かに座の方向約2億5000万光年の距離にある銀河NGC 2623(別称:Arp 243)
で、天の川銀河のような渦巻き銀河同士が衝突した後の姿なんだ。2つの尾の
ように見えるのは、銀河にあった大量のガスが、接近するにしたがって互いに
相手の銀河の中心方向に向かって引き伸ばされていったのではと考えられて
いるんだ。このような銀河同士の衝突の場合、中心に超巨大ブラックホールが
観測されることがあるらしい。私たちの住む天の川銀河とアンドロメダ銀河も50億
年後には衝突してしまう。もしかしたらその時このような姿を見せるのかも知れない。
HubbleSite News Release: 'Dancing with the Stars' Takes on a Whole New Twist
大きい銀河がNGC 3808で、伴銀河である小さいほうがNGC 3808Aだ。
腕がからみつくように伸びており、互いに作用し合う姿は、まるでダンスを
踊っているかのようだね。小さな銀河は真横に位置し、その垂直に取り巻
く星やガスによるリング状の構造は、「ポーラー・リング」と呼ばれている。
HubbleSite Newscenter: Trio of Galaxies Mix It Up
みなみのうお座の方向約1億光年の距離に、お互いに引きつけ合う3つの銀河を
ハッブル宇宙望遠鏡(HST)とらえたものだ。NGC 7173(写真左)、NGC 7174
(右)、NGC 7176(右下)の3つの銀河が映っている。右側のNGC 7174は2つ
の銀河によって引き裂かれており、最終的にはこれらの3つの銀河は合体して
天の川銀河と比べて数倍の規模を持つ巨大な銀河が誕生すると見られている。
(映し出されるまで時間がかかる場合があります)