未来をまもる子どもたちへ


極リング銀河 NGC4650A


極リング銀河NGC4650A



このとても神秘的な、そして驚くべき「極軌道リング」を持つ銀河NGC4650Aは、地球から

1億3000万の光年離れた場所に位置しているんだ。このような極軌道リングを持つ銀河

は今までにわずか100個くらいしか見つかっていない珍しい銀河なんだ。でもどのように

してこのような形になったんだろう。実はこれはまだはっきりとした結論が出ていないんだ

けど、今から10億年前に起こった二つの銀河間の巨大な衝突の残り物である可能性が

高いらしいんだ。



宇宙が密集している場所では、銀河どうしが衝突するのは決して珍しい現象ではないよ。

近隣との銀河との間隔が小さく、特に銀河団中心の密集地域では、比較的頻繁に衝突現象

が起きているんだ。衝突によりそれぞれの銀河の形や性質が大きく変化してしまうし、時には

銀河同士が合体してしまう場合もあるんだね。実は私たちの銀河系と、230万光年離れて

いる隣のアンドロメダ銀河(M31)は時速50万kmというものすごいスピードで近づきつつあり、

遠い未来には銀河系同士のの接近が起こると考えられているんだよ。



さて上の画像での場合、二つの銀河の接近で恐らく小さい方の銀河が破壊されてしまったら

しい。そして衝突の時、小さい方の銀河からガスが剥ぎ取られて大きい方の銀河に取り込まれ、

塵とガスでできたリングが形成されたと考えられているんだ。




このようにして出来たリングは、銀河内部を古い円盤のほぼ直角の軌道(極軌道)で回り始め

た。この銀河の中心から離れたところに青色の塊があるけれど、これは明るく輝く若い星が

あることを示しているんだ。これは衝突という銀河の大破壊によるガスと塵の中で、新たに

生れてきた星なんだよ。



この銀河はインターネットを通した投票において最も人気があった天体なんだけど、その神秘

的な姿と共に、それが10億年前の銀河同士の衝突という凄まじい出来事があったことを思い

巡らせるととても不思議な気持ちにさせられてしまう。


 

ハッブルスペース望遠鏡最新画像のページ




銀河のシルエット(渦巻き銀河NGC3314)

ハッブルスペース望遠鏡最新画像のページ


皆はこの銀河を見てどんなふうに説明するだろう。二つの銀河が合体したものと映るかも知れ

ないね。実はこの銀河は全く違うものなんだよ。背後に輝く大きな渦巻銀河(NGC3314b)の手前

に、もう一つの渦巻銀河(NGC3314a)が位置しているためにこのように見えるんだ。地球から見

ると、このような銀河のシルエットに見えてしまうんだけど、このような姿はとても珍しいものなん

だ。この銀河までの距離は約1億4000万光年で、南天の「うみへび座」の方向に輝いているんだ

よ。さて、中央付近が赤く輝いている部分が見えると思う。これは背後の銀河の中心核で、手前

の銀河の星間ガスやダストの影響で、赤く見えるんだ。これと同じような現象が、いつも皆が見て

いる赤い夕日だね。そして手前の銀河の腕にある暗黒星雲が、背後の銀河の輝きによりはっき

り見えているけど、何故暗く見えるかと言うと、ダストが多く含まれていると考えられているんだ。





STScI Press Release



メディスンホイール(聖なる輪)


