「[フルカラー3D・立体視] 星がとびだす星座写真【特殊レンズ付き】」
伊中明著 技術評論社 より引用
私がはじめて星座を見たのは小学5年生の冬でした。
「あれがオリオン座なんだ!」
その瞬間まで星座は教科書の中にあるもので、本当に頭上に輝くものだ とは思っていませんでした。その神秘的で偶然できたとは思えない星の 並びを見て、たちまち天文への興味を覚えました。
「あのベテルギウスが600年前の姿って、どういうことだろう?」
本や図鑑で紹介される宇宙の話は、小学生の私にとって不思議なことだ らけでしたが、やがて学校での授業や講義がこの答えをつぎつぎと教え てくれました。 ところが、逆に種あかしをされた手品のように、星空は二度とあのドキド キした気持ちを与えてくれませんでした。
「シリウスまではたった8光年、だからあんなに明るく見えるんだ。ベテ ルギウスやリゲルのほうが実際にははるかに明るく輝いているんだ」
星までの距離を覚えておき、実際の星空と比較しながら宇宙空間をイメ ージする・・・・星空にそんな楽しみ方をみつけたのは、今から10年ほど前 でした。
「星空が本当に立体的に見えたとしたら・・・・」
本書はこんな私の夢を実現したものです。身長10光年以上もの超巨人が 見た宇宙・・・・子供の頃見た星空とは違った感動がここにあるのです。
本書 はじめに より引用
本書で採用した星までの距離データ 本書で採用した星までの距離データは、プラネタリウムソフト 「DISTANT SUNS(Japanese version3.1c)」に収録されたもの で、その元になったのが「Yale Bright Star Catalog」という星 表です。残念ながらこのカタログ中の距離データは古く、最新 のヒッパルコスカタログとは若干異なります。また6等星より 明るく、かつ1000光年より近くにある星だけを立体化処理の 対象としています。このため実際の立体感とは異なる星もあり ます。(本書・技術解説より引用)
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