「星の地図館」
わたしたちが生かされている 宇宙がわかる!
林完次 渡部潤一著 小学館より
星の楽しみ方は、なにより自分の目で天体を観測すること。北斗七星のミザールとアルコルを 肉眼で見分けられたときの喜び、初めて見た月面のクレーターの驚き、土星の輪の神秘さ、 数えあげたらきりがない。ところが、都会から星空が見えなくなって久しい。屋外証明の光が 夜空の星をかき消してしまう「光害」は年ねん深刻さを増している。星が思うように見えないの は寂しいが、それでも星好きの人たちは、くふうをこらしながら都会で夜空を見上げている。 一方、宇宙飛行士の募集が行われるほど宇宙そのものが身近になってきている。衛星放送 やカーナビ、携帯電話をはじめとして、人工衛星は日常生活に入り込み、宇宙ステーションの 建設も始まった。さらに現代天文学はハッブル宇宙望遠鏡やすばる望遠鏡などが、最新の テクノロジーを駆使して輝く星ぼしや宇宙の謎を解明しつつある。メディアに登場するこれら の美しい天体画像は、人びとの心をとらえてはなさない。自分の目で見た星空、あるいは小 型カメラで撮影した星空を、「星の地図館」のカラー写真と照らし合わせてみる。宇宙の広さ や神秘さをかいま見たようでわくわくする。メディアを通じて身近に感じつつある宇宙と結び つけながら、新たな視点で奥の深い大宇宙を見せたい。それが本書である。テレビや新聞 で見た美しい天体がどの星座のどのあたりにあるのか、最新のデータをもとにビジュアル化 し、初心者からベテランまで広い範囲の天文ファンに満足していただけるよう、各種の天体 の最新情報や星座解説もふんだんに盛り込んだ。もちろん、星の位置はすべて21世紀仕 様の2000年分点である。さらにアウトドアの星空観測や旅行先でも使えるよう、野外星図 と北半球と南半球で使える星座早見盤を付録にした。「星の地図館」によって、机上でも 野外でも、星空をそして宇宙を大いに楽しみ、体感していただければ幸いである。 (1999秋 林完次 渡部潤一 本書より)
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本書の構成 第1章 星図と天体 6.5等星までのすべての星の色を再現した画期的最新カラー星図(西暦2000年) を掲載し、ハッブル・すばる望遠鏡などの最新の宇宙画像集。 第2章 太陽系から宇宙へ 太陽系の惑星の最新情報を網羅。深宇宙の立体地図を公開。 第3章 全天88星座 初心者のために、分りやすい星空入門。全天88星座の伝説や見どころの解説。 第4章 星空観測の基本と、観望おすすめの星空データ集。 付録 12の3色星図と、星団・銀河の詳細星図、惑星移動図を収録した携帯用別冊「野外星図」。 北半球の日本のほか、南半球でも使える星座早見盤「北天・南天星座早見盤」。
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