大地と空の息吹き 56 「ひょっこりひょうたん島、見〜つけた」 自宅にて
2012年6月24日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 ビオトープのすすめ(写真は家の小さなビオトープです)。 ビオトープとは、人と自然の共存の空間のことです。 このスイレン鉢にはメダカ、ミナミヌマエビ、小さな貝類、水草、そしてスイレンが 同居しています。 家がマンションなのでベランダに作っていますが、電気は一切使わず出来るだけ 自然のままで生息できる環境を創っています。 ミナミヌマエビはメダカの糞(アンモニアが発生しメダカにとっては毒)を食べ、貝 類は水を浄化し、水草は水中に酸素を供給してくれますが循環した世界を見る ようです。 バクテリアがうまく繁殖した環境ですと水換えなど必要ありませんし、日頃の手入 れも餌や蒸発した水分の補給、そして真夏日は日除けをする位です。 メダカは私にとって時間を経つのを忘れてしまう癒しの存在で、精神的に疲れて いた時はこの小宇宙(地球)のメダカに見入っていました。 最初は水つくりが大変かと思いますが、安定した環境ができればメダカも元気に なり、楽しくなると思います。 (K.K) |
2012年9月2日、雨上がりの睡蓮と障碍を持ったメダカ
2012年9月2日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 本日9月2日撮影した、雨上がりの睡蓮と障碍を持ったメダカ メダカも他の生物と同じように不思議な生き物だ。 メダカは産卵時期には多くの卵を産むが、生き残るのはそれ程多くはない。孵化せずに 死んでしまうものもいれば、写真のメダカのように骨が変形して生まれてくるものがいる。 遺伝子の多様性は頭では理解しているつもりでも、同じ環境の下で育てているはずが 何故と問いかけたくなる。 インディアンのラコタ族の伝統では、障碍者は聖なる者であり、人々に何かを教えるため に遣わされた存在だと考えられていた。 そこでは「できない」ことではなく、「できる」ことに焦点をあてようとする世界観・人間観が あると「アメリカインディアンの現在 女が見た現代オグララ・ラコタ社会」の本の中で、 デイ多佳子さんが紹介している。 沖縄・奄美のシャーマン・ユタ。最初彼女たちは「目に見えないものが見え」「聞こえない ものが聞こえ」る体験を通してユタになるのが殆どである。 世界のシャーマンの中でも「神のお告げ」とも受け取れる稀有な現象は、沖縄・奄美特有 のものだと今まで思っていた。 しかし、これは世界中で起こっていることかも知れず、ただ私たちはその現象を安易に 精神的な病として片づけているのかも知れない。 勿論、本当に精神的な病に苦しんでいる人たちがいるのも事実だが、異質なものをある がままに受け止め、その意味を感じ取る風土が古代から受け継がれてきたのも事実で ある。 このような風土、世界観・人間観をもつ社会は、「あるがままの」存在の重さを感じること によって導かれるものかも知れない。 骨が変形しているメダカ、このメダカを見ていると何かを語りかけようとしている、とふと 感じてしまう。 (K.K) |