APOD: 2004 March 6 - N49's Cosmic Blast
今から数千年前に爆発した星の残骸(超新星残骸N49)。これは南天の夜空で見られる
大マゼラン雲の中にある。ただ視覚的にこのように見えるのではなく、フィルターを通して
得られた画像を白黒画像(恒星や背景)に重ねているものだ。この超新星残骸N49に特徴
的なものが、この宇宙に輝く花火の姿とともに、その中心にある中性子星の存在で、その
磁場は地球の1000兆倍にも達するものなんだ。下はNASAのX線天文衛星チャンドラが撮
影した超新星残骸のものだ。 (大きな画像)
Chandra Photo Album
SNR
0519-69.0, 0509-68.7, 0534-69.9, and 0453-68.5: Cosmic Fireworks
N49の左側に広がっているのが大マゼラン雲で日本からは見ることが出来ない。
大マゼラン雲には、局部銀河群の中でも最も活発な散光星雲のタランチュラ星雲
があるんだ。下の写真は大マゼラン雲だけど、天上の宝石箱と呼んでいいくらいの
美しさだね。
Astrosnaps.co.uk より引用
南天の天の川。この写真は長時間の露出で撮影されたもので、このような
写真を見ると自分もカメラで天体を撮ってみたいと思うことがあります。この
天の川の写真には南十字星、石炭袋、イータ・カリーナ星雲、大マゼラン雲
が写っています。
HubbleSite Newscenter: Hubble Finds Infant Stars in Neighboring Galaxy
この画像は約21万光年離れた小マゼラン雲にあるNGC 346なんだ。この星雲に
は45億歳の年老いた星からわずか500万歳の若い星まで7万個の星が存在して
いるんだけど、このうち2500個ほどが赤ちゃん星なんだ。これらの赤ちゃん星は
形成の途中段階で、まだ核融合反応も始まっていないんだ。それにして天空の
鳥が飛翔しているような心洗われる写真だね。 (大きな画像)
APOD: 2005 November 17 - Young Stars of NGC 346
Chandra Photo Album J0617 in IC 443: The Case of the Neutron Star With a Wayward Wake
普通は超新星爆発を引き起こした星は残骸の中心にあるんだけれど、
この星だけは違うんだ。J0617と呼ばれるこの中性子星は、驚くことに
爆発の中心に向かっているんだよ。確かに超新星爆発を引き起こした
星が、爆発の勢いで自らも外側へはじかれることはあるんだけれど、
この星だけは逆、つまり爆発の中心に向かって進んでいるんだ。これ
にはいろいろな説があるんだけれど不思議な現象だね。
APOD: 2010 May 15 - The Elusive Jellyfish Nebula
宇宙クラゲと呼ばれる泡状の 超新星残骸IC 443から拡大した残骸の一部が青い
星雲として映っているんだ。地球からこのクラゲ星雲までの距離は約5000光年だけど、
この超新星爆発は3万年以上も前に起こったことなんだ。 (大きな画像)
(映し出されるまで時間がかかる場合があります)