European Homepage for The NASA/ESA Hubble Space Telescope: News Release: Breaking Waves in the Stellar Lagoon
2010年9月、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が捉えた干潟星雲(M8)の中心領域だ。
この干潟星雲(M8)は、いて座の方向約4000〜5000光年の距離にあるんだけど、
若い星からの強烈な放射によってガスやちりの雲が侵食されたり拡散させられた
りしている姿は実に美しいね。この星雲の名前は、星雲を横断するちりの筋(暗黒
星雲)が干潟のように見えることから名付けられたんだけど、その大きさは約100光
年の広がりを持つんだ。画像の中で赤黒く見えているところは、水素ガスの雲がゆっ
くりと収縮し新たな星が生まれ、その誕生した星からの紫外線によって照らされてい
るんだよ。また渦を巻く煙や岸辺のように見えるのは、紫外線放射によってガスが
侵食されたり拡散させられたりしていることによるんだ。実はこの干潟星雲の観測
から、ガス雲から原始星へ物質が降着して星形成が進んでいることを示す確証が
得られているんだ。
双眼鏡で見る夏の星空・ M8(干潟星雲) M20(三裂星雲) M21(散開星団) いて座 に戻る
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