2012年1月29日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
1月24日にノルウェーのGrotfjordで撮影されたオーロラです。
今年の1月23日昼(日本時間)、2003年以来という非常に強い太陽フレアが発生し、25日
未明地球の磁気圏に到達しこのような美しいオーロラの姿が現れました。
皆様がご存知の小惑星探査機「はやぶさ」が最初に故障したのも、2003年に起こった
太陽フレアによる磁気嵐によるものでした。
私自身一番見たいものは何か? と問われたら迷わずオーロラと答えるかも知れません。
いつか全天に広がり流れるようなオーロラを見てみたいです。
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「オーロラの彼方へ」星野道夫著 より引用します。
ある夜、友人とこんな話をしたことがある。私たちはアラスカの氷河の上で野営をしていて、
空は降るような星空だった。
オーロラを待っていたのだが、その気配はなく、雪の上に座って満天の星を眺めていた。
月も消え、暗黒の世界に信じられなぬ数の星がきらめいていた。時おり、その中を流れ星
が長い線を引きながら落ちていった。
「これだけの星が毎晩東京で見られたらすごいだろうなあ・・・・・夜遅く、仕事に疲れた会社
帰り、ふと見上げると、手が届きそうなところに宇宙がある。一日の終わりに、どんな奴だっ
て、何かを考えるだろうな」
「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえば、こんな星空や泣けてくる
ような夕陽を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気
持ちをどんなふうに伝えるかって?」
「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンパスに描いて見せるか、いややっぱり言葉で
伝えたらいいのかな」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって・・・・・その夕陽を見て、感動して、
自分が変わってゆくことだと思うって」
人の一生の中で、それぞれの時代に、自然はさまざまなメッセージを送っている。この世へ
やってきたばかりの子どもへも、去っていこうとする老人にも、同じ自然がそれぞれの物語
を語りかけてくる。
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(K.K)
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