやすくなっている。
Comprehensive Chess Course:
From Beginner to Tournament Player

Roman Pelts&Lev Alburt著(英語)
中身拝見

著者の一人、Lev Alburtはロシア人ですが、
ソ連のチェス選手権(ソ連の選手権で優勝す
ることは、世界チャンピオンになる位難しい
と言われていました)で最高3位になった実力
者です。その後、アメリカに移住しますが、3度
アメリカ選手権で優勝しています。本書は彼が
ソ連時代に教わったチェス上達のテクニックを
基に書かれた意義ある文献です。駒の動かし方
から強いトーナメント・プレーヤーになるまでの
24のレッスンがあり、チェス上達の入門書として
は現在でも高い評価を得ています。尚、この本
の大きさは電話帳位あり、400ページにもわた
る詳細な解説と問題など実に豊富です。
 
40 Lessons for the Club Player」
Aleksander Kostyev著(英語)
中身拝見

レイテリング1750から2050のクラブ
プレーヤーのために書かれた文献で、
チェスを教える技術にかけては世界一
のロシアで実際に行われている手法に
沿って序盤、戦術、戦略、終盤を解説
している。今でも外国では高い評価を
得ている。
「From Beginner to Expert in 40 Lessons」
Aleksander Kostyev著(英語)
中身拝見

初級者を強いクラブ・プレーヤーにするため
の40のレッスン。左の文献の姉妹編。
 
Better Chess for Average Players」
Tim Harding著(英語)
中身拝見
Test Your Positional Play
Robert Bellin&Pietro Ponzetto著(英語)
中身拝見

名著。チェスの戦術において局面に現れた
ポジショナル(駒の配置)をどう判断・評価す
るかで優劣や勝敗が決まっていく。この優れ
た文献は、一つの局面から考えられる作戦
を3つ提示する。そのどれもが一理あり正し
く思えてくる説得力あるもので、3つの評価・
解釈を読むことによって自分の弱点が見え
てくる。ポジショナルを理解するうえでこの本
は欠かすことが出来ない。
 
Simple Chess: New Algebraic Edition
Michael Stean著(英語)
中身拝見

初級者から脱皮するために必読のこの文献
は戦術(ポジショナル的な側面)を6つの要素
に分類して解説している。その内容から名著
に相応しいものである。本の厚さも160項と
案外手軽に読めるのも魅力である。
A Contemporary Approach to the
Middle Game

A. S. Suetin著(英語)
中身拝見

ロシアの著者によるもので、チェスにおいて
如何に戦略が大切なものか、戦術は戦略の
補完的なもであるかを独自で選んだ棋譜を
参考に詳しく解説している良書である。
 
「Chess The Easy Way」
Reuben Fine著(英語)
中身拝見

著名なファインによる良質の入門書の一つ。
内容は古いところもあるが、いまでもこの
本の評価は海外では非常に高い。
「Practical Chess Exercises:
600 Lessons from Tactics to Strategy」

Ray Cheng著(英語)
中身拝見

実戦に役立つ最良の問題集のひとつ。
実戦では誰もこの局面からチェックメイトある
いは駒得するなど教えてはくれない。自分で
局面から最良の手を導き出すしかないのだ。

多くの問題集ではメイトや駒得など分類され
ているが、本書のユニークさはそれらの分類
をせず、局面から最良の手を導く訓練を主と
しているところにある。

この600問ある問題は戦術・戦略・エンドゲーム
などの問題がランダムに配列されており、局面
理解を深める訓練には最適の文献だと思う。
 
「Exploiting Small Advantages」
Eduard Gulfeld著(英語)
中身拝見

GM、 Gulfeldによる如何に小さな利点を
獲得するか、その方法を実戦を通して
解説する文献だが、中級者以上向けの
ものであり、内容も専門家によると解説
が不十分との意見がある。
   
 
「Think Like a Grandmaster」
Alexander Kotov著(英語)
中味拝見

古典的名著。実際にGMがどのように局面
を評価しているのか、それを知るには多くの
名人による棋譜分析に頼るしかない。ソ連
チャンピオンにもなったコトフは、その才能を
チェスの数々の著作にも花咲かせるが、本
書は様々な局面を提示し、アマチュアでも
理解しやすいように解説した古典的名著で
ある。私が持っているものと違い、代数式の
表記法に書き換えられたもので読みやすく
なっている。中・上級者向きの文献。

「Play Like a Grandmaster」
Alexander Kotov著(英語)
中味拝見

「Think like a Grandmaster」の姉妹編。
提示される有益な例題を通して、アマチュアでも
理解しやすいように書かれた古典的名著。
中・上級者向きの文献。
 
「Play Winning Chess」
Yasser Seirawan, Jeremy Silman (著)  

未購入だが、4つの要素について書かれて
おり、初・中級者にとって評判がいい文献。
「Chess Training Pocket Book: 300
Most Important Positions and Ideas」

Lev Alburt著

未購入だが、評判の良い文献。
 
「How to Reassess Your Chess:
The Complete Chess-Mastery Course」

Jeremy Silman (著)

未購入だが、中級者向けに書かれた戦術
の基礎を解説したもので、評判がいい文献。
   
 

華麗な短手数117局
Compiled by KingG

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Lesson2 格言 「チェックメイトや手筋などの問題は解答から先に見ろ」





AllPosters


チェスのチェックメイトや手筋の問題集は直観力と先を読む力を養うことが出来る。

問題はそのやり方だ。多くの人は必死になって答えが出せるまで頭を絞るだろう。

しかし、別の方法もあるのだ。先ず、問題を見たら解答を見る。そして問題に戻って

その手順を確認するのだ。カンニングとは違うぞ。この方法はチェスの直観力を逆

に研ぎ澄まさせてくれる。頭に手筋のパターンをくり返し何度も叩き込む意図がある

のだ。パターンを習得した時は、解答を見ないで問題に頭を絞るのもいいだろう。

とにかく、最初は様々なパターンのイメージを頭に焼き付け、チェスの感性の土台

を築くのだ。


 
 


gif tangled disney

 


   加田克二九段「詰碁を研究するときに、「詰碁はできるまで考えなければならない」とか、   

「解答を見たのでは何にもならない」とかいわれていますが、それらの教えは迷信にすぎ

ないと考えます。そして死活の力をつけるためには、それらの教えとは逆に、解答を見て

研究した方が合理的であり、かつ効果的であると考えます。それらの教えは、ヨミの力を

養うことを重視しているわけですが、ただ読めと言っても、死活の筋を知らなければ読め

るわけはなく、読むためには、ヨミの基盤となる死活の筋を知る必要があるからです。死活

に関するヨミは、浮かんだ手筋の正誤を見極めることから始まるのですから、手筋が浮か

ばないことには、ただ読むべく努力したとしても、甚だ効率が悪く、それは、「休むに似たり」

ということにもなりかねないでしょう。従って、ヨミの力を養うためにも、まず死活の筋を会得

する研究が必要となってきます。そこで、死活の筋を多く会得すればすればするほど読む

訓練もしやすくなり、ヨミの力もおのずと備わってくることになるわけです。」


加藤正夫 囲碁名誉王座「形で覚えておく利点は、結果に関して絶対の自信が持てること

です。出現率の高い形だけでも「型」として覚えておいたなら、ヨミの煩雑さは半減されるで

しょう。」


チェス名人の考え方 マレイ・チャンドラー(カスパロフに対し対戦成績2戦2勝の実力者)

もしあなたがチェストーナメントに行って、対局中の名人を見たら、とても感動するでしょう。

名人達は、極めて単純な局面で長考に沈み、一手打つのに10分以上費やしたかと思うと、

複雑な局面では、逆に素早い着手。また、数秒の考慮の末、あざやかなサクリファイス(捨て

駒)で勝利する手際には、強い衝撃を受けることでしょう。これを見れば、名人が局面を分析

する過程は、外見上複雑な駒の配置とは直接関係が無いことがわかります。その思考の鍵

は、“パターン認識”にあります。名人達は、過去に対戦したゲームとポイントが同じゲームに

出会ったとき、過去のゲームでのテーマや勝利手順を意のままに応用できるのです。つまり

対戦中のゲームの駒の配置が、たとえ特別なものであっても、一定のパターンさえ発見でき

れば、敵のキング周辺への有効な攻撃手順を、容易に組み立てることができるのです。つま

り、チェスにおける分析というものは、“個々の駒の働きの計算と、パターン認識の組み合わ

せ”だと言えます。

「 どうしたらチェスできみのパパに勝てるか」マレイ・チャンドラー著 より引用



「Chess: 5334 Problems, Combinations,
and Games」

Laszlo Polgar著
中身拝見

はっきり言って電話帳だ。その分厚さに
最初は圧倒される。内容も徐々に難しく
なっていくが、この手の本の中では
最高の問題集の一つである。チェスの
トッププレーヤーと対等に渡り合ってい
るポルガー三姉妹の父親が書いたも
のだぞ。この父親のチェスの実力は
アマチュアレベルだが、それでもこれ
ほどの本が書け、三人の子供たちを
教育してきたのだ。

「一手詰め」「二手詰め」「三手詰め」
「600局の短手数局」「簡単なエンドゲーム」
「ポルガー姉妹の対局から手筋問題」
など5334問題が収録されているが、
読み終えるには数ヶ月かかるだろう。
「Test Your Chess IQ: First Challenge」
August Livshitz著
中身拝見

手筋集。
私はこの古いバージョンのものを持っている
が、自分のレイティングがどれ位なのかを知
ることが出来る。例えば制限時間内にページ
全ての問題を解くことが出来たら、2200(こ
れは日本チャンピオンと同等のレベルだ)など
独自の工夫がされている。ちなみに50%の
正解なら、レイティングは1200だ。
この文献の上級編もあるが、ほんまに難しい。
 
「The Art of Checkmate」
Georges Renaud、Victor Kahn著

未購入だが名著のひとつ。この文献は
「チェックメイトの技法」という題で、水野優
さんが翻訳されている。詳しくはこちらを
参照されたし。 
   
 
「Simple Checkmates」
A.J.Gillam著
中身拝見

一手詰めから2手詰めのチェックメイト
問題が400あるが、これを直感的に
全て解けるようになったら平均プレー
ヤーより上を行くことが出来るだろう。
「Simple Chess Tactics」
A.J.Gillam著
中身拝見

左の文献の手筋、戦術編。やはりこれ
も、直感的に直ぐ解けるよう訓練するこ
とによって、棋力は上がっていくだろう。
 
「ボビー・フィッシャーの究極のチェス」
ブルース パンドルフィーニ著
中身拝見

伝説の棋士フィッシャーの実戦譜から101
の手筋問題を紹介。これらの101の全記録
集も掲載されている。簡単な手筋から高度
なものまで順不同になっており、手筋を勉強
するというよりフィッシャーの妙手を楽しむと
いう性格を持った本。
「Kasprov's Winning Chess Tactics」
Bruce Pandolfini (著)
中身拝見

左のフィッシャーの手筋集のカスパロフ版。
カスパロフの実戦譜の中で手筋・戦術が
光る140の局面を紹介し解説している。
 
「Combinations: The Heart of Chess」
Irving Chernev著
中身拝見

名人の実戦集から拾い集めた手筋集。
中・上級者向けの文献だが、各名人たちの
章などに分類したものである。
Winning Chess
Irving Chernev&Fred Reinfeld著
中身拝見

未購入だが評判の良い文献。
 
「The Art of Checkmate」
Georges Renaud、Victor Kahn著

未購入だが評判が良い文献。
「Chess Exam: You VS. Bobby Fischer」
Matches Against Chess Legends,
Play the Match, Rate Yourself,
Improve Your Game

中身拝見

とてもユニークな本である。フィッシャーが
負けたか或いは引き分けた試合から60の
局面を再現し、フィッシャーは悪手を指した
が、あなただったらどんな手を打つ?という
スタンスに立つ好著である。本書にはその
局面の評価(4段階)、そして考えらる指して
(4段階)から自分で解答を出さなければなら
ない。また自分の解答に詳しい説明と点数
が与えられ、自分の棋力を知ることが出来
る。そして遊び心もあり、実際フィッシャーが
指した手の点数と、自分の点数を比較して
フィッシャーに勝つことが出来るかと読者を
引き込むことに成功している。本書は初級
者から上級者まで、60の試験を受けながら
上達を目指す工夫がされ、フィッシャー・ファ
ンでなくとも一読に値する価値を持っている。
 


