わたしたちインディアンが動物を殺すときはそのすべてを食べる。地面に穴を掘るとき
には小さな穴をあける。イナゴの害をさけるために草むらに火を放つときも、全部をだめ
にするようなことはしない。ドングリや松の実を獲るときには、木の幹を揺すって落とす。
わたしたちは木を切り倒すようなまねはしない。木を使うときには倒れて死んでいる木
を使う。ところが白人ときたら、大地を掘り返すわ、木を根こそぎ引き抜くわ、なにもかも
殺してしまう。そこには心遣いなどかけらもない。いったい白人は、それで地球のスピ
リットに好かれるとでも思っているのでしょうか? 白人の触れたところには、悲しみし
か残らない。
「ネイティブ・アメリカンとネイティブ・ジャパニーズ」北山耕平著より引用
古きインディアンの教えにおいて
大地に生えているものはなんであれ
引きぬくことはよくないとされている。
切りとるのはよい、だが、根こそぎしてはならない。
木にも、草にも、魂がある。
よきインディアンは、大地に生えているものを
なんであれ引きぬくとき、悲しみをもって行う。
ぜひにも必要なものだと、許しを請う祈りを捧げながら。
シャイアン族 ウッデン・レッグ(19世紀後半)
「ネイティブ・アメリカンの教え」より引用
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