「双眼鏡で星空を楽しむ本」藤井旭の天体観測入門

藤井旭著 誠文堂新光社






双眼鏡で見る星空の可能性について
幅広く紹介しており、双眼鏡で何が出来
るの?と思っている方に適した文献であ
り、出来るだけ敷居を低くして双眼鏡の
魅力を伝えています。ただ、文中「どんな
双眼鏡でも天体観測に使えます」という
箇所は、著者がこの敷居を低くしたいた
めの配慮だと思いますが、多くの人が初
めて双眼鏡に触れる場であろうディスカ
ウントストアなどで販売されている多くの
粗悪な双眼鏡はひとみ径が小さく、昼間
でも対象物が暗く見えてしまうほどです。
もしこれが夜空という暗い状況下で星を
見た時、多くの人が「双眼鏡、星空って
こんなものなのか」とがっかりさせたら
不幸なことです。人間誰しもが最初に見
た印象から中々抜け出せないところがあ
りますし、そうなると星空とか双眼鏡には
一生見向きもしなくなるかも知れません。
敷居を低くするるどころか、逆に将来の
可能性を奪ってしまうことになったら悲し
いことです。私は藤井さんの天体写真が
大好き(特に『The Great Atlas Of The
Stars』Srege Brunier著 Akira Fujii写真
は私の宝物)ですが、この表記は少し残
念な気がしました。

(K.K)






「はじめに」 本書より引用


月や惑星などの天体を見る道具といえば、誰だってすぐ天体望遠鏡を思い浮かべるでしょう。

たしかに、天体望遠鏡があれば、月面のクレーターや土星の輪など、天体の魅力的な姿をはっ

きり見て楽しむことができます。しかし、天体を見る道具は、何も天体望遠鏡にかぎることでは

ありません。ふだん地上の景色を見たりバードウォッチングなどに使っている双眼鏡だって、

スターウォッチングには大いに役立ってくれるのです。重い天体望遠鏡が戸外に持ち出してセ

ッティングしたり、天体をのぞく前に何かと手間がかかるのにくらべると、双眼鏡はサッと星空に

かざして見上げればよいだけですから、その“手軽さ”は何ものにも代えがたいものといえます。




もちろん、倍率が7倍前後なので、天体望遠鏡ほどには拡大した天体像が見られるわけではあ

りません。しかし逆に、低倍率、広視界という利点をいかして、たとえば天の川や彗星の尾、流星

痕など、天体望遠鏡では味わえない天体の様子を目にすることができます。つまり、肉眼では

ちょっとわかりにくいかな・・・・という天体の様子をしっかり確かめたいとき、天体望遠鏡では

拡大しすぎるかな・・・・という天体を見たいときなど、双眼鏡はとても役に立ってくれる道具なの

です。



この本では、双眼鏡でのスターウォッチングの楽しみかたや、双眼鏡で楽しめる天体たちについ

て紹介しました。いつでもどこでも手軽に星を見て楽しめる双眼鏡をぜひ一台用意されることを

おすすめしておきましょう。


 


目次

双眼鏡の選び方

手軽に星空ウォッチングが楽しめる


双眼鏡のじょうずな見かた

しっかり固定して見よう


月を見よう

月の世界をのぞいてみよう

三日月の地球照を見よう

月面のクレーターを見よう

まん丸な満月を見よう

月面の地形を観察してみよう

逆光線の月面を見よう

満月が欠ける月食を見よう

皆既月食を見よう

星が月にかくされる星食を見よう


惑星を見よう

星空を移動する惑星たちの姿

水星を見よう

「宵の明星」金星の輝きを見よう

昼間の青空の中に見える金星

火星の赤い輝きを見よう

「夜半の明星」木星の輝きを見よう

木星のガリレオ衛星を見よう

土星を見よう

天王星と海王星を見よう

小惑星を見よう


彗星を見よう

明るい水星の出現

彗星の尾に注目してみよう

淡い彗星も双眼鏡で見える


こんな天体も双眼鏡で見てみよう

流星を見よう 飛んだあとに残る痕に注目しよう

変光星を見よう 明るさを変える星たちの観察

二重星を見よう 素晴らしいペアの星たちを見よう

人工衛星を見よう 星空を移動していく光点

太陽を見よう 黒点と日食の安全な見かた

恒星を見よう 星座や星の色を楽しもう


天上の宝石を見よう

四季の星雲・星団めぐり


春の星雲・星団を見よう

春の星雲・星団を見よう

プレセペ星団を見よう

おおぐま座の銀河を見よう

りょうけん座の渦巻銀河M51を見よう

りょうけん座の球状星団M3を見よう

うみへび座の渦巻銀河M83を見よう

ケンタウルス座のω星団を見よう


夏の星雲・星団を見よう

夏の星雲・星団を見よう

いて座の干潟星雲と三裂星雲を見よう

さそり座の散開星団M6とM7を見よう

さそり座の球状星団M4を見よう

散光星雲M16とM17を見よう

まばらな2つの散開星団を見よう

たて座の散開星団M11を見よう

ヘルクレス座の球状星団M13を見よう

こと座の環状星雲M57を見よう

こぎつね座の亜鈴状星雲M27を見よう


秋の星雲・星団を見よう

秋の星雲・星団を見よう

アンドロメダ座銀河M31を見よう

さんかく座の渦巻銀河M33を見よう

ペルセウス座の二重星団を見よう

球状星団M2とM15を見よう

最大の惑星状星雲NGC7293を見よう

渦巻銀河NGC253を見よう


冬の星雲・星団を見よう

冬の星雲・星団を見よう

オリオン座大星雲M42を見よう

おうし座のヒアデス星団を見よう

プレアデス星団(すばる)を見よう

超新星残骸M1かに星雲を見よう

ぎょしゃ座の三つの散開星団を見よう

ふたご座の散開星団M35を見よう

とも座の散開星団M46とM47を見よう

とも座の散開星団NGC2477と2451を見よう

淡いバラ星雲を見よう

うさぎ座の球状星団M79を見よう


南天の星雲・星団を見よう

南天の星雲・星団を見よう








双眼鏡で見る春の星空 双眼鏡で見る夏の星空

双眼鏡で見る秋の星空 双眼鏡で見る冬の星空

天体観測に適した小・中口径の双眼鏡

天体観測に適した大口径の双眼鏡

(映し出されるまで時間がかかる場合があります)

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