「星座ガイドブック〈春夏編 小型カメラと小望遠鏡による星座めぐり〉」
藤井旭著 誠文堂新光社 より引用
星座に会いに行くからといって、なにも特別な道具がいるというわけではありま せん。自分の目で見て楽しむだけだっていいのです。もちろん、カメラや双眼鏡 や望遠鏡があれば、いちだんと星空が魅力的になることはたしかです。カメラが ある人は、その星座の姿を写しとって自分の星座アルバムを作ることもできま す。また双眼鏡や望遠鏡があれば、星座の中にひそんでいる宝石のような二重 星や星雲・星団をさぐりだすこともできます。星座をどう楽しもうと、それはみなさ んの勝手です。しかし、ばくぜんと星空を見あげたのでは、どこにどんな天体が あるのか、見当もつかないという人もあるかもしれません。そこで、星空のガイド 役として、私が少しでもお役に立てればと思ってまとめてみたのがこのガイドブッ クです。星座は全天で88きらられていますが、日本から見えるものはそのうち 82星座もあります。ですから、星座のさがし方から、星座にまつわる神話や伝説、 話題の天体、星雲、星団、二重星などをひとつひとつの星座についてお話しして いると、たいへんぶ厚くて読みにくい本になってしまいます。そこで春と夏の星座、 秋と冬の星座をそれぞれ『春夏編』『秋冬編』というように二冊の本にわけてまと めることにしました。この二冊の中には、日本からだと南に低くて見にくい星座、 あるいは一部分しか見えない星座、また、まったく見えない南の空の星座のこと はふれてありません。それは別の機会に『南天編』としてみなさんに紹介するつ もりだからです。この『春夏編』では、はじめの解説のところで、とくに星雲・星団 と二重星の見え方について詳しく説明しましたが、秋冬編の方では、星座写真 の写し方を中心に、変光星や流星などについても解説してあります。 本書 まえがき より引用
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