2012年4月8日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
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ティナ・シーリグ教授(写真は他のサイトより引用)
マイケル・サンデル教授の「ハーバード白熱教室」に感銘を受けて、「スタンフォード白熱教室」の
ティナ・シーリグ教授のDVDを借りて見た。
スタンフォード大学は多くの企業家を生み出してきた大学として有名らしいのだが、その授業の中
でもティナ・シーリグ教授の手法(集団発想法)は常識を打ち破る新たな創造性を産みだしている。
私はまだ4巻の内2巻しか見ていないのだが、マインドマップなど様々な道具を利用しながら発想
方法を学んでいく。これまで特に印象に残ったのが「最悪のものと思える」ことから新たなものが
生まれる可能性があるということ。勿論、企業家を目指すための講座なのだが、私たち一般の
人間にとっても、日々の生活の中でそれらの手法は活かせるのではないかと思ってしまった。
ただ私の中で、マイケル・サンデル教授もそうだが、テレビに映る画面を見ながら言葉を聴いて
いると、それらの言葉が頭の中をすり抜けていくような感じになってしまう。脳の老化現象なのか
も知れないが、そのためこれらの講座を私は目を閉じて言葉を聴くようにしている。
しかし暗闇の中で言葉が降りてくると、何故この言葉を使ったのだろう、この言葉に隠された感情
は何だろう、などとイメージが新たな方向に膨らんでいくのが不思議だった。
チェスでも最近は頭の中で棋譜を追い続けるよう訓練している。強いアマチュアやプロ棋士だった
ら盤を見ない「盲指し」は誰でも出来るが、逆に「盲指し」をやり過ぎると脳にいい影響を与えないと
も言われている。チェスが強かった旧ソ連でこの研究結果が出たと記憶しているが、確かにイメー
ジの世界と現実とのかいりが人格を分断させてしまう可能性はあるのかも知れない。
この研究結果が本当のことなのかわからないが、イメージと現実の世界を常に行ったり来たりする
ことで脳の平衡状態が生みだされ、悪い影響を避けることができるのだろう。
家のベランダに置いてある睡蓮鉢では、睡蓮の葉が水中で大きくなり、メダカがもう卵を抱えている。
春、生命の躍動を感じてしまう季節だ。
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知識から自由になる(『超訳 ブッダの言葉』小池龍之介・編訳)より引用
内面を見つめる力や集中力や落ち着きといった能力をトレーニングをするかわりに知識を増やそう
とするのは、愚か者の証。
哲学・政治学・経済学・心理学・文学・さまざまな言語なんかの知識をむやみに増やすことによって、
記憶のメインメモリーは不必要な情報のノイズで埋め尽くされ、頭が混乱するだけ。
「せっかく学んだのだから他人にひけらかしたいよー」とか「せっかく学んだのだからこの知識を使っ
てみたいよー」などと、それらの知識への執着が生じるがゆえに、知らず知らずのうちに知識に
支配される。
その知識のフィルターを通してしか物事を感じることができなくなり、いつの間にか不幸になってしまう。
頭を混濁させる小ざかしい知識のフィルターを離れて、ものごとをありのままに感じるように。
法句経72
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(K.K)
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