商品説明より引用
内容紹介
チェス古典書を現代によみがえらせる希代の翻訳家、水野優によるチェス・クラシックス・シリーズの12冊目は、
ハンス・モック(Hans Kmoch)著、『ポーンの力(Pawn Power in Chess)』。フィリドールが「ポーンはチェスの魂」
と言ったように、ポーンは最も扱いが難しい駒だ。序盤では定跡通りに進めればなんとかなり、終盤で はできる
だけ早く進めれば大きく間違うことはない。しかし、中盤戦では前進のタイミングがしばしば勝敗を決する。
序盤から引き継がれたポーン形は固有の戦 略と結びついており、その理解なくして成功は望めない。その点で、
「中盤に何をしたらいいのか分からない」段階に差し掛かった初中級者向けの本と言えよう。
「序文」より
ポーンを正しく扱うことは、チェス戦略において極めて重要であり、熟練したプレーヤーにとっても難題になり
うる。現存するセオリーに十分な指針となってい ない側面があることは明らかだ。本書では、ポーンの要素を
区分けしてその様々な側面を詳述することで、ポーンの指し方が容易に理解できるように努めた。
このテーマを扱った論文は、2 年前にまずドイツ語で出版された。しかし、PAWN POWER IN CHESS は、Die Kunst
der Bauernfuehrung の直訳というよりは、同じテーマを扱った英語の論文である。
著者紹介:
ハンス・モック(Hans Kmoch 1894-1973)
ウィーンに生まれ、1950年にインターナショナルマスターになったが、競技チェスで活躍した期間は短い。戦後は
ニューヨークへ移住し、マンハッタン・ チェスクラブやトーナメントの運営、チェス記事や著作の執筆に尽力した。
本書は代表作。
訳者紹介:
訳者: 水野 優(みずの ゆう 1962-)
マルチクリエーター。1985年にチェスを始め、レイティングJPCA(現JCCA)2200以上(当時国内最高)、
ICCF2300以上を記録した。チェスに関して は、現在はどの団体にも所属せず、出版の他には松戸
チェスサークルで初級者向け講義をしている。ホームページ「チェストランス」で公開している訳もある。
2011年5月には、評言社からも訳書『ボビー・フィッシャー 魂の60局』が出版された。チェスを題材にし
たCGアニメ制作にも取りかかっている。
Hans Kmoch vs Alexander Alekhine
"Pawn Power" (game of the day May-06-17)
Semmering (1926) ・ Dutch Defense: Kmoch Attack (A80) ・ 0-1
kmoch_alekhine_1926.pgn へのリンク
Alfred Brinckmann vs Hans Kmoch
Kecskemet (1927), Kecskemet HUN, rd 3, Jun-28
Bird Opening: Anti-Bird Variation (A02) ・ 0-1
brinckmann_kmoch_1927.pgn へのリンク
ハンス・モックの全棋譜
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Hans_Kmoch_All.pgn へのリンク (チェス棋譜再現ソフトをご用意ください)
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