この銀河は私たちの銀河系より少しだけ大きいもので、地球から6億年光年離れた

へび座に位置しているものです。中心の黄色の核の部分は、年老いた星がたくさん

集まっており、逆に輪の部分は若くて大きな星の集まりとなっている。この銀河系は

1950年に天文学者ホーグ(Art Hoag)が発見したものですが、何故このようなリング

状の形ができるのかは様々な仮説があるそうです。有力な説のひとつとして、この

銀河系は二つの銀河の衝突でできたというもので、リング状の若い星の部分は今か

ら20〜30億年に近くを通過した銀河がばらばらになった姿だと考えられています。

ところで、この画像を見たときに何故だかアメリカ先住民(インディアン)のメディスン・

ホイール(メディシン・ウィール)を思い出してしまいました。円形の輪に十字の印しが

入っているものをメディシンウィールと呼びますが、シャイアン族の中で生きたエレーヌ

の言葉を下に紹介します。







この大地に大きな円を描いてね。

その円の真ん中に羽根や石をおいて。

あなたが、円のそこに立って。わたくしはここ。

同じ羽根でも違って見える。わたくしたちが、この同じ円に立っているけど、

立っている所だけが違うから、同じものが違って見える。

この円を、メディシン・ウィールと呼んでいます。

すべてのもの、私たちが知っているものも、知らないものも、ひとつの偉大な円、

この聖なるメディシン・ウィールに立っている。

上と下がない。みんな、この同じメディシン・ウィールにいるのだ。

丸いです。コヨーテの穴と同じ。鳥の巣と同じ。樹の幹と同じ。季節と同じ。丸いんだ。

見上げると、美しい明けの星が光っている。

明けの星がわたくしたちに、みんなに、勇気と知恵をあたえてくれます。

メディシン・ウィールは丸いけど西北東南がある。

西には黒い熊がいます。黒い熊は強いけど。己の力、己の限りをあまり知らないものだ。

北には白いバッファローがいます。清らかなものだけど。冷たい。

東には黄色の鷲がいる。知恵をもっているけど、遠くのものしか見えない。

南には、みどりのねずみがいる。無邪気だけど、鼻のすぐ前のものしか見えない。

このものたちは、私たちみんなのことです。

知っているでしょう。あの黒い熊のような人。南のみどりのねずみのような人。

生まれた時、この四つの方の贈物の一つか二つか三つかもらうけど、

四つ全部をもらったものはいない。

生まれた時、どちらの方、どちらの方々をもらったか、どちらが不足か、

そのことをわかって、不足の方や方々を自分のものにするのは、われわれの生きる目的です。

そうわれわれは思う。

このメディシン・ウィールに住んで、水に住むもの、根があるもの、四つ足のものも、

翼があるものも、みんなこのことを知っています。だから、お互いを尊敬します。

狼が鹿をとるときも、お互いにこのことを知っています。

お互いの生命がどれほど大事なものかをはっきり知っているから、美しいのだ。

そうです。このメディシン・ウィールにあるものすべてが美しいのだ。

このメディシン・ウィールの真ん中に咲いている木も美しいのだ。

だから、明けの星が、私たちに美しく光っているのだ。すべてが美しい。

でも、ある日、この美しさを見たくない者が来た。

彼らは、力でこの美しいメディシン・ウィールを乱して破ったのだ。

お互いに尊敬し合うことを知らない者たちが来たのだ。

彼らは、母なる大地に永遠の傷を付けました。清らかな水を永遠に汚した。

バッファローを意味もなく殺して死の山を作りました。

我が民に、毛布にわざと病菌(天然痘)を入れてあたえました。

彼らは、メディシン・ウィールの真ん中に美しく咲いた木を切りました。

彼らは、われわれにとって大事な鷲を、彼らの貨幣に刻印して、「神を信ず」と、書きました。

そして、その同じ者どもが、大空に舞う鷲を次つぎに殺して空の中でも追って射ち、

もうわずかしか残っていないまでになった。

その者どもは、われわれの子供たちを学校に入れました。

私たちの家から、遠いとおい学校に。

子供たちが、自分の美しいことばも、美しい歌もできなくなるように、そうしたのだ。

子供たちに、この美しいメディシン・ウィールにいることを知らせないために、

その者どもは、自分たちのことばや、宗教や、価値観をおしつけた。

あの、病菌が入った毛布と同じことだ。

その者どもは、わが民の若い娘をだまして、子供を産めないように手術をした。

私たちを、鷲と同じ、バッファローと同じ、あの美しく咲いていた木と同じようにしたいのだ。

見てごらん。

大空に鷲や鷹が舞うではないか。

あなたのくにに鹿やカモシカがいるではないか。美しい山と森があるではないか。

川のことばを聞けば、その話はメディシン・ウィールのことだ。

尾長(カササギ)のことばを聞けば、それは明けの星への祈りだ。

熊の足あとに、あの美しく咲いている木が歌をうたっているではないか。

あなた、尊敬をもって生きて!

このメディシン・ウィールに立っているあなた。美しさに生きて!


「鷲の羽衣の女」エレーヌ・アイアン クラウド 語り手 菊地敬一 書き手 徳間書店より引用


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