 Middlegame Combinations by Peter Romanovsky
(中盤におけるコンビネーション『連続技』108局)

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Chessgames.com







Lesson3 格言 「実戦では負け続けろ。自分の弱さを探すのに“負け”は最高の教師だ」






 チェスソフト(ChessMaster)より引用
 


実際の対局をして、これは人間相手でもいいし、インターネットで世界中の人と対戦しても、

あるいはコンピューターを通してでもいい。肝心なことは、負けた試合を徹底的に自己分析

しなくては駄目だ。君にどんな天性があろうとも、この努力を怠ったら何の進歩も見られな

いのは当たり前のことだ。あの大カパブランカでさえ、負けた試合からこそ多くのことを学ん

だと言っているじゃないか。負けは恥ではない、一段上の階段を上るために必要なことなん

だ。以下の紹介するソフトは、世界チャンピオンに匹敵する強さを誇り、また君の棋譜の解析

をしてくれる。将棋とか囲碁とか、チェスのようにソフトが進化していないから、人間のプロに

解析をお願いするわけだが、幾らお金がかかると思っているんだ。それを思うとチェスは家に

いながら、それも無料でやってくれる。まあ最初はソフトを購入するのにお金がかかるが。

自己分析の手伝いをこれらのソフトにさせようではないか。チェスの未来は強いソフトの誕生

で終わったと思っている輩は多いだろう。しかしだな、幼少期の頃からこの強いソフトを利用

して育ってきている新たな世代は、また違う未来を創るかもしれないのだよ。そんなことを

考えると楽しくなるじゃないか。




AllPosters


 




「最大の名誉はけっして倒れないことではない。倒れるたびに起きあがることである。」

孔子



   「勝ったゲームより負けたゲームの中に沢山勉強することがあり、強くなるには   

数百局負けて学ばなければならない」

ホセ・ラウル・カパブランカ



「失敗に達人というものはいない。ひとはだれでも、失敗の前には凡人である。」

プーシキン



「ゲームの勝者とは、最後に悪手を指した者の前に座っている者のことを言う」
タルタコーワ

「踏まれても叩かれても努力さえしつづけていれば、必ずいつかは実を結ぶ」

「一人前になるには五十年はかかるんだ。功をあせるな。悲観するな。もっと

根を深く張るんだ。根を深く掘れ」

「ええか、将棋は勝負やで。わてら、勝負やっとるんやで。勝つもあり、負けも

負けもあり、それが勝負や。いつ負けて落ちるかもわからん。負けて落ちると

ところに値打ちがあるんや。落ちない将棋なんて、将棋やない」

升田幸三(将棋史上初の三冠〔名人・王将・九段〕を達成)



「失敗は落胆の原因ではなく、斬新な刺激である。」

サウザーン



「人間の目は、失敗の時にはじめて開くものだ。」

チェーホフ



 



「Fritz14」
(英語版)

世界を代表するチェスソフト。前の世界
チャンピオン・クラムニクもこのソフトに
負けた。強さは勿論、3Dで表示される
チェス盤・駒は美しいし、機能が充実し
ている。私がもっとも使う機能は自分が
実際に対局したものを解析させること。
自動的に解析しその結果を保存するこ
とも出来る。また前述したチェスサーバ
ーのソフトも入っているので、無料で世
界中の多くのチェスファンと対戦するこ
とが出来る。自分の家にいながらチェス
のコーチをしてくれる家庭教師的な存在
である。世界のトッププロもこのソフトを
使っている。英語版ですのでご注意を。

私が使っているものは「Fritz13」だが、
このソフトは、Stockfish」など各種の
チェス・エンジンをも搭載できるので重宝
している。名局と言われているEstrin対
Berlinerを3つのチェス・エンジンで解析
した結果はここ

現在このチェスソフトは国内では入手し
ずらいが、「wholesale chess」などで購入
することが出来る。
私自身もここからチェスソフトやチェス用
品などを購入しており、10日位で到着す
る。勿論JCA(日本チェス協会)でも販売
している。

「Chessmaster 11」
(英語版)
このソフトの紹介ページ

これは初心者から上級者まで幅広くチェス
を楽しみながら上達できるように作られた
実に素晴らしいソフトである。確かに左の
「Fritz」に比べると若干強さ、解析は劣るも
のの、それを凌駕する各機能が素晴らしい。
遊び心を持ちながら、チェスの上達をした
い人にはうってつけのソフトである。

英語版であるが、使いこなすにそれほど
英語力は必要としないので、小学生から
でも楽しむことが出来るのではないだろ
うか。

思えばこの「Chessmaster」シリーズは4000
の頃から使っているが、この「11」はその
最新版で、きっとこれからもどんどん進化し
ていくソフトであると思う。
 
「タクティカル チェス」
アンバランス
(日本語版)
このソフトの紹介ページ

「チェス チャンピオンシップ トーナメント」
が2009年2月27日に美しいグラフィックと新
機能を搭載して発売された。

紹介ページを見ていただけるとわかると思う
が、この3Dグラフィックは実に美しいし、実
際の対局の臨場感があふれていると思う。
この美しさは外国のソフトに比べても遜色な
いものだ。

私自身以前から思っていたことだが、局面
に応じて対戦者の顔の変化が表示される
機能があったら面白いと思っていたが、つ
いにこのソフトでささやかであるが実現され
る。

ただ、機能的には前のバージョンの方が優
れており、ただ対局を楽しみたいという方、
英語は苦手で日本語のソフトで楽しみたいと
いう方向けのものであるかも知れない。
「Battle VS Chess」
ドイツのチェス・ソフト(英語版)
中味拝見

数多くのチェス・ソフトの中でもグラフィック
やアニメーションは他の追随を許さないもの
がある。しかし、棋譜が保存できない、一度
パソコンを落とすと前の局面からの再開が
出来ない、細かな時間設定が出来ない、レ
ベルに応じてソフトの考慮時間が長くなるな
ど、チェスが強くなりたい人のためのチェス・
ソフトではないことは確かだろう。ただ、遊び
の延長線にあるソフトなのだが、対局以外に
も様々な独創的な問題があり、それはとても
ユニークであった。アニメーションが好きな
チェス・ファンには十分楽しめる。

 



無料ソフト 「Arena」 Arena Chess GUI 3.5.1 - Welcome to Arena

チェスの対戦は勿論のこと、棋譜の保存や読み込み(pgnファイル)、そしてチェスエンジンを利用して解析が

できる優れたソフトである。世界最強と言われるチェス・エンジン「Houdini 4」(レイティング3274 有料)に匹敵

する無料のチェス・エンジンStockfish」(レイティング3249)を組み入れれば、解析に優れた道具になる。









無料ソフト 「SCID」

使い始めたばかりなので詳しくは書けないが、棋譜鑑賞、棋譜検索、棋譜分析、棋譜添削、序盤データベース、
エンドゲームテーブルベース検索(5駒まで)、トレーニング(序盤、タクティクス、エンドゲーム)などが出来る。



FUTURE: Human and Robots - FanBox.com

チェスの未来




NicolaYvette | "Let your body be a testament to your health"


チェス・アマチュアが世界最強プログラム「Rybka4」(レイティング3000以上)のマッチに勝利、しかも盲指しでの快挙。

2011年4月27日

チェス・アマチュアである Andrew Slyusarchuk は1971年5月9日生まれのウクライナ人です。
現在大学教授であり非常に優秀な神経外科医でもあります。

Andrew Slyusarchuk の両親は小児科医と心臓外科医ですが、彼が9歳の時、交通事故に
より共に亡くなっています。またこの年は彼が中等教育を卒業した時でもありました。

彼は両親の死後、孤児院に入れられますが、そこでは彼の特異な才能を認めず逆に他の子供と同じよう
にすることを強いられました。彼は孤児院から逃げ出し、モスクワでジプシーの社会に出会いますが、そこ
で受け入れてもらえた彼はジプシーから催眠術の現象に関して学んでいきます。この技法は医者になって
から、患者が痛みを感じないような催眠術をかけることに役立っているそうです。

そのような生活から1年経ったとき、大学関係者と出会い、12歳の時医科大学に入学し18歳で卒業します。
1998年心理学の博士号などを取得した彼は2006年、π(円周率)を117秒で5100桁を暗誦できたと主張し
ました。現在3000万桁を記憶したと言いますが、公式には認められていません。ちなみに公認の世界記録
は6万7890桁です。

チェスに関してですが、このRybka(世界最強チェスプログラム)とのマッチに際して、3000冊のチェス本を
読み対戦に備えました。2戦マッチで、1勝1分の勝利でした。盤と駒を見ないで盲指しでの対局、世界チャン
ピオンでさえ勝てない最強チェスプログラムとのマッチ、それを一人のアマチュアが、しかも盲指しで勝利し
たことに疑いを持つ方も多いかも知れません。しかし、未だ完全に解明されていない人間の脳の全体像に
光を与えるかもしれないこの事象を頭ごなしに否定することは愚かなことだと思います。


ゲーテが言った「チェスは知性の試金石」という言葉、それは最初文字通り人間同士の知性を計るもので
したが、コンピューターの知性を計るものと変化してきました。しかし、現代そして将来において、この意味
はもっと奥深くなってくるかも知れません。



この試合の解析と、1963年から2002年迄のグランドマスターとコンピューターの棋譜(398局)




Chess-News より引用

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Lesson4 格言 「負け続けてチェスが嫌になってきたら、この写真を見ろ」(男性限定)






Regina Pokorna レイティング2343 スロバキア Regina Pokornaチェス棋譜
 

(他の女剣士、もとい女棋士を偵察したい尻軽不届き野郎はここを踏め)

1928年から2007年迄の女性プレーヤーの棋譜(215局)

 



「わたしは女であるまえに人間だ」というのは論理学の命題としては真です。

しかしこう主張しただけでは女から人間になることはできません。よくインテリ

女性がこの論理的命題をふりかざして、なにごとも男と対等にやってのけよう

と奮闘し、男からは「女としてより人間としてきみを尊敬する」などといわれて

得意になったりしていますが、これは多くの場合、「きみは女の魅力がないね」

というだけのことかもしれません。「女権を拡張すれば女性も男性と同等の人

間に昇格するだろう」式のこっけいな観念論にまどわされないようにしましょう。

あなたはとにかく女でしかないのです。・・・・かといって男性に劣等感をいだく

必要はありません。どうせあと70年も生きればあなただって女でもなく男でも

ないもの、つまり「人間」になれるのですから。」


倉橋由美子



「男が空を見上げながら夢を語るとき、女はその男の足下を見ている」
私の格言



「先住民族女性と白人の女性開放論者のちがいは、白人フェミニスト

たちは権利を主張し、先住民女性は負うべき責任について主張し

ているところだ。このふたつは大きく異なる。わたしたちの責務とは

この世界にあるわたしたちの土地を守ることだ。」


ルネ・セノグルス(Renee Senogles) 
レッド・レイク・チペワ(Red Lake Chippewa)
アメリカ・インディアン女性への賛歌




「女がいなかったら、男は荒々しく粗野で孤独であろう。そして

優雅というものを知らないであろう。」


シャトーブリアン(フランスの作家・政治家)



「美しい顔が推薦状であるならば、美しい心は信用状だ。」

フルーバ・リットン



「すべての財宝のなかでも、最高なのは、女の美しさ。

女の誠は、けれどさらに高い賞賛にあたいする。」


シラー



「人は女に生まれない。女になるのだ。」

ボーヴォワール



 













 



「Diary of a Chess Queen」
Alexandra Kosteniuk 著

中味拝見
女性の棋士でこのような単行本として出版するの
は珍しいことではないだろか。第14代世界女子チャ
ンピオンとしての実力とその美貌で多くのファンを
持つコステニウク。この文献は彼女の幼少の頃から
世界チャンピオンに至るまでの伝記本でありながら、
その時その時の棋譜を分析しているチェス文献で
ある。また彼女の多くの写真が掲載されている。


