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確かに人間はコンピューターに負けてしまった。人間の知性に追いつくことを目標に コンピューターは進化し、チェスがその格好の試金石となった。時は1997年5月 11日、ニューヨークでの出来事である。この人間チェスチャンピオン・ガルリ・カスパ ロフとスーパー・コンピューター「ディープ・ブルー」の対戦は、チェスファンに限らず 世界中の多くの人々の関心の的になった。コンピューターの虱潰しに探す戦略を 支えたのが高度に進化した演算速度である。「ディープ・ブルー」は一秒間に数億 の局面を評価することが出来る怪物である。そんな怪物に加えて過去の名人達の 膨大な棋譜も加えられ、カスパロフは目の前の怪物と共に過去の名人の亡霊とも 戦うことを強いられていた。その精神的圧力が彼を押しつぶしたと言っても過言で はないだろう。この一秒間に数億の局面を評価する怪物とほぼ対等に戦った人間 の知性も賞賛に値するのだが、果たしてこれからチェスは何処へ向かおうとするの だろう。チェスチャンピオンの座は完全にコンピューターに置き換わってしまうのか、 それとも人間の知性より高度な次元にある直感的な感性がより研ぎ澄まされ、虱潰 しに対抗できるようになるのか。ひょっとしたらこの人間の敗戦は、脳の未知なる 部分に光を当てる新たな試金石になるのかも知れない。人間という存在に横たわ るまだ解明されていない深い領域に何かを見つけるかもしれない。これらの問い は、次の世代によって明らかにされてゆくのだろう。そして人間の本質というもの をも垣間見させてくれるに違いない。 NicolaYvette | "Let your body be a testament to your health"
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アルメニアの小学校ではチェスが必須科目として週2時間、トルコでは週1時間 組み込まれ、日本の進学校(小学校)でも、チェスや囲碁、将棋を奨励していると ころがあります。昔は旧ソ連の小学校でチェスが必須科目で、才能ある子のため のチェス専門の養成学校がありました。 |
2013年4月21日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 昨日、電王戦という将棋のプロ棋士とコンピューターの対戦でコンピューターが圧勝(3勝1敗1分け)した。 人間の最後の砦、A級棋士も負けたのだが、振り返ればチェスは1997年に人間チャンピオンがマッチで負 けている。その当時の掲示板では、多くの将棋ファンが「だからチェスは将棋より劣った競技だ」と主張して いたが、そこに未来の将棋の姿を予見したものは殆どいなかった。 これは何もチェス・将棋・囲碁などの盤上競技だけに当てはまるものではないと思う。 1986年のチェルノブイリ原発事故など世界中で多くの事故や事件が起きてきたが、それを対岸の火事とし てしか捉えなかった人々。私も含めて多くの人がそのような態度を取ってきたのだが、何故それらのことを 我が事として捉えることが出来なかったのか。 当時の私自身の視点、感受性のどこに問題があったのか。 それを想うと私自身とても偉そうなことは言えない。 人間は過去からの知の遺産を継承して現在の文明を築いてきたが、過去の過ちから感じたことの継承が、 果たして現在の文明にどれほど備わっているのだろうか。 今回の人間とコンピューターの対戦、それを通していろいろなことを思い巡らせてしまう。 |
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