「千の風になって」

「千の風になって」新井満・文 佐竹美保・絵 理論社







本書・あとがき より引用



昨秋に刊行した拙著「千の風になって」(講談社)のあとがきに、私はこんな一文を寄せました。“死と再生の詩

「千の風になって」は、いったい誰が書いたのだろう”。不明とされている作詞者を探して推理しているうちに、

アメリカ先住民に辿りつき、さらに少年ウパシと少女レイラの顔が思い浮かんできた、という内容です。



ある日、拙著を読んだという理論社の小宮山民人さんから、手紙が届きました。「ウパシとレイラのお話に、感動

しました。これをふくらませてみませんか、そうして愛の永遠を高らかにうたいあげるような究極のラブストーリー

を書いてくれませんか」 小宮山さんに熱心にすすめられて書いた結果、こんな絵本ができあがったというわけ

です。



執筆にあたっては、ナバホの人々の歴史や宗教、生活や文化に造詣が深い作家・むくみちほさんに大変お世話

になりました。心からの感謝を申し上げます。



ご参考までに、物語に登場する名前について書いておきますと、愛犬のヤーズイーとはナバホ語で、“熊の仔”、

助産婦のチュイラータとはナバホ語で、“花”という意味です。ではウパシとレイラはどうかというと、実はナバホ

語ではなくアイヌ語なのです。仮名としてつかっているうちにいつのまにか脳裡に定着してしまい、もはや変更

できなくなってしまったのです。



さて、小説家の空想から生まれた少年ウパシとレイラは、文字通り千の風になって、今、あなたのもとに吹いて

きました。これも何かのご縁でしょう。せいぜいかわいがってあげてくださいね。感謝



2004年 春 新井満



 

 


本書より引用



新井満(あらい・まん)

作家、日本ペンクラブ常務理事、作詞作曲家、歌手、写真家、ビデオプロデューサー、長野冬季オリンピック

大会のイメージ監督など、多方面で活躍中。1946年、新潟市に生まれる。上智大学法学部卒業後、電通に

入社。現在は同社チーフプロデューサー。1987年、「ヴェクサシオン」で野間文芸新人賞、1988年、「尋ね人の

時間」で芥川賞受賞。他に「サンセット・ビーチ・ホテル」 「ハイジ紀行」 「木を植えた男を訪ねて」 「ピーター

ラビット紀行」 「エッフェル塔の黒猫」 「カメラマンと犬」 「千の風になって」など多数の著書がある。また、

みずから歌唱したCD「千の風になって」が話題を呼んでいる。

詳しくは公式ホームページ「マンダーランド通信」http://archive.is/kebx



佐竹美保(さたけ・みほ)

富山県に生まれる。イラストレーターとして、SF、ファンタジー、児童書の世界で活躍中。作品に「不思議を

売る男」 「虚空の旅人」 「魔女の宅急便3」 「リューンノールの庭」 「ジェリー」 「ドーム郡」 「ネシャン・

サーガ」 「ハウルの動く城」 「シェーラ姫のぼうけん」 「大魔法使いクレストマンシー」など多数がある。



2015年10月、近くの児童館にてこの絵本の存在を知る。




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