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 2012年2月3日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
 
  
 「人間が好き」アマゾン先住民からの伝言
 写真・文 長倉洋海 福音館書店
 
 
 
 私が大事にしているこの写真集の題は「人間が好き」である。
 
 しかし私は人間に少し関心はあっても、「人間が好き」とは言えない。それは恐らく他人をではなく、
 
 自分自身を信頼していないからなのだと思う。昔、同級生の女性が「私はとっても人間に関心が
 
 ある」と言ったのを聞いて衝撃を受けたことがある。まるで別の次元に生きているのではないかと
 
 思うほど、その女性の内面の深さ・美しさに愕然とし、その対極にいる自分を恥じていた。
 
 
 
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 本書より引用
 
 
 
 ○楽しく踊り、歌い、幸せになるために、わたしたちは生きている。
 
 
 
 ○わたしたちには、”愛”にあたる言葉はありません。”好き”だけです。
 
 
 
 ○人間は鳥のように 静かに地球を 通りすぎていくことができます
 
 どうして 自分の足跡を記念碑などの形にして 残そうとするのでしょう
 
 人間をふくむ宇宙そのものが すばらしく 偉大な創造物なのに
 
 
 
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 アマゾン先住民のリーダーで、祖先から受け継いだ森を守り伝統を受け継ぎながら経済的自立を
 
 果たすべく、各地の特性を活かした自立のプロジェクトを推進しているアユトン・クレナックの言葉
 
 
 
 ○我々の言葉で、「生きる」ことは「呼吸」と同じです。宇宙の全ては呼吸しています。ですから、命を
 
 授かった時点から地球のサイクルに入り、宇宙の全てと呼吸を共有しているのです。生命を授かった
 
 ことに責任を持ち、自らを啓蒙しながら自分の道を歩まねばなりません。それこそが地球を通過して
 
 いる本来の意味なのです。私たちクレナック族の伝説の中では、命が絶たれたあと、我々は宇宙
 
 全体の命を支えている全宇宙的なパワーの一部となるのです。一個の生が個人的体験を超えて、
 
 全宇宙的に広がっていくのです。それは一つの「希望」です。「死」に恐れを感じる必要はないのです。
 
 
 
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 名を知られていないアマゾン先住民の言葉
 
 
 
 ○旅は私にとって自己を知り、自分の成長を目指す手段です。旅は人生の教訓であり、学校なの
 
 です。すばらしい人とは、良い歌をつくり、歌える人。感情豊かにユーモアと恥じらいをもち、母の
 
 愛情を表現できて、孤独な子どもといっしょに泣くことができる人。
 
 
 
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 (K.K)
 
 
 
 
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