彼女の写真はここでも紹介しています。

コステニウク(1984年4月23日、ロシアにて誕生)

彼女(Alexandra Kosteniuk)のサイト
2008年9月17日、コステニウク(ロシア)は、中国の
天才少女Hou Yifan(14歳)を破り、第14代世界女子
チャンピオンになりました。
また彼女はChess960「Fischer Random Chess」の世界
女子チャンピオンでもあります。左上の写真は9月17日
の世界選手権の時のものです。右上の写真は翌18日
に行われたセレモニーから。彼女のレイティングは選手
権始まる前で2510だが、現在は2550位まで上がって
いると思う。ちなみに日本チャンピオン(男性)は2300
位だから、日本人男性の誰一人として彼女とのマッチで
勝てる者はいない。参考までに世界チェスチャンピオン
はインドのアナンド(男性)で、レイティングは2780。

尚、Hou Yifanは2010年、16歳の若さでチェス世界女子
チャンピオンになっています。

コステニウクのチェス棋譜  







 
 





(大きな画像)


どうだ。このような女性が君の目の前に現れて「私に勝てるかしら」なんて言われて、十数手

でチェックメイトなんかされたら男の価値が下がるというもんだ(女性の方、この項目だけは男性

専用なので悪しからず)。しかし、女性がこのような姿でチェスをされると思考が全く違う方向に

ぶっ飛び、世界チャンピオンでさえ負ける可能性が高くなるのは容易に想像できる。まあ現実

的にこのような美しくチェスが強い女性が君の前に登場することはないと思うが、願望として持っ

ていても何ら罪なことではない。しかし、いつかそんな日が来たら彼女の魅惑的な姿に惑わされ

ることなく、真剣にチェス騎士(棋士ではないぞ)として立ち向かえるよう、人間としての修練を積

み重ねろ。それこそ騎士の鏡というものだ。・・・・さて、実戦で負け続けチェスが嫌いになりそう

になった時、次に紹介する本や映画を見ながら、また気力が湧いてくるまで待つんだ。スランプ

に陥ったときこそゆっくりと頭を冷やし休めるべきだ。


オオカミの肖像


 


 


「完全なるチェス
天才ボビー・フィッシャーの生涯」
フランク・ブレイディー著、佐藤 耕士・訳 
羽生 善治・解説

中味拝見

フィッシャーと長年親交のあった、ブレディー
によるフィッシャーの伝記本「ENDGAME」。この
本が2013年2月15日に日本語版として発売され
ました。

2001年9月11日、同時多発テロの日。
「ブッシュ大統領に死を! アメリカに死を! 
アメリカなんてくそくらえ!
ユダヤ人なんかくそくらえ! 
ユダヤ人は犯罪者だ。
やつらは人殺しで、犯罪者で泥棒で、
嘘つきのろくでなしだ。
ホロコーストだってやつらのでっちあげだ。
あんなの一言も真実じゃない。
今日はすばらしい日だ。アメリカなんてくそくらえ! 
泣きわめけ、
この泣きべそかきめ! 
哀れな声で泣くんだ、このろくでなしども! 
おまえたちの終りは近いぞ」

これはイスラム過激派の言葉ではない。この
言葉は1972年という東西冷戦時のソ連にたっ
た一人で立ち向かい、チェスで勝利した男・
ボビーフィッシャー
(ユダヤ人の血をひくアメリ
カ人)が発したものである。

チェスを超えて自由主義圏の英雄ともてはや
された男が何故ここまで堕ちたのか、いや正確
には追いつめられたと言ったほうがいいのだろう。

妥協することを許さない天才。彼の言葉は物事
の真実を暴こうとするが周囲からは理解されず、
彼の名声やお金に与ろうする人間によって傷つ
けられ、人間不信と妄想そして貧困が彼を蝕ん
でいく。


本書はフィッシャーと長年親交があった人が書い
たフィッシャーの評伝であるが、単に壊れていく悲
劇の軌跡を追うだけに留まらず、稀にみる一人の
天才が対局場で産み出したチェスの名局と共に、
チェス盤と同じ64マスの生涯を終えたフィッシャー
の人生そのものがチェス盤そのものに映し出され
たような錯覚に陥ってならなかった。



  ボビー・フィッシャーの生涯を追った
ドキュメンタリー映画

ボビー・フィッシャー 世界と闘った男 [DVD]
中身拝見


ボビー・フィッシャーの幼少の頃からその
死まで追ったドキュメンタリー映画で、貴重な
証言や映像を交えながらフィッシャーの実像
に迫った試みは素晴らしい。2014年にNHKが
「NHKスペシャル」として独自に取材したドキュ
メンタリーも良かったが、この「ボビー・フィッ
シャー世界と闘った男」には、世界選手権の
時にフィッシャーに対戦するよう要請したニク
ソン大統領補佐官キッシンジャーや選手権時
の主審シュミット、フィッシャー死後に彼の
写真集を出版したハリー・ベンソンなど、彼を
身近に知った人による貴重な証言が臨場感
を盛り上げてくれる。

この日本語版DVDは、2015年12月25日から
全国で上映される「完全なるチェックメイト」
映画に先行して12月2日に発売されたもので
ある。

 
 
  「Bobby Fischer
Against the World」
 
Harry Benson 写真・文
中身拝見

雑誌「Life」など多くの雑誌で活躍した著名な
写真家・Harry Bensonによるフィッシャーの写真
集。恐らくチェスプレーヤー、一人に焦点を当て
た写真集が出るのは、長きチェスの歴史の中
でも最初のことであり、チェスファンだけに留ま
らず、如何に世界中の多くの人間がアイスラン
ドにおけるチェス世界選手権に目が釘付けに
なったかを垣間見ることができる。写真家であ
るハリー・ベンソンはこの文献でフィッシャーの
ことについてこう述べている。「私の写真家生活
の中で、彼は最も気難しい人間でありながらも、
最も魅了された人間だった」。

この写真集の多くは1972年の世界選手権の時
の休息日に撮られたものである。私達が知って
いる対局場面のフィッシャーではなく、花や馬と
心通わせるフィッシャーなど意外な一面をうかが
うことができる。またそれとは逆に悲壮感や
孤独感が漂う表情も混在している。恐らく写真家
ハリー・ベンソンはこの混在した世界を併せ持つ
フィッシャーに魅せられたのだろう。

この写真集は、フィッシャー・ファンだけに留ま
らず、チェス・ファンにとっても貴重な証言記録
として後世に残り続けるに違いない。


  「チェスの話 ツヴァイク短篇集」 
ツヴァイク著 みすず書房
中身拝見

今まで多くのチェスを題材とした小説は
あっても、ツヴァイクのこの「チェスの話」は
人物設定、人間描写、意識の明暗、構成
力など最高部類に入るものだと思う。話の
導入は、教会に引き取られた何の取り柄も
ない少年が、チェスの才能を花開かせ不敗
の世界チャンピオンになるのだが、たまたま
同じ船に乗り合わせた主人公がこのチャン
ピオンに関心を抱く。近づくための策として
富裕ではあるが、負けず嫌いの人物とチェス
をすることによってチャンピオンの気を引こう
とし、ついに時は訪れる。この時のチェスは
「相談チェス」と言って、相手はチャンピオン
一人だが、こちら側は数人で相談しながら
最善の手を選ぶというものである。1局目は
簡単に負けてしまうが、2局目は優位と感じ
て駒得の一手を指そうと駒を持ち上げたそ
の瞬間、ある中年の紳士がその手を掴んで
言った。「絶対にそれはしないでください!」。
その後の話の続きは本書で読まれて欲しい
が、ホロコーストの影に怯えているこの紳士
の忘れたい過去が、一体一でチャンピオン
と対戦することになった時何かを目覚めさせ
ることになる。


 
  「完全チェス読本1 はまってしまった人々」
中身拝見

チェスの雑学大全集と呼べるもの。こぼれ話あ
り名局の紹介あり、チェスにはまってしまった
有名人の物語と読んでいて飽きがこない。
全3巻とも既に絶版となっているが、読み応え
がある数少ない日本語のチェスの本。
この本を通してチェスを身近に感じる人も多い
だろう。遊び心が豊かな人しか書けない本。
「ボビー・フィッシャーを探して」DVD
中身拝見

2008年1月17日アイスランドにて64歳
にて亡くなった伝説的なチャンピオン・ボビー
・フィッシャー
を題材とした映画。フィッシャー
に憧れる少年とその家族の心の葛藤を描い
た作品で、前編を通してチェスの場面
が登場するお勧めの映画。尚、この物語
は実話を基にして作られている。 

主人公がライバルに勝つ局面は、アリョーヒン
カパブランカの世界選手権(1927年)の第
32局目を彷彿させるものでした。

アメリカ映画協会(en:American Film Institute;
AFI)が2006年、アメリカ映画100年を特集した
「感動の映画ベスト100」の中にこの「ボビー・
フィッシャーを探して」が選出されている。

映画の基となった文献「ボビー・フィッシャーを
探して」フレッド・ウェイツキン著の日本語版は
こちら

 
「白夜のチェス戦争」ジョージ・スタイナー著
 諸岡敏行訳 晶文社
中身拝見

1972年のスパスキイ対フィッシャーの戦い
は米ソ両陣営の威信をかけた戦いであり、
壮絶な心理ドラマであった。
本書はこの白夜の町で戦われた二人の天才
の軌跡を追うと共に、チェスの歴史をたどり
孤独なチェス頭脳のメカニズムにもメスを
入れた名著。残念ながら絶版である。
  「チェスをする女」
ベルティーナ・ヘンリヒス著
中井珠子訳 筑摩書房
中身拝見

エーゲ海に浮かぶ小さな島、そのホテルの
客室係のエレニは閉鎖的でありながら温もり
のあるこの島が好きだった。しかし客室に置
かれていたチェス盤を見たとき、何か彼女の
心を揺さぶる。エレニは30年前の小学校の
先生に頼みタッチ式のチェスコンピューターを
手に入れ、夫にプレゼントするが何の嬉しさ
も見せない。彼女は一人でコンピューターと
対戦しチェス教本を隠れて読むが、その才能
を先生は見出し週に一度教えることになる。
しかし、伝統的な社会の目からはこの行動は
奇異なものと映り、エレニは夫や島の人々か
ら今まで経験したことがない反発を受ける。
もし自分がアテネのチェストーナメントに出る
と、職も夫も失うかも知れない。しかし彼女は
アテネに向かう。そのころ島ではある変化が
起きていた・・・・。エーゲ海の美しい自然を
背景に、42歳のエレニが自分の可能性から
目を背けず突き進んでいく姿は美しい。口こ
みで広がったこの小説は、フランスの多くの
読者賞を受賞し、「Joueuse -Queen To Play」
という映画になる。この映画のDVDは2011年
5月に出るが、日本語版が出るかどうかは
不明。詳しくはこちら

追記・「Joueuse -Queen To Play」を見ました
が、大きな起伏はないものの一人中年女性
がチェスに惹かれ才能を開花させていくまで
の過程に静かな感動を覚えました。尚、この
DVDはアメリカ仕様(リージョン1)ですので、
日本のDVDプレーヤーでは見ることが出来
ません。リージョンフリーについては他のサイ
トをご覧になられてください。

 
 
  「愛のエチュード」DVD
中身拝見

天才チェス少年が英才教育の中で心に
負った闇が、ある女性との恋愛の中で
その苦悩が浮き彫りにされていく。この
映画も全編を通してチェスが登場するが、
実際の対局場面はグランドマスターが
指導したことにより、迫力あるものになっ
ている。私自身最後の恋人の女性が
対局相手に告げる言葉にジーンとくる。
原作はナポコフ著「ディフェンス」。
「チェスの本」
 フランソワ・ル・リヨネ著
中身拝見

チェスという木の実の美しさ、香しさを著者
はこの本のなかで読者に語りかける。
またこの本の特徴として、チェス芸術の頂上
としてプロブレムを取り上げ、詳しく解説して
いる。
 





