Edward S. Curtis's North American Indian (American Memory, Library of Congress)
1997.1.5
沈黙によって、体と精神と魂と、完全なる均衡が保たれる。 自分の存在を、ひとつの統一として保っていられる人間は、 生活にどんな波風がたとうとも、いつまでも平静で、動揺し ないでいられる。木の葉が揺れても、湖のきらめく水面に波 紋がおころうとも、平静でいられる。文字を持たなかった私 たちの賢者にとっては、これこそが理想の態度であり、最上 のふるまいだったのである。・・・・・・・・・・・・・・ 「沈黙とはなんですか」と問われたら、賢者はこう答えるだ ろう。「それは、大いなる神秘だ」「聖なる神秘、それは大 いなる神秘の声なのだ。」・・・・・・・・・・・・・・・ 「沈黙すれば、何が得られるのですか」と問われたら、賢者 はこう答えるだろう。「それは、自分を自分自身で支配する こと、真実の勇気であり、持続力であり、忍耐力であり、品 位であり、敬意なのである。沈黙は、人格の礎石である」と
オヒイェサ、インディアンの現代作家の言葉 「インディアンの言葉」 ミッシェル・ピクマル編 中沢新一 訳 紀伊国屋書店より
|
この言葉は、同じくインディアンの首長ルーサー・スタンディング・ベアの言葉 の中に出て来る。「首長ルーサー・スタンディング・ベアの言葉」を参照されたし。
|