「Zurich International Chess Tournament 1953」
David Bronstein 著
Picture History of Chess」Fred Wilson著より引用
ChessBase.com - Bronstein's fateful 23rd game ブロンシュテインとボトビニク、後ろはケレス ブロンシュテイン(David Bronstein)1924年〜2006年 2回もソ連選手権を制したブロンシュテインは、いついかなる時も冷静さを保ち、 創造性あふれる棋士としてトップクラスに位置していた。1951年のボトビニクとの 世界選手権は5勝5敗14分けのタイで、惜しくも世界チャンピオンになることは 出来なかった。 Zurich Candidates (1953) 「Zurich International Chess Tournament 1953」 |
「楽しいチェス読本」ロフリン著 より引用 ボトビニクへの最初の挑戦者となったのは、同国人のブロンシュタインでした。当時、全盛期にあった 彼の特徴は、困難な状況下で創造力を発揮して切り抜ける才能をもち、その才能に対する自信を持って いたということです。 試合は、スリルに富んだ展開になりました。とくに挑戦者の直線的なエンディングがそうでした。2試合を 残した時点で、ブロンシュタインは1点リードしていました。残り2試合を引き分けにすればチャンピオンの 座にすわれるのです。しかし、ボトビニクは最後の力をふりしぼって23試合目を勝ち、最終戦でも優勢の うちに引き分けました。結果は5勝5敗14引き分けで、チャンピオンのボトビニクは王座を守りきったので す。 |
本書「Zurich International Chess Tournament 1953」に収録されている棋譜 棋譜を見るにはブラウザ「Internet Explorer」が必要で、 「Google Chrome」では出来ません。 またJAVA アプレットがインストールされていないと棋譜が表示されません。 Javaコントロール・パネルでのセキュリティ・レベルの設定 Zurich_1953.pgn へのリンク (チェス棋譜再現ソフトをご用意ください) |
ブロンシュテインの名局 Efimov vs David Bronstein Kiev URS 1941 ・ King's Gambit: Accepted. Schallop Defense (C34) ・ 0-1 bronstein_efimov_1941.pgn へのリンク Ludek Pachman vs David Bronstein Prague (Czech Republic) 1946 ・ King's Indian Defense: Fianchetto Variation. Double Fianchetto Attack (A54) ・ 0-1 pachman_bronstein_1946.pgn へのリンク Gedeon Barcza vs David Bronstein "Armagedeon" (game of the day Apr-25-17) Budapest (Hungary) (1949) ・ English Opening: King's English Variation. General (A20) ・ 0-1 barcza_bronstein_1949.pgn へのリンク David Bronstein vs Mikhail Botvinnik Botvinnik-Bronstein World Championship Match (1951) ・ Dutch Defense: Classical Variation (A91) ・ 1-0 bronstein_botvinnik_1951.pgn へのリンク David Bronstein vs Paul Keres "King David" (game of the day Nov-18-06) Gothenburg Interzonal (1955) ・ Nimzo-Indian Defense: Huebner Variation (E41) ・ 1-0 この試合は、チェスの歴史上最も偉大な125試合を詳しく解説した著名な文献 「The Mammoth Book of the World's Greatest Chess Games」に掲載されている。 「近代チェスの傑作。名局。これまでにプレーされた最も深遠なゲームといわれる。」 「完全チェス読本2 偉大なる天才たちの名局 ラスカーからカスパロフまで」から引用 bronstein_keres_1955.pgn へのリンク David Bronstein vs Efim Geller "Bron's Art Gellery" (game of the day Aug-05-10) USSR Championship 1961a (1961) ・ Nimzo-Indian Defense: Saemisch Variation (E27) ・ 1-0 bronstein_geller_1961.pgn へのリンク Nikolay Bakulin vs David Bronstein USSR Championship 1964/65 (1965) ・ Caro-Kann Defense: Bronstein-Larsen Variation (B16) ・ 0-1 bakulin_bronstein_1965.pgn へのリンク David Bronstein vs Abram Davidovich Zamikhovsky "Trojan Horses" (game of the day Aug-18-14) Leningrad (1970) ・ Caro-Kann Defense: Karpov Variation (B17) ・ 1-0 bronstein_zamikhovsky_1970.pgn へのリンク ブロンシュテインが負けた名局 Ratmir Kholmov vs David Bronstein "I Smell a Rat" (game of the day Dec-30-12) USSR Championship 1964/65 (1965) ・ Sicilian Defense: Najdorf Variation. Main Line (B99) ・ 1-0 この試合は、チェスの歴史上最も偉大な125試合を詳しく解説した著名な文献 「The Mammoth Book of the World's Greatest Chess Games」に掲載されている。 bronstein_kholmov_1965.pgn へのリンク ブロンシュテインの名局集 David Bronstein's Best Games Compiled by KingG 棋譜を見るにはブラウザ「Internet Explorer」が必要で、 「Google Chrome」では出来ません。 またJAVA アプレットがインストールされていないと棋譜が表示されません。 Javaコントロール・パネルでのセキュリティ・レベルの設定 Bronstein_Best.pgn へのリンク (チェス棋譜再現ソフトをご用意ください) Challenger Bronstein Compiled by Gottschalk 棋譜を見るにはブラウザ「Internet Explorer」が必要で、 「Google Chrome」では出来ません。 またJAVA アプレットがインストールされていないと棋譜が表示されません。 Javaコントロール・パネルでのセキュリティ・レベルの設定 Bronstein_Best2.pgn へのリンク (チェス棋譜再現ソフトをご用意ください) ブロンシュテインの全棋譜 |
以下、「決定力を鍛える チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣」 ガルリ・カスパロフ著 近藤隆文訳 NHK出版 より引用 王座を目指した者たち ルービンスタインとケレスがチャンピオン戦出場のチャンスを得られなかったのに対し、ブロンシュテイン はチャンピオンになる寸前までいった。1951年にボトヴィニクとのタイトル戦に到達したばかりか、5勝5敗 14分けで“長老”相手にドローを演じたのだ。タイトルまであと1勝、あるいはあと1手だったといっていい。 試合終盤の大事なゲームを軽率な駒の展開で落したからである。その後は1度も世界チャンピオン戦に たどり着いていない。 つねに創造性にあふれるプレーヤーだったブロンシュテインは、ボトヴィニクとの対戦でもたびたび優勢な 局面に達した。結局ボトヴィニク戦では技術不足が大きく響いたのだが、心理的要因も同様に見逃せない。 本人がのちに書いているように、“神様”ボトヴィニクとの試合に到達したこと自体、大きな勝利だったため、 意欲を維持するのは困難だった。ボトヴィニクがソ連の全国選手権を初制覇したとき、ブロンシュタインは まだ7歳であり、1931年から51年までボトヴィニクは王のごとく君臨していたのだ。子供のころのヒーローと 直接対決で顔を合わせるのは、とてつもない決意が必要である。 |