(文庫版)
「猫を抱いて象と泳ぐ」
小川 洋子著 文藝春秋
中身拝見

『博士の愛した数式』、『ブラフマンの埋葬』
(泉鏡花文学賞)、『ミーナの行進』(谷崎
潤一郎賞)など名作を産んできた小川洋子氏
がチェスを題材にした寓話が本書である。自
ら成長を止めて、チェスのからくり人形の中
に入り次々と美しいチェスを指し続ける主人
公の心の動きを丁寧に表現した感動作である。
ただ、主人公リトル・アリョーヒンの内面の美し
さが故に、主人公の名前に違和感を持って
しまった。実在した「盤上の詩人」第4代チェス
世界チャンピオンのアリョーヒンの棋譜は確か
に感動を受けるが、一人の競技者としては、
カパブランカニムゾヴィッチという最大の
ライバル達の対戦を常に拒否し、自分より
格下の相手とだけ選手権を戦っていた負の
イメージが常につきまとう。小説の主人公、
リトル・アリョーヒンも実在したアリョーヒンも
チェスでは「盤上の詩人」ではあるが、その
内面は余りにも違いすぎる感じがしたから
だろう。

勿論、これは一般読者を対象にした作品であ
り、読者の殆ど誰も実在したアリョーヒンを知
らないことはわかってはいるが、著者にチェス
を教えた方が、アリョーヒンが背負っている
負のイメージも教えてあげたなら別な選択も
あったかも知れない。ただ、実在したアリョー
ヒンの棋譜はエイベの言うように「我々を耽美
の世界」にいざなう芸術作品であることは確か
なことなのだ。


第4代チェス世界チャンピオン、アレクサンドル・
アリョーヒンについて詳しくはこちら

「謎のチェス指し人形『ターク』」
トム・スタンデージ著 服部桂・訳も参照されたし

 
  「ドローへの愛」
トーマス・グラヴィニチ著
西川賢一訳 河出書房新社
中身拝見

1910年チェス世界選手権でチャンピオンを
争ったラスカーとカール・シュレヒター。この
小説ではこのシュレヒターというウィーン派を
代表する選手で終始一貫「安全第一」的な
棋風を特徴とする人物を著者が再構築して
いる。実際の世界選手権では1勝1敗8分け
だったが、この小説でもこの展開に添って
物語が進んでいくが、若い頃強いチェス選手
でもあった著者が如何にシュレヒターを愛し
ていたかがこの物語を通して伝わってくる
ようだ。
 
「チェス思考に学べ!
チェスの十五大原則に学ぶビジネスと
人生の戦略」
ブルース パンドルフィーニ著
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チェスとビジネスには共通する考えや戦略
がある。著者は15の共通する原則をテーマ
に掲げ、解説している。
「刑事コロンボ 絶たれた音」DVD

2話の中の一つ「絶たれた音」はチェスを
題材とした多くの映像の中でも秀作である。。
前のチェスチャンピオンが体調を崩し、王座
から降りたが、復調し現在のチャンピオンと
戦うこととなる。しかし、現在のチャンピオン
は彼のことを恐れ、自分がどれだけ戦える
のかを知るため、二人でレストランに入り、
チェスをする。そこで負けた現チャンピオン
は彼を殺す計画を立てる。
 
「シャーロック・ホームズのチェスミステリー」
レイモンド スマリヤン著 野崎昭弘訳
中身拝見

チェスを題材とした論理パズルだが、その発想
と読み解く能力に脱帽するのみだ。このパズルは
チェスが登場する映画「レタッチ」にも見ることが
できる。
 
「レタッチ/裸の微笑」DVD

15世紀に描かれた“チェスに興じる紳士達”
のフランドル画の修復作業をしていた主人公の
周りで次々と殺人事件が起こる。
全編にチェスが出てくる映画。
 
「人間対機械」
チェス世界チャンピオンとスーパーコンピューター
の闘いの記録
ミハイル コダルコフスキー、
レオニド シャンコヴィチ著
高橋啓訳
中身拝見

人間チャンプが初めてコンピュータに負けた
1997年のマッチの模様を、カスパロフのセ
コンドが内情を含めて詳しく紹介した本。
全てのゲームのコメントはカスパロフ自身が
行なったもの。
 「決定力を鍛える」
チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣

ガルリ・カスパロフ著 近藤隆文訳
中身拝見

前世界チャンプのカスパロフが、意志
決定者としていかに成長してきたかを
語り、最高の判断を下すための考え方
を披露する。
カスパロフが歴代の名プレーヤーを
紹介、批評を加えている。
 
「チェスへの招待」
ジェローム・モフラ著
成相恭二・小倉尚子訳
中身拝見

「チェスの本」の続編といった性格の本。
チェスに触れたことがない人には不向きだ
が、1970年に指されたスパスキーとラー
センの名局が10ページにわたって解説さ
れているなどの特色がある。
「チェス」
増川 宏一著
中身拝見

チェスの起源からどのような変遷を辿って
現代のチェスになっていったかを豊富な
史料を踏まえて考察した日本では初めて
の文献。また美術工芸品としてのチェスに
ついても頁が割かれている。
 
「完全チェス読本3 盤上盤外こぼれ話」
中身拝見

「完全チェス読本1」と同様に時には思わず笑っ
てしまうものや、恐怖を感じるもの、なるほどと
うならせるものなど多くの逸話が紹介されてい
る。盤上で真剣勝負しているチェスであるがゆ
えに、このようなこぼれ話は実に楽しいし、
スランプに陥ったときなど最高の友になる本だ。
「完全チェス読本1」と共に、チェスの雑学的な
面に焦点を絞った快作。
「世にも奇妙な物語 映画の特別編」DVD

日本で作られたチェスを題材とした数少ない
良質の短編映画が収録されている。しかし、
このような発想は何処から生れるのだろう。
カスパロフ対ディープ・ブルーをヒントに書か
れたものであるが、自己犠牲(サクリファイス)
をマシンの弱点とするところなど面白い設定だ。
 
The Oxford Companion to Chess」
(英語版)
中身拝見

チェスの百科事典の草分け的存在で今でも
その解説は最も信頼できるものと評価され
ている。2500項目のチェスの用語や人名、
文学、芸術、映画などチェスに関する多くの
項目に関して掲載されている。私が持ってい
のは1984年度版のものだが、1996年に改訂
されたものが現在出版されている。
第七の封印」DVD
中身拝見

巨匠イングマール・ベルイマンがペストが蔓延し
魔女狩りが横行する中世を舞台に、宗教に回答
を求める騎士の姿を描いた人間ドラマ。カンヌ国
際映画祭審査員特別賞受賞作。
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

死神と騎士がチェスをする場面が有名。
 
「盤上のポラリス」
講談社コミックス月刊マガジン
若松卓宏・漫画, 木口糧・原作
中身拝見

チェス長崎ポラリス(現在の北極星)など
自分と関わりのある漫画が出ていることを
知った。孤独な一人の少女が夢中になっていた
チェス、主人公はそのチェスの駒を「美しい」と
感じ、チェスを指している彼女の真剣さに自身
の冒険を重ね合わせていく物語。原作者は
チェスに造詣が深いのだろう。「キングス・ギャ
ンビット」「シシリアン・ディフェンス~ドラゴン・
バリエーション」など専門用語が出てくるが、
チェスをやったことがない人でもその言葉に
抵抗を示すことなく物語りに吸い寄せられるの
だろう。2巻までの単行本しか読んでいないが、
主人公が如何にしてチェスの頂点を目指す
のか、そして彼女やライバルたちの関係など、
今後を期待したい。
(2015年12月5日 K.K)


第4巻をもって「盤上のポラリス」は終了と
なったようです。理由はわかりませんが、
とても残念です。(2016年5月)



以下、商品紹介より引用
読めば指したくなる本格チェス漫画始動!!
「勇者になって冒険したい」長崎の離島に
住む椿 一兵は、小学5年になっても夢が
捨てきれない。そんなある日出会った、
病弱な転校生・氷見崎ひめは、いつも一人
きりでチェスを指していた。彼女に導かれ、
一兵はチェスという名の冒険の海へと漕ぎ
出してゆく――!! ひめとの友情と別れ、
ジュニアチャンピオン・灰堂レンとの出会い、
世界競技人口7億人の頂点を目指す覚悟
――全てはここから始まる!!


「クロノ・モノクローム」
磯見仁月 週刊少年サンデー掲載作品 
中身拝見


もっと早くこの本の存在に気づいていればと
後悔した。漫画のタッチは少々少女漫画の
ようで抵抗があったが、内容は18世紀に実在
した登場人物が出てきたりと、最後まで興味
深く読むことができた。特に驚いたのは最終
巻の最終局、運命の相手シロスとの対局。
この対局の模様は100ページにもわたって
描かれているが、この試合は2008年に実際に
指されたゲームで、白番のガシモフは世界
トップクラスの選手だった。2014年に27歳の
若さで亡くなるが、私自身が最も好きなチェス
棋士の一人です。
(2016.6.22)



以下、本書より引用
ある事件をきっかけで向かい合って座れなく
なった、天才チェス少年・黒六
そんな彼がネットチェス中に突如タイム
スリップ!辿り着いた先は18世紀のウィーン
だった!!
そこで出会った発明家・ケンペレンは、黒六の
チェスの実力に目をつけ、自らが発明した自動
チェス人形・ターク
の操縦者に抜擢。
タークの操縦者となった黒六は、秘密のまま
活躍していくことに!
18世紀最強の棋士フィリドールに弟子入りし、
修行の結果、昔の自分を取り戻すことに成功
した黒六!
一方、オーストラリアの宿敵・プロイセン王国に、
黒六の因縁とも呼べる相手が現われ・・・・!?


 
Chess: An Illustrated History」
Raymond D. Keene著(英語)
中身拝見

写真、絵画、イラストを多用しチェスの歴史
を振り返る。特に様々な種類のチェス駒の
デザインには目を見張るばかりだ。
Picture History of Chess」
Fred Wilson著(英語)
中身拝見

エジプトからフィッシャー、カルポフまで
チェスの歴史を数多くの写真とイラスト
で紹介する。本書の特徴は各時代の
著名な名人たちの写真を豊富に掲載
していることにある。
私が特に気に入っていた本の一つで
ある。
 
「相棒」劇場版

犯人から送られてくるチェスに秘められた
暗号を解読しながら、また政治家の陰謀を
含みながら核心に迫っていく。
「美しき獲物」という猟奇的殺人を描いた
映画と同じような構成で、多くの場面で
チェスが重要な主役として登場するが、
「相棒」には猟奇的殺人は描かれていない
ので、その手の映画が苦手な人でも大丈
夫だろう。ちなみに「美しき獲物」クリスト
ファー・ランバート主演はDVD化されていな
い。私自身正直「美しき獲物」は怖かった。

水谷豊と寺脇康文の名コンビが贈る人気
刑事ドラマの劇場版。巨大なテレビ塔で
元人気キャスターの殺人事件が発生。
次いで衆議院議員の片山雛子が襲撃され
る。右京と薫は現場に残された不可解な
文字から、それらが一連の連続殺人であ
ると確信する。
内容(「GAGAデータベース」より)
「モーフィー時計の午前零時」
ジーン・ウルフ、フリッツ・ライバー他[著]
若島正編 図書刊行会
中身拝見

「チェス・プロブレム作家でもある若島正セレクト
による本邦初の(海外チェス小説アンソロジー)
がついに登場! フリッツ・ライバーの幻想味あ
ふれる表題作ほか、フレドリック・ブラウンの未
訳ミステリ、現代SFの巨匠ジーン・ウルフの
傑作短編、ウディ・アレンの爆笑作、ジュリアン・
バーンズの観戦記など、SF・ミステリ・幻想文学・
ユーモア・青春小説・ノンフィクション等々さまざま
なジャンルから選りすぐった傑作チェス小説を、
本邦初訳5編を含む11編収録。」
本書・帯文より引用
 

「謎のチェス指し人形『ターク』」
トム・スタンデージ著 服部桂・訳 NTT出版
中味拝見

(以下、本書より引用)
1770年、ウィーンで常軌を逸した発明がベールを
脱いだ。通称「ターク(トルコ人)」というロボットは、
世界第一級のチェスの指し手だった! 本書は、
チェスチャンピオンを打ち負かし、ナポレオン
エカテリーナ女帝をも驚かせたこのロボットの
たどった歴史を追う。そして、ロボットの正体が
明らかになる!


