「インディアンの生き方を学ぶ」
モノ・マガジン大特集合併号 No.391
ワールドフォトプレス
インディアンの世界観や芸術に宿る美しい視点と想いを紹介している雑誌です。 (K.K)
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今回のインディアン特集は「今日は死ぬのにとてもよい日だ」という一つの詩から始まった。 死ぬことと、よい日が結びつくなんて逆説的な言葉を納得させてくれる。生き方を探してネイ ティブ・アメリカンが暮らすサンタフェを訪れた。けっして贅沢ではない環境のなかで、自然を 読みとる豊かな感覚を育て、彼らは独自の時間の流れを身につけている。太陽、星、川、空 を行く鳥、野山に生きる獣たちの物語に耳を傾け、夏に葉を落とす木のわけを語る彼らに は、自然と結ばれ、祖先から受け継いできた奥行きのある文化があった。しかし直線直角な モノを見慣れた視線には、彼らの日常は放埓に思えた。とりとめがないようにさえ思えたの だ。だが刺激をいっさい含まない緑と土の色を見ているうちにふと、疑問がわいた。これま で時間を無駄に使ってきてしまったのではないのかと、不安が頭をかすめた。それを聞い たサンタフェアンは、困ったやつだというように頭をふり、「いつでも帰ってこいよ」とつぶや いた。 (本書より)
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目次 「今日は死ぬのにいい日だ」ナンシー・ウッドの詩と言葉、インタビュー インディアンの生き方 死に方 Ghost Dancing インディアンの詩・・・・侵略の記憶・・・・命の糸・・・・大地をつくる 今日という日を生きるために インナーワールドとアウターワールドの狭間で ゴーストダンスから真の描くべき対象を見つけたJD チャレンジャーの代表的な作品 タオス・プレブロの村の写真と、そこに生きる人々 加藤諦三によるアメリカ・インディアンから学ぶ六つの生き方 インディアンダンスのカラー写真 北米インディアンの世界観とエコロジー 横須賀孝弘 魂の叫び 1997年に亡くなったフランク・ハウェルの絵画 日本のレザークラフトの草分け的な存在である高橋吾郎の言葉と作品 インディアン芸術が集まるサンタフェ・タオスの紹介 大平原を去った勇者たち 各部族の勇者の物語 インディアンの肖像 著名なエドワード・S・カーティスによる写真 アメリカ・インディアンの本の宇宙 34冊の文献の紹介 インディアンアートに込められた祈り
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