APOD: 2017 May 17 - Galaxy Group Hickson 90
宇宙千夜一夜 | Astronomy Picture of the Day | 画像・写真で分かる宇宙のひみつ より以下、引用。 銀河を探して空を調べるうちに、カナダの天文学者ポール・ヒクソンの研究チームは、100個ほどの 小さな銀河群を発見しました。この銀河群は、現在正確には「ヒクソン・コンパクト銀河群」(HCGs) と呼ばれています。 このハッブル宇宙望遠鏡による画像には、その銀河群のひとつHGC90が驚くほど細かいところまで 鮮明に写っています。 三つの銀河──そのうちふたつがこの画像に写っています──お互いに強く作用しあっているのが はっきりと分かります。画像の中央では、チリの多く含まれた渦巻銀河が引き伸ばされ、歪められて いる様子が見えます。他のふたつは大型の楕円銀河です。 銀河同士が接近すると、それが引き金となって星が激しく形成されるようになります。何十億年と いう宇宙的な時間のスケールで見ると、互いの重力で強く引っ張り合う戦いの結果、最終的にこの 三つの銀河は合体して、ひとつの大きな銀河になってしまいます。今では、私たちの銀河系も含めて、 銀河が成長する過程では、このような銀河の合体はよく起きることが分かっています。 HCG90は「みなみのうお座」の方向に1億光年離れたところにあります。このハッブル宇宙望遠鏡の 画像は、幅約4万光年の範囲をとらえています。 ヒクソン・コンパクト銀河群は、天文学者が地球上から小規模の望遠鏡で観測したとしても、きっと 満足のいく姿を見せてくれることでしょう。
|
APOD: 2012 October 9 - Simeis 147: Supernova Remnant
(映し出されるまで時間がかかる場合があります)