“知能”とは何か? この謎に取り憑かれた者
はみな、18世紀の機械仕掛けのトルコ人を夢見
る。驚嘆するほどチェスは強く、腕を動かし駒を
掴み、ときには会話さえしてみせた。ことば、身体、
そしてゲーム。彼こそ人工知能・ロボット学の
ルーツであり、ミステリーとSFの源泉である。
イリュージョンこそ真の知能なのか・・・きびきびと
してサスペンスフルな筆致が心地よい。本書の
刺激は、必ずや未来に新たな魔人を産み出す
だろう。


「将棋とチェスの話 盤上ゲームの魅力」
松田道弘著 岩波ジュニア新書
中身拝見

将棋とチェス、ルールをめぐる見方の違いや
心理的な闘い、フィクションの中のゲーム・
シーン、勝ち負けのある風景など、盤上ゲーム
の魅力を興味深く紹介している。
 
  「ボビー・フィッシャーを探して」 
フレッド・ウェイツキン著
 若島正・訳 みすず書房

中身拝見

チェスの神童ジョッシュとその父親である著者
が、伝説的棋士ボビー・フィッシャーへの憧憬を
胸に歩んだ道のりを描く。

6歳でチェスを始め、子供らしい無邪気さでチェス
に取り組みながら加速度的に強くなる息子
ジョッシュ。その眩ゆいほどの才能に父親は深く
いれ込み、幼い息子はそんな周囲の思いに多感
に反応しつつも、仮借のない勝負の世界を懸命
に生き、成長してゆく。

ときに公園の片隅で、ときに世界タイトル戦の場
で、さまざまな棋士たちが味わう栄光と悲哀の
物語が、父子の道程と交錯する。そこには、
冷戦の構図をはじめとして棋士の境遇や対局の
質に影響を及ぼす種々の社会事情が、色濃く
映し出されている。

チェスの高峰を目指す父子の歩みはどこへ
至るのか。ライバルたちとの息詰まる対局の
行方は?
チェスの奥深さに魅入られた人々の興奮と葛藤
をこのうえなく切実なタッチで写し取り、映画化
もされた珠玉作。
(本書より引用)
 

「習得への情熱―チェスから武術へ―」
上達するための、僕の意識的学習法
ジョッシュ・ウェイツキン (著), 吉田 俊太郎 (翻訳)

以下、商品紹介より引用
かつてチェスの“神童"と呼ばれ、長じて卓越した
武術家(太極拳推手の世界選手権覇者にして、
黒帯の柔術家)となった著者が、トップクラスの
競技者になるためのart of learning(習得の
技法)を語る。技能を倦まず開墾し続け、競技者
としては千人に一人、あるいはそれ以上の領域
を目指す、「超」能動的な学習術である。

優れた競技者になるための内的技法は競技の
種類によらず驚くほど共通していると著者は言う。
「インスピレーションを得るための公式や型紙は
存在しない。だけど、それを得る自分なりの
方法を発見するために辿るべきプロセスなら
ある」(第18章)という表現に象徴されるように、
鍵となるプロセスを意識的に辿ることが、より
高い集中力、より高いパフォーマンスレベルで
の学習につながっていく。
チェスを武術に、武術をチェスに翻訳できる
この著者ならではの離れ業を用いて、「数を
忘れるための数」「より小さな円を描く」「引き金
を構築する」といった上達の足掛かりとなるプロ
セスが、印象深く描出されている。

著者が他ジャンルのトップアスリートやそのメン
タル・トレーナーから授けられた洞察も、ここに
は注がれている。本書が提示する学びへの開か
れたアプローチ、学ぶ喜びについての衒いの
ない、ひたむきな語りは、読む者に自らの可能性
を顧みさせる力をもっている。


 
ミュージカル「Chess in Concert」
中身拝見

世界各地、そして日本でも上演されたミュージ
カル。米ソ冷戦下の時代に、アメリカ・ソ連のチェス
選手がチャンピオンの座を争う物語だが、この
舞台には女性が重要な鍵として登場し、大国の
思惑により、その運命が翻弄されていく。音楽や
スケールの大きさは見応えがある。

このDVDはリージョンフリーなので、日本のどの
機械でも見ることが出来る。ただ日本語訳はなく、
英語字幕を選択しか出来ない。

『チェス』(原題:Chess)は、冷戦をテーマにした
ミュージカル。ABBAのメンバーであるベニー・
アンダーソン、ビョルン・ウルヴァースが作曲、
ティム・ライスが作詞。 1984年、ミュージカル初演
に先立ちコンセプト・アルバムがリリースされる。
1986年にロンドンのウェストエンドで行われ、
その後3年間上演される。アメリカのブロードウェイ
では、脚本や音楽を大きく変更し上演するが2カ月
で終了する。その後、演出に変更が加えられな
がら世界各国で上演される。
(ウィキペディアより引用)

映画「カサブランカ」
中身拝見

全編にチェスが登場することはなく、冒頭の部分
だけだが、1942年に公開されたこの名画には魅せ
られてならない。ニヒルな顔の下にある、愛した
女性を強く想う気持ち、そして彼女の幸せのため
自らを犠牲にしてしまうほどの、そして国を想う
二つの熱い想い。

カサブランカ…それはまだ独軍に占領されてな
い仏領モロッコの都である。

暴虐なナチスの手を脱れてアメリカへ行くために、
1度は通過しなければならない寄港地である。
カサブランカにアメリカ人リークが経営している
ナイト・クラブがあり、亡命者たちの溜り場に
なっていた。

ある時独軍の将校シュトラッサアは、ドイツ側の
飛脚を殺し旅券を奪った犯人を追ってこの町に
降り立った。

旅券を盗んだウガルテはリークに旅券の保管を
頼んだ。リークはこれをピアノの中へ隠した。

その後フランス側の警察署長ルノオはウガルテ
を逮捕した。そのあと、反ナチ運動の首領ヴィク
トル・ラスロと妻のイルザ・ラントがやってきた。

2人はウガルテの旅券を当てにしているのだが。

イルザは、この店の経営者がリークであると
知って驚く。独軍侵入直前のパリで、リークは
イルザと恋人同士で、2人は一緒に脱れること
を約束していた。が、約束の時間彼女は姿を
現さず、そのまま消息を断っていたのだった…







Lesson5 格言 「君に名局なんて産みだせるわけがない。だが常に心に美を持て」







おいらとか君に名局が生み出せるかって? チェスの僻地、どん詰まりの君たち日本人

そのような妄想を抱くのは勝手だが、世界から見るとあり得ない話なんだぞ。いいか、世界

チャンピオンや名人たちが生涯において数多くの対局を残すが、その中でも名局と呼ばれ

るものは極わずかでしかない。ましてやチェスの最下層で生きる君たち日本人に、どんな名

局が残せると思っているんだ。でもな、世界の名人たちが残してくれた遺産(名局)を味わう

味覚だけは我々日本人にも許されている。そして豊潤な香りをかぐ嗅覚もな。味覚、嗅覚

どちらも脳や心の深いところにある美から根っこが出ているんだ。自分自身が名局を産む

だす才能に恵まれていなくとも、この美は多くの芸術や日々の生活の中で活かすことが

できる。美とはそういうものだ。だから常に「美しい」と思う心をもって生きろ。


 
 




数学や物理というのは、神様のやっているチェスを横から眺めて、そこにどんなルールがあるのか、

どんな美しい法則があるのか、探していくことだ。


リチャード・P・ファインマン(物理学者、1965年ノーベル物理学賞)



「芸術は、人類が、その生存のストレスに対して示した精神病理的な反応である、

といってみることもできる。・・・芸術は、それが、いわば一つのひらめきのなかで、

事物の本質についての内密な、絶対的真理を啓示するときに、人間体験において

治癒的な機能をもつ。」


ホワイトヘッド

「生きがいについて」神谷美恵子著 より


   「人はだれでも特異な存在であり、無から有を創り出す力を授かっている」   

升田幸三(将棋史上初の三冠〔名人・王将・九段〕を達成)




「人間は意欲すること、そして創造することによってのみ幸福である。」

アラン



芸術は技芸ではなく、それは、芸術家が体験した感情の伝達である。

トルストイ



「研究はしない。創造するのだ」

ヴィクトール・コルチノイ



意志というものは、いざという場合に、歯を食いしばって、苦しみを耐え忍ぶことが

できるものであるが、それは手仕事の見習い工にとっては、重要な武器である。しかし、

一般にそう信じられているのとは逆に、意志は学習においては、ほとんどどんな位置を

も占めていない。知性はただ、欲望だけにみちびかれて動くのである。欲望が出て

くるためには、楽しさとよろこびがなければならない。知性はただ、よろこびの中で

だけ大きく育ち、実を結ぶのである。学ぶというよろこびが、学習にとってなくては

ならないものであるのは、走る人にとって呼吸が欠かせないものであるのと同じで

ある。よろこびが欠けているところには、学ぶ人は存在せず、ただあわれな見習い

工まがいの者がいるだけで、見習い期間が終ってもなんら手に仕事がついていない

という有様になるだろう。


シモーヌ・ヴェイユ

 





チェスの名人たちが遺した遺産(名局)を集めた文献





 

「The Mammoth Book of the World's
Greatest Chess Games」

Graham Burgess, Dr John Nunn,
John Emms著(英語)
中身拝見

チェスの歴史上最も偉大な125試合を詳し
く解説した著名な文献。英語だが、図や参
考手順があり、英語が苦手でもそれぞれ
の名局を堪能することが出来る。1834年か
ら最近までの約200年の中で戦われたこ
れらの試合を並べて、チェスの奥深さと
魅力を感じとれ。名局を集めた文献の最高
峰は元のチャンピオン・カスパロフが出した
全5巻という膨大な文献だが、それに匹敵
する素晴らしい名局集の一つであることは
間違いない。
「Garry Kasparov
on My Great Predecessors Part 1」

Garry Kasparov著(英語)
中身拝見

前の世界チェスチャンピオン・カスパロフ
が1834年からの各時代のチェス名人た
ちの棋譜を詳細に分析したもの。全6巻
もあり、まだカスパロフ自身の局を紹介して
いく予定。中・上級者向けの本。

第1巻はシュタイニッツ、ラスカー
カパブランカアリョーヒンの名局が主に
収められているが、シュタイニッツ以前の
モーフィー、アンデルセンも幾つか収録さ
れている。

 
「Garry Kasparov
on My Great Predecessors Part 2」

Garry Kasparov著(英語)
中身拝見

前述の第2巻
エイベ、ボトビニク、スミスロフ、タリ
の各世界チャンピオンやこの時代を生きた
名人達の名局を詳細に分析している。
「Garry Kasparov
on My Great Predecessors Part 3」

Garry Kasparov著(英語)
中身拝見

前述の第3巻
ペトロシアンスパスキー の各世界チャン
ピオンやこの時代を生きた名人達の名局
を詳細に分析している。
 
「Garry Kasparov
on My Great Predecessors Part 4」

Garry Kasparov 著(英語)
中身拝見

前述の第4巻
レシェフスキー、ナイドルフ、ラーセン、
そしてフィッシャー やこの時代を生きた
名人達の名局を詳細に分析している。
「Garry Kasparov
on My Great Predecessors Part 5」

Garry Kasparov著(英語)
中身拝見

前述の5巻
コルチノイ、カルポフ やこの時代を生きた
名人達の名局を詳細に分析している。
 
「Garry Kasparov
on Garry Kasparov: 1973-1985」
 
Garry Kasparov 著(英語)

カスパロフ自身の若いときから22歳で
世界チャンピオンになるまでの棋譜の
分析。
(未購入)

「Zurich
International Chess Tournament 1953」

David Bronstein著(英語)
中味拝見

1953年チューリッヒで行なわれた大会は史上
最強のトーナメントと呼ばれ、世界チャンピオン
・ボトビニクへの挑戦者を決めるものだった。
著者のブロンシュテインの他に、スミスロフ、
ケレス、レシェフスキー、ペトロシアン、ゲラー、
ナイドルフ、コトフ、タイマノフ、アベルバッハ、
グリゴリッチなど15人の名人達によって争われ、
優勝はスミスロフ、2位はブロンシュテイン、ケ
レス、レシェフスキーであった。

