ファティマの聖母マリア
1970年前後に作られたファティマのスライド写真 「Brunner & C.-COMO Printed in Italy」 50年近く経った現在、スライド写真は全て赤く変色しております。 私自身が色の修正をしたものと、スキャナーから読み込んだ 原版の両方を掲載します。 |
カペッソの丘の上 聖母マリアの出現前に、天使が出現した場所
「奇蹟の聖地 ファチマ」矢代静一・文 菅井日人・写真 より以下、抜粋引用。 三人の小さな羊飼いたちは、その日もカペソの丘の上で羊の番をしていました。雨が降ってきたので洞窟で 雨宿りしていると、まばゆい不思議な光がやってきて三人を包みます。思わず外を見やると、雨はもう止んで いて、オリーブの木の上の方に、真白な人影のようなものが見えるではありませんか。それはまるで雪の像 か、透きとおった水晶の像のようで、ゆうらりゆうらり揺れています。14.5歳の気高い少年のようで、手には カリス(聖杯)とホスチァ(聖餅)を持っていて、ホスチァからは血がしたたり落ち、カリスの中に流されて行き ます。やがて、そのカリスとホスチァを空中に残したまま、近寄ってくるではありませんか。小さな羊飼いたち の驚きはいかばかりだったことでしょう。涼し気な声が聞こえてきます。 「こわがらないで、私は平和の天使です」 「みなさん、私はポルトガルを守る守護の天使です。主があなた方に贈られる苦しみを勇気を持って引き受け なさい、祈りなさい、イエス様と聖母マリア様は、あなた方を憐れんで下さるでしょう」 守護の天使は、ルチアの家の井戸端にも現れています。 守護の天使がやってきたのは、やがて尊いお方がお越しになるということを、前もって知らせるためでした。 小さな羊飼いたちに心の準備をしておくよう、神様がとりはからったのです。そしてその通りになりました。この 物語のはじめに記したように、小さな羊飼いたちは、やがて美しい女性とお会いすることができるのです。 |