2012年10月9日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
約4万年前に超新星爆発したSimeis 147(写真はNASAより引用)
このS147の残骸雲は地球から3000光年の距離にありますが、この写真に写っている赤い雲は
150光年の広がりを持っています。
今から4万年前、このS147の超新星爆発が起きたとき地球の人類は何をしていたのでしょうか。
ドイツ南部シュヴァーベン・シュラ地域で発掘されたフルートは、クロマニョン人が作ったものと
され4万年前のものとされています。人類最古のフルートはスロヴェニアの遺跡で発見された
6万年前の骨で出来たもので、ネアンデルタール人が作ったという説がありますが、多くの考古
学者はこの説に否定的です。
骨や木に孔を開け吹くと音が出るのを発見したのは偶然からだと思いますが、最初は伝達手段
として用いられたのかも知れません。それが現在のように「音楽」として発展していく始まり、そし
てその過程と背景に想いをめぐらしたいのですが、困難さを感じます。
クロマニョン人の脳の構造・容量は私たち現生人類とほぼ同じですが、ネアンデルタール人の
脳の容量はは現生人類よりも大きいのですが言語能力が劣っていたと言われています。また
骨格などの解剖学の視点から、ネアンデルタール人は特定の音を発することが出来なかった
のではと言われています。
今私たちが持っている脳を基に、ネアンデルタール人と現生人類は何が違っていたのか、彼ら
は何を感じ何を見ていたのか、それを探ることは限界があるのではとも感じています。
もしこの限界を破るものがあるとすれば、新たな発掘や大脳生理学の進歩なのかも知れません。
今から4万年前の超新星爆発と古代の人々の世界、この写真に不思議な繋がりを感じてしまい
ました。
一つ前の投稿でこの6万年前のフルートを復元し演奏した動画を投稿しています。
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