この文献は大会で指された210もの試合全てを、
ブロンシュテインが詳しく注釈した古典的名著
である。各試合における中盤戦での彼の洞察
は戦略についての深い理解を与えており、最良
の指南書との評価を現在まで得ている。最初
ロシア語で出版されたが、英語の翻訳本が出た
のは1970年代の後半であった。

 
 
「The World's Great Chess Games」
Reuben Fine著(英語)
中身拝見

ファインは1930-40年代に活躍した棋士で、
第二次世界大戦の後、心理学の方面へ転向
する。世界チャンピオンになっても当然な力の
持ち主であり、彼が書いたチェスの本は今でも
名著としての評価が高い。この本ではフィリド
ールからカルポフまでの名局を紹介している。














「Decisive Games in Chess History」 
Ludek Pachman著(英語)
中身拝見

チェコスロバキアの国民的英雄であった
パッハマンの文献。当時共産主義であった
チェコの自由化を訴え「二千語宣言」を
起草する。しかしこの宣言がソ連の介入
を呼び「チェコ動乱」となる。その後パハ
マンは精神病棟に収容されるが、世界の
チェスファンの嘆願により国外追放となる。
本書には、65の著名な大会並びに選手権
試合より優れた局を抜粋し分析している。

日本語訳されたパッハマンの名著「チェス
戦略大全」全3巻の中のⅠ巻、「チェス戦略
大全Ⅰ 駒の活用法」

日本語訳されたパッハマンの名著「チェス
戦略大全」全3巻の中のⅡ巻、「チェス戦略
大全Ⅱ ポーンの指し方とセンター」



 
「Most Instructive Games of Chess
Ever Played:
62 Masterpieces of Chess Strategy」

Irving Chernev著(英語)
中身拝見

1966年に出版された本書は現在も版を重
ねている名著である。表題のように最も教訓
(教育)的な試合62局が収録されている。名
局を単に集めた棋譜集とは違う、読者にとっ
てチェスの進歩に欠かせない局が収められ
ているのが特徴であり、棋力の向上には最良
の対局を選んでいる。今も多くのチェスファン
の支持を集め続けるには訳がある。

この文献は「いちばん学べる名局集」として
邦訳されている。
「500 Master Games of Chess」
Tartakower著(英語)
中身拝見

1798~1938年までの140年の間に指さ
れた500の名局を収録し、それぞれに詳し
い分析を記した名著である。

元々は3部作に分かれていたものを一冊に
まとめた本書は、670ページの分厚さがあ
り、チェスの黎明期から1938年迄に指され
た名局の足跡を辿るのになくてはならない
存在である。尚、棋譜は定跡ごとに分類さ
れて収録されている。
 
「Masters of the Chessboard」
Richard Reti著(英語)
中身拝見

古典的名著。アンデルセン、モーフィー、
の黎明期からシュタイニッツ、ラスカー、ニム
ゾヴィッチ
、カパブランカ、アリョーヒン、エイ
ベ、などの名人たちの棋譜70局を時代を
追って詳しく分析する。チェスの理論がどの
ように発展してきたかを知ることが出来、海外
では現在でも高い評価を得ている。1910年か
ら1920年にかけてのトッププレーヤー。
「Oxford Encyclopaedia
 of Chess Games」1485-1866

Edited by David Levy & Kevin O'Connell
(英語)
中身拝見

チェスのオックスフォード百科事典で、1485
年から1866年まで全ての記録された試合、
主要なトーナメントやマッチなど4000試合
が収録されている貴重な本である。それぞ
れの試合はオープニング、トーナメント、対
戦相手などから簡単に調べられる工夫がさ
れているのが特徴であるが、何と言っても
チェスの黎明期の殆ど全ての試合を記録し
た偉大な文献である。
 
「完全チェス読本〈2〉
偉大なる天才たちの名局 ラスカーから
カスパロフまで

中身拝見

これを単なる名局集だと思ってはいけない。
あくまでも1~3のシリーズを通して如何に読者
にチェスに関する様々な魅力があるかを訴え
たものであり、2の「偉大なる天才たちの名局」
もその背景を持ちつつ書かれている。
従って、名局集にありがちな注釈や分析など
なく、その対局の背後にある逸話など提供して
いるのが特色である。

 
「107 Great Chess Battles, 1939-1945」
Alexander Alekhine著(英語)
中身拝見

1939年から45年まで名人達の棋譜を107局
選び収めているが、アリョーヒン自身が分析
している。アリョーヒン自身の棋譜は30局しか
ないが、あまり知られていない当時の名人達
の棋譜や、カパブランカなどのライバル達へ
のコメントなど貴重なものである。
 
  The Art of Chess Analysis」
Jan Timman著(英語)
中身拝見

1970年代の名局をティマンが冗長がない
的確な分析をしている好著。無駄な変化手
順を省きながら、名局24局の詳しい局面
評価がされており、中上級者にとって非常
に有益な文献である。フィッシャー、シュタイン、
カルポフ、スパスキーなどが収められて
いる。 
  「激闘譜」
シュタイニッツからフィッシャーまで
歴代チェスチャンピオンの珠玉集
マックス・エイベ著 松本康司訳
ユーゴスラビアの出版社より発行。
中身拝見 

私が最初に触れた名人たちの棋譜集。
この棋譜の解説は記号(優勢、勝勢、
形成互角、妙手、悪手、鬼手、次の狙い、
絶対手、正着、など)のみであり、実に
読みやすく工夫されたもので、名人た
ちの妙手に酔いしれたものだ。

最初は各チャンピオンたちの伝記が
書かれているが、圧巻は各チャンピオン
たちの棋譜600局が解説付で収録され
ている点である。解説付で600局とは
すごいことだ。日本チェス協会発行だが
絶版かは不明。
 
「Brilliance in Chess」
Gerald Abrahams著(英語)
中身拝見
「640 Best 64 Golden Games」
Chess Informant
中身拝見

チェス新報(Chess Informant) 30周年
記念

年3回刊の「国際チェス・機関誌」は、
1966年よりアマ・プロを問わず世界中の
チェス・ファンにとって愛読書の一つに
なっているベストセラーで、その期間に
指された名人たちの棋譜が万国共通の
国際式絵記号で丁寧に解説されている。
また名人達による名局の投票もある。

1966年~1996年の30年の間に指された
64570局の中から640局の名局を紹介し
ているが、年3回発行の「チェス新報」
と違い解説はない。全302ページ



チェス盤に産みだされた芸術


名人ひとりひとりに絞って、そこに生み出された遺産(名局)を集めた文献





「My 60 Memorable Games」
Bobby Fischer著 Faver(英語)
中身拝見

フィッシャー自身が自局を分析した名著。自分
の負けたゲームを取り上げるなど、チェスへの
真剣な愛情、誠実さが感じられる。版権などの
問題で絶版になってしまい、古本では高価な値段
が付いていたが、2008年
12月8日に再販され
ることになった。日本では「ボビー・フィッシャー 
魂の60局」
という題で水野優さんが翻訳された。
チェスの名著の中でも優れた文献。

「Bobby Fischer」
The Career and Complete Games
of the American World Chess Champion
 
Karsten Muller著(英語)
中身拝見

ボビー・フィッシャーの1955年から1992年
までの全試合735局を詳細な解説付で紹介
した素晴らしい文献。これまでフィッシャーの
全試合を記録した
「The Games of Robert J.
Fischer」
があったが、1992年のマッチは含ま
れておらず、また解説も本書の方が詳しい。

少年時代からチャンピオン、そして1992年の
マッチまでフィッシャーの足跡を辿るには最適
の文献である。 


 
「Bobby Fischer rediscovered」
Andrew Soltis著(英語)
中身拝見

恐らくフィッシャーの735局全てを並べ検討した
人間は数少ないであろう。大抵は名人達の名局
集などからフィッシャーの詳細な分析された試合
を見るに留まる。この文献を見ると、今まで名局
集などに掲載されていない対局が多くあるのに
気がつく。しかもそれがフィッシャーらしい鋭い
感性に溢れたものが多いのに驚かされる。著者
が如何にフィッシャーの棋譜に精通し、しかも
真剣に分析したかの証明だろう。この文献には
1956年から1992年まで100局を選んでいるが、
この選局集はフィッシャーがフィッシャーたる
所以を、伝説のチェス棋士が伝説である所以を
納得させる名著だと思う。フィッシャー・ファンで
なくてもチェスの真髄を知らしめる文献の一つに
違いない。
 

「Russians versus Fischer」
Dmitry Plisetsky、Sergey Voronkov著(英語)
中身拝見

フィッシャーと対戦した最強のソ連軍団のラ
イバルたちのゲーム(158局)の詳しい分析と、
フィッシャーのチェスに対しての感想やエピソ
ードが含まれている。実はこの文献は、KGB
(ソ連国家保安委員会という情報機関・秘密
警察)、ソ連スポーツ委員会、ソ連チェス連盟
への報告内容を公開したものであり、ソ連軍
団の最強の棋士達(ボトビニク、タル、ペトロシ
アン、スミスロフ、ケレス、ゲラー、ブロンシュタ
イン、コルチノイ、グーフェルドなど)が分析・
コメントしている。

ソ連軍団の多くが若きフィッシャーの輝く才能
に驚いていたことは彼らのコメントから読み取
れる。またそれは、読者にとってもフィッシャー
のゲームを理解するうえでも最良の資料を提
示しており、多くのフィッシャーに関する文献の
中でも最高という評価をしている人もいる。フィ
ッシャーとスパスキーの世界選手権、ソ連とい
うチェス大国が総力を上げてフィッシャーを分
析・準備したのに対し、たった一人で立ち向か
い勝利したフィッシャーの偉大さを改めて実感
してならない。


 
 
 Leonid Stein:
  Master of Risk Strategy」

Eduard Gufeld著(英語)
中身拝見

ロシアの著名なGMが「真に天才と呼べるのは、
フィッシャーとシュタインだ」と最近語っている。
驚いたことにカスパロフではないのだ。しかし、
シュタインの棋譜を見るとそれが理解できると
思う。危険を恐れず独創的な手を繰り出し続け
たシュタイン。3回もソビエトチャンピオンになっ
たシュタインだが、1973年心臓発作のため
39歳の若さで亡くなり、チェス界は本当に偉大
な人間をなくしてしまった。

私自身、一番見たい対局は、フィッシャー対
カルポフ、カスパロフではなく、フィッシャー対
シュタインの対局だった。
Morphy's Games of Chess
Philip W. Sergeant著(英語)
中身拝見

フィッシャーが最も高く評価し、過去から
現在に至る名人の中でも最強者として認
めている。モーフィーが亡くなってから120
年が過ぎたが、元チャンピオン、ボトビニク
も「現代においてもモーフィーの試合は研
究されるべきだ」と言っている。
モーフィーはアメリカで1837年に生まれた
が、その輝かしいチェスの遍歴はごく短い
期間に限られていた。そのあまりの強さ
のため、ヨーロッパ最強者の一人、スタウ
ントン(現在のチェス駒の原型を考案した)
は、モーフィーとの試合を拒んだほどだ。
モーフィーは、その後駒落ちでしか試合を
しなかったという。
この棋譜集にはこの駒落ちの対局、盲指し
の棋譜も含まれている。
 
Capablanca's Hundred Best Games
Of Chess:
Masterpieces by the Mozart of the
Chessboard

Harry Golombek著(英語)
中身拝見

史上最強の棋士は誰かと言う質問に対して、
カパブランカの名を挙げるチェスファンは案外
多いかも知れない。勿論現代チェス理論並び
に日々発展していく定跡を過去の名人達も
精通した上での仮定が大前提であるのだが。
その仮定なくして単なるレイティングだけで、
判断してしまうと、常に現代に近い世代の
チャンピオンが常に史上最強者となってしまう。
比較する上でのその判断基準が曖昧な現在
の状況からしても、史上最強の棋士の名前は
人それぞれの感じ方によって異なってくる。

