2012年2月10日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
イギリスのチェス雑誌「Chess Monthly」1995年8月号表紙より引用
チェスの写真の中では前に投稿したチェ・ゲバラと並んで心に残るものの一枚です。
この子供の表情を見ていると、この写真を撮ったカメラマンの技量は勿論のこと、人間的な
暖かい眼差しをも感じてしまう。
100年前に子供の写真を撮りつづけたルイス・ハインは児童労働の過酷な実態を世間に問
い続けました。そしてその写真が大人の心を少しずつ動かし児童の権利を獲得するまでに
至ります。
ルイス・ハインは貧困のうちに亡くなりますが、今日では、アメリカが生んだ偉大な写真家の
一人として認めらるようになっています。
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「ちいさな労働者 写真家ルイス・ハインの目がとらえた子どもたち」ラッセル・フリードマン著
より以下引用。
あるとき彼の友人が、ハインがとらえた子どもたちは、どうして美しいのだろうとたずねたこと
があります。それに対してハインはこう答えました。 「わたしはただ、美しい子供たちを写し
ただけです」 おそらく彼は、子どもの気持ちをとらえる方法を知っていたのでしょう。おそらく
彼の微笑み、やさしい言葉、手のぬくもりが、彼が子どもたちの仲間であることを知らせたの
でしょう。彼はすべての子どもの中に美を見いだし、子どもたちは彼を信頼しきって、彼の向
けるレンズに応えたのです。
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現在世界では、まだ1億から2億人の子供たちが労働を強いられています。「子供が子供の
ままでいられる社会」を早く実現できるようにと願っています。
最後に、私自身に関してですが上階(マンションです)に住む子供の足音に眠りを妨げられ
「うるさいガキだな、親はどんな教育をしとるんかい(あれ、これは大阪弁かな?)」と思って
しまうのもまた事実なんですね、あ〜あ。
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(K.K)
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