「道づれ地蔵」
絵馬師 殿村進 宙(おおぞら)出版 より
生きる勇気と希望が湧いてくる言葉が、素朴なお地蔵さんの絵と共に心に響いてやまない 素晴らしい本です。この六冊に収められている言葉は勿論のこと、その言葉に添えられて いるお地蔵さんの絵と、優しく力強い書体には心を打たれてしまいます。つらく悲しく、苦し い時、どうかこの本から生きる勇気と希望を見つけてください。 2000年3月8日 (K.K)
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本書より引用。
無一文になっても まだ 自分という財産がある それに お前という道づれがいる
仕事は失敗 金もなし 頼れるものは何もなし ああ これで俺の人生ももう終わりだよ 逃げる気か お前は まだあるじゃないか 自分と女房という財産が あきらめさえしなければ何とかなる それが人生だ
おれが おれがの 我を 捨てて おかげ おかげの げで 暮らせ
人は人を敬うことをしなくなったし 人から敬われることもなくなってきた 人間は本来独立した尊き我(われ)であると同時に 人とも敬いあい愛しあいながら生き合うために ほんとうの人間として この世に生をうけている筈です 自己への執着を捨てよ
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