チェス界のドン・ファン的な存在であったカパ
ブランカだが、頂点にいた頃「不敗の名人」と
呼ばれ、1914年から27年にかけて負けたの
は約220局中たったの5局。勿論この中には
アリョーヒン、ラスカーなど一流のプレーヤー
が入っているのだが、フィッシャーやカスパロフ
でさえ到達することの出来なかった極みなの
だ。また彼が書いた文献は名著として今も
輝いている。
The Life and Games of Mikhail Tal」
Mikhail Tal著(英語)
中身拝見

タリの自選記で名著だが、最初に驚かされた
のは最初の棋譜(タリが12歳の時)の天性さを
感じると共に、「ボビー・フィッシャーを探して」
いう名画の一場面に登場してくる対戦相手が
ジルバー(当時15歳)だったことだ。ジルバーに
ついては上の映画を参照して欲しいが、本書は
1949年(タリが12歳)~1974年までに指した約
100局が詳しく解説されている。特にタリが王者
ボトビニクに挑戦した1960年の世界選手権の
第1局(9ページ)、第6局(14ページ)の解説など
本書への熱い情熱を感じてならない。
 
  「Bobby Fischer:
from Chess Genius to Legend」

Eduard Gufeld著(英語)
中身拝見

旧ソビエトの著名なグランドマスターが知る
素顔のフィッシャー。この本を読む限りフィッ
シャーは共産主義に対しては嫌悪感を持っ
ていたが、個々のソビエトのプレーヤーに対
しては友人として接していた。各競技会前後
のインタビューなどを通して語られる新たな
フィッシャー伝。棋譜の解説は多くはないが、
読み応えがある好著。

2002年にこの本は出版されたが、著者は言う。
「真のチェスの天才と呼べる者はフィッシャー
シュタインだけだ」と。確かに序盤の研究に
プロ集団を雇っていた前のチャンピオン、カス
パロフではないことは確かかも知れない。
 
  「The Games of Robert J. Fischer」
Wade and O'connell編集 Batsford(英語)
中身拝見

フィッシャーが残した770局全ての棋譜と
解説、フィッシャーの写真。1972年以降、
チェス界から姿を消したフィッシャーだが、
その数年後、コンピューターと対戦しており、
その試合も掲載されている。1992年の
スパスキーとの再マッチは掲載されてい
ない。
  
 
  「A legend On the Road
Bobby Fischer's 1964 Simul Tour」

John Donaldson著
(英語)
中身拝見

フィッシャーが全米各地、1964年に行った
同時対局のツアーの棋譜が解説と共に200局
収められている。一人で、数十人を同時に相手
にするものだが、一人につき考える時間は数秒
しかない。それでも94パーセントの勝率を収めて
しまうことも凄いことだが、レイティング2000以上
の相手を拒否してしまうカスパロフを初め多くの
グランドマスター達の同時対局に対し、州のチャ
ンピオンなどレイティング2000以上の強豪など、
対戦相手を排除することがなかったフィッシャー
の偉大さを改めて実感させてくれる文献。
また、考える時間が極端に短い中、直感的に
フィッシャーがどのような手を思い浮かんだのか、
その感性を探る意味においても貴重であると
思う。
 
   
 
My Best Games of Chess 1908-1937」
Alexander Alekhine著(英語)
中身拝見

第4代世界チャンピオン、「盤上の詩人」と呼
ばれるアリョーヒン。このアリョーヒンが1908年
から1937年に指した自身の220の試合を詳し
く分析した名著。540ページにも渡る分析が
凄い。

アリョーヒンについて、世界チャンピオンに
なった以降、カパブランカという最大のライバル
の挑戦を全く受け付けず、常に格下の者としか
世界選手権をしなかったという事実は、彼の競
技者として恥ずべき点であることに異論はない
だろう。そして彼のその姿勢が、後の世界選手
権制度を変えていくこととなる。従来のチャンピ
オンが指名した挑戦者による世界選手権が、
実力主義に移行したのは当然の流れだった。
しかし、彼アリョーヒンが残した数々の棋譜は
私たちをエイベが言うように「耽美の世界」へと
いざなうものであることは確かだ。第6代世界
チャンピオンのボトビニクは言う、「アリョーヒン
はチェス界にとって、何より芸術家として貴重な
存在だ。彼の特徴は深謀遠慮、はるか先を読む
力、尽きることのない想像力にある」。



第4代チェス世界チャンピオン、アレクサンドル・
アリョーヒンについて詳しくはこちら

107 Great Chess Battles,
 1939-1945」
Alexander Alekhine著(英語)
中身拝見

アリョーヒンが同時代に活躍した名人達の
試合107局(アリョーヒン自身の棋譜は30局)
を詳しく分析した好著。カパブランカ、ケレス、
ボゴリュボフ、タルタコワ、レシェフスキーなど
著名な名人や、それ以外の名人たちの局も
数多く分析されている。この文献が偉大なと
ころは、1945年、すなわちアリョーヒンが亡く
なる1年前までの試合が紹介されていること
で、如何にアリョーヒンが死の直前まで他の
棋士達が残した試合の研究に没頭していた
かを垣間見ることができるのではないだろう
か。本書でアリョーヒンは長年の宿敵であっ
たカパブランカの死について、「我々はもう
二度と現れないだろう偉大なチェスの天才を
失ってしまった」と書いています。


第4代チェス世界チャンピオン、アレクサンドル・
アリョーヒンについて詳しくはこちら

 
On the Road
to the World Championship, 1923-27」

Alexander Alekhine著(英語)
中身拝見

アリョーヒンが世界チャンピオンになるまでの
道のり(1923年から1927年に指された100局)を
アリョーヒン自身が深い分析をしている。


第4代チェス世界チャンピオン、アレクサンドル・
アリョーヒンについて詳しくはこちら


「Rubinstein's Chess Masterpieces」
Akiba Rubinstein著(英語)
中身拝見

孤高の名人、ルーベンスタインの美しい名局
から100局選び解説している。

実力は当時のチャンピオン、ラスカーをも上を
行っていたのではと現在も多くの人が考えて
いるほどの名人。ただラスカーとの世界選手権
にかかる費用を出してくれるスポンサー集めが
苦手だったことが、チャンピオンになる舞台を
遠ざけ、カパブランカの台頭によりその機会を
永遠に亡くしてしまう。後年、重い統合失調症
を患いチェスから離れていくことになる。このよ
うな精神的な疾患でチェスから離れた著名な
名人は、モーフィーやシュタイニッツがいる。
 
  Fire on Board
Shirov's Best Games」

Alexei Shirov著(英語)
中身拝見

シロフはフィッシャーが世界チャンピオンに
なった1972年に、旧ソ連のラトビアにて生まれ
る(現在はスペイン籍)。同じラトビア出身の
「チェスの魔術師」と言われた世界チャンピオン
タリと同じように、創造性や独創性、そして
攻撃的な棋風は現代に甦った魔術師のよう
である。

シロフは1990年代初頭から世界のトップクラスの
実力を持ち、1998年にはレーティング世界4位に
つけた。当時の世界チャンピオン・カスパロフ
の挑戦権を争う戦いで、シロフはクラムニク
2勝0敗7引き分けと勝利したが、何故か選手権は
中止させられ、2000年にカスパロフはクラムニク
と世界選手権を争い、敗北する。

本書「Fire on Board: Shirov's Best Games」は
数多くの名人が出している自選記の中でも名著
に入るほどで、1986年から97年前の自局の試合
から戦術的な攻撃の深い分析がなされている。





 
Fire on Board
Part2:1997-2004」

Alexei Shirov著(英語)
中身拝見

左の文献の2版目で、1997年から2004年
までの試合を前著と同じく詳しく分析している。
 
John Nunn's Best Games 1985-1993」
John Nunn著(英語)
中身拝見


ナンは優れた理論家であり、チェスの文献
でも高い評価を得ている。この文献はナン
自身の棋譜40局を序盤、中盤、終盤に渡
り詳細な解説をしており、その量は一般の
書よりも倍以上もある。1局の解説に10ペ
ージを超えるものもあり、如何に徹底した
分析がされたかが読みとれる。個人的に私
はナンの著作に惹かれている。
The Test of Time
Garry Kasparov著(英語)
中身拝見

カスパロフが15歳の1978年から1984年までに
対局した多くの試合の中から86試合を選んで
実に詳細に分析している。若い頃からの写真も
掲載されており、カスパロフ・ファンにとっては
手もとに置きたくなる文献だろう。
 
Blackburne's Chess Games」
Joseph Henry Blackburne著(英語)
P. Anderson Graham編集
中身拝見

私が最も尊敬する棋士の一人。ブラックバーン
は18歳の時にチェスを覚え、世界のトップクラス
に入り生涯に5万局を残したとされる。高齢に
なってもチェスの棋力は衰えず人々から「黒死病」
と恐れられた。
My Games
Garry Kasparov著(英語)
中身拝見

カスパロフ最初の棋譜集。この棋譜集
には若きころのカスパロフの棋譜が掲載
されている。16歳から19歳のカスパロフ
の試合全て372局が収められているが、
彼の若かりし頃の棋譜も新鮮であり、ファン
にはたまらないものに違いない。
 
「Bobby Fischer
His approach to chess」

Elie Agur著(英語)
中身拝見

フィッシャーが残した偉大な棋譜を、それぞれの
の項目(ポーンの形、戦略、戦術など)に分類し
を研究した文献で、フィッシャーの特質を知る
格好の本であると共に、ファンでない人にとって
もチェスの考え方を学ぶことが出来き、チェス
技術の向上にも役立つことが出来る優れたも
のである。
「Bobby Fischer:
The Five Million Dollar Comeback」

(英語)
中身拝見

フィッシャー、スパスキー、今までのスタイルを
紹介しながら、20年ぶりに復帰した1992年の
フィッシャー、そして対戦相手のスパスキーと
の30局全てを解説する。
 
「Vishy Anand: My Best Games of Chess」
Vishy Anand著(英語)
中身拝見

強豪クラムニク、トパロフなどの挑戦を退け、
チェス世界チャンピオンに君臨するアナンド
アナンド自身の名局(1986年~2000年)から
選んだ57局を、アナンド自身が非常に的確
に解説している好著。私自身1997年迄のも
のを持っているが、この新版では新たに17局
が加えられている。2000年からもアナンドは
多くの好局を生み出しているので是非続編が
出ることを期待している。
「Diary of a Chess Queen」
Alexandra Kosteniuk著(英語)

中味拝見
女性の棋士でこのような単行本として出版
するのは珍しいことではないだろか。第14代
世界女子チャンピオンとしての実力とその
美貌で多くのファンを持つコステニウク。この
文献は彼女の幼少の頃から世界チャンピオン
に至るまでの伝記本でありながら、その時そ
の時の棋譜を分析しているチェス文献である。
また彼女の多くの写真が掲載されている。


彼女の写真はここでも紹介しています。

彼女(Alexandra Kosteniuk)のサイト
2008年9月17日、コステニウク(ロシア)は、
中国の天才少女Hou Yifan(14歳)を破り、
第14代世界女子チャンピオンになりました。
また彼女はChess960「Fischer Random
Chess」の世界女子チャンピオンでもあります。
1984年4月23日生まれ。
 
 
「Bobby Fischer's Games of Chess」
Bobby Fischer 著・Sam Sloan 序論 (英語)
中身拝見

フィッシャーが書いた唯一の本で、1959年に
出版されましたが絶版となり、2008年に復刻さ
れたものです。この文献には1957年~1958年
に行われた全米チェス選手権の彼の全試合
13試合が、彼の解説と共に収録されています。

またドナルド・バーンとの「世紀のゲーム」や、
ユーゴスラビアで開催された1958年のインター
ゾーナル・トーナメントでのフィッシャーの21局
(解説なし)が掲載されています。この全米選手
権時、フィッシャーはわずか14歳の少年でした
が、強豪のレシェフスキーなどを抑え8勝0敗5分
けで優勝しています。

