「Russians versus Fischer」

Dmitry Plisetsky、Sergey Voronkov著(英語)







フィッシャーと対戦した最強のソ連軍団のライバルたちのゲーム(158局)の詳しい

分析と、フィッシャーのチェスに対しての感想やエピソードが含まれている。実はこの

文献は、KGB(ソ連国家保安委員会という情報機関・秘密警察)、ソ連スポーツ委員

会、ソ連チェス連盟への報告内容を公開したものであり、ソ連軍団の最強の棋士達

ボトビニクタルペトロシアンスミスロフケレスゲラーブロンシュタインコルチ

ノイ
グーフェルドなど)が分析・コメントしている。



ソ連軍団の多くが若きフィッシャーの輝く才能に驚いていたことは彼らのコメントから

読み取れる。またそれは、読者にとってもフィッシャーのゲームを理解するうえでも最

良の資料を提示しており、多くのフィッシャーに関する文献の中でも最高という評価を

している人もいる。フィッシャーとスパスキーの世界選手権、ソ連というチェス大国が

総力を上げてフィッシャーを分析・準備したのに対し、たった一人で立ち向かい勝利し

たフィッシャーの偉大さを改めて実感してならない。


(K.K)


 

「Russians versus Fischer」に収録されているフィッシャーの棋譜。

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Fischer vs The Russians
Compiled by wanabe2000


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「完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯」フランク・ブレイディー・著 文藝春秋 より抜粋引用。



本書 第8章  「伝説同士の衝突」 より抜粋引用



ここまで結果を出さなかったら、ボビー・フィッシャーの物語は、チェスクラブの奥の現実離れした静かな

一室で終わりを告げていたかもしれない。ハバナはフィッシャーが世界の表舞台に返り咲くチャンスの場

であり、そこでお粗末な結果しか出せなかったら、自分自身に深く幻滅して、おそらくはその深みから這い

出ることはなかっただろう。



国際大会で2度も挫折することは、フィッシャーには耐えられなかったはずである。当然ながら、フィッシャー

が求めるトーナメントの成績はひとつだけで、もちろんそれは1位だったが、世界の表舞台から長期間離れ

ていただけでなく、全対局を最悪の状況でやり遂げた以上、2位という成績は許容範囲と見なしたようだ。

フィッシャーは2位という成績を公然と軽視していたが、ソ連のチェス界は、そこまで過酷な条件下でフィッ

シャーが2位になったことに感嘆していた。そして、フィッシャーはさらに腕をあげ続けるだろう。早急に手を

打たなければ、ソ連の支配的立場は彼によって突き崩されてしまう、と確信した。



フィッシャーに対する不安から、スポーツ心理学を研究する全ソ連邦スポーツ研究所は、ソ連のグランド

マスターであり理論家であるウラジーミル・アラトルツァに、極秘研究所を作るよう(場所はモスクワ中央

チェスクラブの近く)命じた。使命はボビー・フィッシャーの対局を分析することである。アラトルツェフと

チェスマスター数名、心理学者数名のグループは、フィッシャーの人格や行動の分析に加えて、彼の抜き

ん出た実力の謎を「解明」することに10年もの歳月を根気強く費やした。そうやってボビー・フィッシャーの

序盤、中盤、終盤を綿密に研究し、秘密結果をソ連のトッププレイヤーたちに渡したのである。









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