「[続] 星を見に行く・はじめての天体望遠鏡」
えびなみつる著 誠文堂新光社
「星を見に行く」、というタイトルは少し悲しい思いがあります。庭先で天の川が 見えるような場所に住んでいる人は今や圧倒的少数派で、多くの人がきれいな 星空を見ようと思えばまず空気の澄んだ光害のない場所まで出かけなければ ならないのですから。長いこと星と付き合って来たといってもボクの付き合い方 はかなりいいかげんなものです。もちろん天文学など勉強したことはありません し、観測や観察といった言葉とは無縁の、ただめずらしく美しい星を見てみたい というそれだけのものです。熱心な観測家や地味な努力を続けておられるアマ チュアがたくさんいらっしゃいますし、日本はそのレベルの高さでは世界一かも 知れません。しかし星の美しさは専門的な知識や高価な機材がなくても充分に 味わえるものでもあります。何しろ晴れてさえいれば星空は誰の頭の上にも ちゃんとその姿を見せてくれるのですから。ちょっとしたコツ・映画を観に行くの に上映時間を問い合わせてから出かけるというような、そんなコツをお伝えした くてこの本を書きました。星の美しさに気が付いた人をもう一歩深みへひきずり 込んでしまおうというたくらみでもあります。だまされたと思って星を見に行って ください。・・・・・・・「続・星を見に行く」えびなみつる著より
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