若き日のフィッシャー、14歳のチェス思考がどの
ようなものであったのか、当時の彼のチェスを
知るには貴重な文献かも知れません。
   

チェス盤に産みだされた芸術







Lesson6 格言 「人生と同じ。初手からエンディングに向かっていることを忘れるな」







人生もチェスも同じなんだよ。いいか、チェスが終盤戦というか最終局面を見据えながら、

その局面を創り出す最良の手を探求するのと同じように、人生も生まれたときから「死」

に向かって生きていかなければならない。不老不死の身体を持ちたいだと? 誰がそん

な薬や秘伝を欲しがるか。それこそ生きた地獄そのものじゃないか。「死」があるからこ

そ、生も輝くとおいらは思うけどね。チェスも同じように甘美な最終局面を迎えるために、

序盤・中盤を如何にその視点を持って探求していくことが必要不可欠なんだ。実は最初

の局面についても、人生とチェス全く同じことが言える。。性善説、性悪説なんて自分の

内面をしっかり見つめることが出来ない、脳味噌が完璧に欠落しそうになっている人間

が思いついたこと。善、悪どちらにも転ぶのが人間だろうが。白と黒、両方併せ持って

いるからこそ、人間が人間たる所以なのだ。チェスと同じさ。別に白が善で黒が悪とは

言っていないからな。二つの相反する作用の中で、如何に中庸の道を歩くか。それが出

出来てこそ、またそこから美とか善なる行為が生まれてくるんじゃないか。純粋さとは、

汚れをじっと見つめうる力であるとヴェイユは言っているが、おいらも激しく同感だな。

何か脱線してしまったが、ここでは重要なエンディングの文献を紹介してみる。


 


「チェスを学ぶなら、駒数の少ない単純な局面の分析から始める方がいい。それは概して終盤

の局面だ。様々な駒が絡み合う終盤戦を読み進めることで、初心者は多様な駒の特徴とそれ

らが互いに戦う仕組みを知ることができる。個々の駒の特性を「感じる」ことで、駒が協力し合

う方法をよりたやすく理解できる。そういうわけで、最も簡単な終盤戦の勉強を序盤や中盤の

分析より優先すべきなのだ。」

ユーリ・アヴェルバッハ 「チェス 終盤の基礎知識」水野優訳 より引用



「学問とは僅少の時日の間に古今数百千年の人類の経験を受け取ることである。」

ルソー



「今日も私たちは死にむかって一日を歩んだ。夕日に向かってその一日を思うとき、死への一日

としての重みにたえる時を刻んだということができるであろうか。」


「われわれはなぜ死ぬのか 死の生命科学」柳澤桂子著 より引用



 






「チェス 終盤の基礎知識」
ユーリ・アヴェルバッハ著
水野優 訳 チェストランス出版
中身拝見

紹介は上の「日本語で書かれたチェス
本」を参照されたいが、このような名著
を翻訳してくださった水野氏には感謝。

Chess Endings Essential Knowledge」
Y. Averbakh著
中身拝見

エンディングを本格的に勉強するとなると
相当な時間と労力を必要とするが、この
文献は基本的な、最低限必要なエンディ
ングを様々なパターンで紹介しており、
エンディング勉強の最初の一冊としては
十分価値がある。左の文献の原著。
 
  「実戦的スタディ集」
チェス・クラシックス2
ハンス・ボウメスター著 水野優 訳
チェストランス出版
中身拝見

「スタディとは、原則として白が先手で勝ち
かドローにする解答手順を求める終盤局面
問題である。作局家やファンにとって、スタ
ディは芸術作品でもあり、独創性の高いもの
ほど評価される」(本書より引用)

私自身正直この文献を読むまではスタディ
にあまり関心を示していなかったが、この
文献に登場する幾つかの作品を並べて、
その深遠さ、芸術性に感心させられてし
まった。そしてこの文献に収められたスタ
ディの実戦的な駒の配置は、著者の意図
する通り違和感なく取り組むことができる
し、実戦でも役立つものだと思う。

 
「終盤の300題」
アーヴィング・チェルネフ著 水野優訳
チェストランス出版
中味拝見

水野さんによる3冊目の終盤戦教本で
ある。終盤の技術・知識を知らずして中盤
からの勝ちの手筋を見つけるのは不可能
だし、棋力向上のためには必要不可欠な
分野である。一見難しそうな終盤戦の技術・
知識を著者チェルネフは初心者でも読み
進めることができるよう易しく導いているの
が本書の特徴であり、同じ水野さんの訳本
アヴェルバッハの「終盤の基礎知識」と共に
日本語で読めることは貴重である。
 
 
  Basic Chess Endings」
Reuben Fine著
中身拝見

スーパーコンピューターによるエンディング
研究の成果が飛躍的に発展するなか、
確かに古い部分も見られるが、それでも
この分厚い文献が名著であることには
変わりない。しかしこの分厚い文献を最後
まで読破した人間は相当な強者だし、
チェスへの情熱には頭が下がる思いだ。
 
   「Pandolfini's Endgame Course」
Bruce Pandolfini (著)

未購入だが、初・中級者にとって読みや
すく評判が良い文献。 
 


Fundamental Chess Endings」
Karsten Muller、Frank Lamprecht 著

未購入だが、エンディングの実践的な力を
養うことが出来る評価の高い文献。世界
チャンピオンのカールセンも愛読している。
   
 
Endgame Strategy」
M. I. Shereshevsky著
中身拝見

エンディングの文献の中で欠かすことの
出来ない名著だが、中・上級者向けに書
かれている。名人達の実戦譜を基に各
基本原理に沿って局面を解説している。
Domination in 2,545
 Endgame Studies」
Ghenrikh M. Kasparyan著
中身拝見
 
「Nunn's Chess Endings」 Volume1
John Nunn著(英語)

ナンの「Understanding Chess Endgames」
の改良版である。
「Nunn's Chess Endings」 Volume2
John Nunn著(英語)
 
「Silman's Complete
 Endgame Course:
 From Beginner To Master」

Jeremy Silman著

未購入だが評判が良い文献。
「生きる」DVD
黒澤明監督

別にチェスが登場する映画ではないが、
日本人だったら、いつかこの映画を見ろ。
この映画は海外でも有名なもので、哲学
や倫理学の大学の授業などでも紹介さ
れている。

チェスも同じように終局を見据えて、今
現在の最良の手を必死になって考えよ。
 
「生と死の北欧神話」
水野知昭・著
中身拝見

北欧神話とは、破壊と創造、闘争と平和、
犠牲と豊穣、そして死と再生という中心的
テーマが脈打っている。それぞれの語りが
緊密な因果の糸で結ばれている。たとえば
神界の没落をまねくバルドル殺害の悲劇
は、宇宙創成の原点にその根本原因が
ひそんでいた。生と死の循環原理に基づく
語りは、全体として円環的な構造をなして
いると説く。

そして新生した世界について、「巫女の
予言」では次のように書かれてある。

「そこでふたたび
草むらのなかに、
不可思議な
黄金のチェス駒が見い出されよう、
それらは過ぎし昔に
神の族の持てしもの。」

北欧神話は、870~930年にノルウェーから
の植民者によってアイスランドに持ち込ま
れ、彼らの子孫によって伝えられ、
古アイスランド語で書かれている。



   
 

One Hundred and One Great Endgames
(101局の偉大なエンドゲーム)

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Lesson7 格言 「チェスの才能があろうがなかろうが、学業と仕事をおろそかにするな」







「私は人生のゲームでは負け犬だ」、伝説のチェス世界チャンピオン、フィッシャーの言葉だ。

たとえチェスが君の心を虜にしたとしても、
フィッシャーが遺したこの言葉を決して忘れるな。



2013年のチェス棋士の年収は、世界チャンピオンのカールセンが2億2千万、前チャンピオン

アナンドが1億5千万、世界レイティング2位のカルアナが6400万、前に紹介したヒカル・

ナカムラ
は4400万と世界のトッププレーヤー達は高額ではあるが、これらは殆ど世界選手権

や世界各地でのトーナメントでの賞金である。だが、ひょっとしたら自分もと安易に考えるな。



いいか、将棋界では羽生さんは天才と呼ばれているが、世界のチェスでは羽生さんと同じか、

それ以上の素質を与えられた人が数年毎に世界の何処かで出現している。その中で世界一

になること。井の中の蛙の君たちには、この意味の重さを理解することは決してないだろう。

学業や仕事を犠牲にしてチェスにのめりこむこと、その危険性を私たち日本人は想像する

ことさえ出来ない。



そしてたとえフィッシャーのように世界チャンピオンになっても、天賦の才能が一般社会との

軋轢を生むことは、チェス以外の領域でもよくあることだ。



チェスは人を狂気にもし、喜びにもする。魔力とも言うべき不思議な力、宇宙創成から流れる

この力は、そのどちらをも可能にする。



しっかりと足を大地に根づかせ、君自身のチェスを探せ。




Occasional Randomness: July 2015


 





Exhibition ShahidulNewsより引用 



「グランドマスターのように考えよう」アレクサンダー・コトフ著 水野優・訳 より抜粋引用

著者のコトフは1948年にソ連チャンピオンにもなり、世界チャンピオンへの挑戦者決定戦

にも出場した強豪です。



ティーンエージャーでキャンディデイト・マスターの称号を得たら、どうすればいいのか? 

人生には、やるべき勉強と仕事がたくさんある。チェスはどう位置づけられるのか? 多く

の先例が示しているように、チェスはそういう義務の障害にはならない。チェスへの強い

情熱と仕事や勉強を両立させることは難しくない。私自身の経験では、チェスは学校の

勉強の邪魔にならなかったし、それどころか、論理的思考の習慣づけに役立ったほどだ。




我々は、1人の人間が生涯チェスに捧げられると信じている。チェスも、それに応えてきた。

ボトヴィニクが言うように、「チェスはヴァイオリンに劣るちっぽけなものではないし、プロの

ヴァイオリニストは大勢いる。しかし、この世界に一歩を若い読者には注意しておきたい。

チェスだけに集中するために自分の仕事や勉強をやめるべきではないと。



認められていない才能というものには、数多く遭遇してきた。何という痛ましい光景だろう! 

妥当な方法は、仕事とチェスの活動を両立させることしかない。十分な承認を得てグランド

マスターになれば、初めてチェスに専念してもいい。その場合でも、よくよく考えたほうが

いい。自分と自分の家族を不安定なトーナメント収入と心中させるのは、簡単なことでは

ない。それに、仕事を何とか続けることはできるし、なおかつトーナメントでも優れた結果を

残せる選手も、数多くいる。






2016年、チェス世界選手権の挑戦者セルゲイ・カヤキンの言葉



「スポーツには常に犠牲があることを理解しなければならない。

チェスでも、サッカーでも同じ。

棋士が自分に自信があり、才能があるなら、リスクを冒さなければならない。

安定収入は、有名でランキング上位に位置しているスポーツ選手のみが得られる」

世界のチェスで上位を守るために | ロシアNOW







ロシアでの障碍児のためのチェス教育
Developing chess for disabled children in Russia | Chess Newsより引用。


チェスは、スポーツや芸術そして科学の要素を包容した面白いゲームです。



チェスをすることによって、論理や推理力、想像力や工夫、自己抑制の持続性を

開拓させてくれます。



それは、その人自身が人生のモデルを比較するのに役立ちます。



チェスは、子供の記憶力を向上させ、重要な局面で決断することを学び、実際の

人生で明らかに助けとなる力を与えるでしょう。



チェスの競技会に参加することは、知的な戦いであり、自身の個性を強める場で

あり、勝利の喜びと自信を与える場であります。


 







   「あなたが生まれたとき、あなたは泣いていて周りの人達は笑っていたでしょう。   

だから、いつかあなたが死ぬとき、あなたが笑っていて周りの人たちが泣いて

いる。そんな人生を送りなさい」

アメリカ・インディアン(アメリカ先住民族)の言葉

 


On Chess: Miriam School Uses Chess As Behavioral Therapy Tool | St. Louis Public Radio


イギリスのチェス雑誌「Chess Monthly」1995年8月号表紙より引用 

イギリスのチェス雑誌「Chess Monthly」1995年8月号表紙







チェス盤に産みだされた芸術

チェス(CHESS)


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