「ホピの太陽の下へ 女三人、アリゾナを行く」
羽倉玖美子 著 辰巳玲子 協力 野草社 より引用
本書は映画「ホピの予言」を製作した故・宮田雪さんを通して出会った女性2人
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本書 「母なる大地に抱かれて」 より引用
翌日、ズニとナバホのマリーンと一緒にビッグマウンテンにあるキー・シェイの家に向かう。
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ドキュメンタリー映画「ホピの予言」 ランド・アンド・ライフ制作本編 「ホピの予言」宮田雪監督 1986年作品 75分 付録 「浄化の時代を迎えて―ホピの伝統に生きるマーチン・ゲスリスウマ氏に聞く―」 2004年作品 25分 販売価格 10,000円 (送料390円)
ヒロシマ、ナガサキに投下された原子爆弾は、アメリカ・インディアン最古の民、 ホピ族の聖地から掘り出されたウランから造られたものだった。その彼らの間 には、数千年の昔から、偉大なる聖霊から与えられた謎の予言の石版がある。 そして、そこには驚くべきことに「灰のびっしりつまったヒョウタン」と呼ばれたヒロ シマ、ナガサキの原爆投下を始め、第一次、第二次世界大戦、更には、来たる べき人類とこの文明の破滅と再生が予言されているのだ。いま、彼らは、その 予言の中に告げられた人類存亡の最終的危機と、それを乗り越える道を、世界 の人達に映画を通して訴え始めたのだ。この映画は、監督の宮田雪が、ホピ族 を代表する予言のメッセンジャー、トーマス・バニヤッカに出会ったことによって 始まり、約七年の歳月を経て、完成した。第十二回のアメリカ・インディアン・フィ ルム・フェスティバルで最優秀ドキュメンタリー大賞を受賞し、日本ばかりでなく、 アメリカ、ヨーロッパでも上映され大反響を呼んでいる。1986年作 75分 (ビデオの解説より引用)
〒657-0817 神戸市灘区上野通1-2-35-312
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内なるホピ それぞれが一粒の種として 辰巳玲子 (本書より引用)
1999年2月に、それまで50年間にわたって「ホピの予言」を伝えてきた最後の メッセンジャー、トーマス、バニヤッカは雲の精霊になり、水の巡りの中に還って いった。そして、予言を伝え、警告を発信する時代は終わりを告げた。ホピの残 した新しい時代へのメッセージは、「質素で、自然で、精神的な生き方」であり、 「それは一人ひとりにかかっている」ということだ。
私が「ホピの予言」と出会ってから、過ぎ越しこの16年間の日々で学んだことは、 「平和」の真の意味だ。人と先を争わず、最後に残った見てくれの悪いとうもろこし を喜んで選び取った者に、創造主は「ホピ---平和---」と名づけたのだ。その意味 を自分の人生の中で私なりに考え続けた。ただ単に、戦争がなければ平和なのか。 ホピの人々の忍耐や、親切、そして謙虚さや、感情や情動、欲望に自分が支配さ れ、自分ばかりか他人をも傷つけることがないように、それらを自ら戒める精神を 養った彼らを思う時、私の中に眠っていた様々なものが目覚め、気づきを与えられ てきた。人生の中で日々の営み、幾多と訪れる試練、悲しみ、怒り、そして喜び、あ るいはめぐり合う生と死・・・・それらを排除せず、また挑まず、自分自身や他者と対 立せず、あるがままを受け入れる。そして、すべてがバランスの内に歩むようにと、 調和を祈る・・・・それがホピ----平和----としての生き方なのかもしれない。
たった一人しかいないかけがえのない自分、創造主が、それぞれに「違い」を与え られたのは何故だろう。それぞれの人生の設計図を持って、広げ育てていくのが私 たちがこの世に生を受けた目的ではないだろうか。自分らしく在ることで自分が満ち 足り、感情、衝動、本能に揺るがされることなく、常に自分を信頼している心のあり方 ができるとき、他者へのまなざしも同じようになるかもしれない。そこに生きる時、さま ざまな人種、文化、習慣、宗教、性差、年齢・・・・を超えて、私たちが互いを理解しあ うプロセスの中で学ぶことから、すべてつながりの中で生きていることを知る。きっと そこからしか、この地球の平和は創りだされないのだと思う。
ホピが警告してきたこの浄化の時代を迎え、私たちがそれをくぐりぬけて、すべての 生命と共生と調和の時代を築いていくために、私たちは一人ひとりが、自分だけの設 計図に気づき、それを育てていくしかない。そしてその生き方は、他者と分かちがたい つながり----生命の巡りの環のなかでこそまっとうできるに違いない。そんな新しい 時代がやってきたのだ、と私はこころからそう思う。
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本書より画像引用 この「ホピの太陽の下へ 女三人、アリゾナを行く」に協力したのは映画「ホピの予言」を 制作した故・宮田雪さんの奥様の辰巳玲子さんです。このロードプランに関しては文献 「テククワ・イカチ」、またホームページ「Techqua Ikachi 大地と生命」を参照されたし。 |
目次 プロローグ
アリゾナに降り立つ キシカイセイ? 「ホピの予言」との出会い 旅のはじめの奇妙な符号 アメリカ・インディアンの大地へ フラッグスタッフでショッピング グランドキャニオンに花束を 恐竜たちの栄華の跡
踊りという祈り ホピ・サードメサのホテビラ村 インディアンセレモニー 久しぶりの日本食 それぞれの優しさ
聖地ビッグマウンテンの人々 母なる大地に抱かれて 変化する暮らし レイコ、連れさられる!? 祈りのチカラ ない!ない!アクシデント 大地からの贈り物ナバホラグ サミエルさんと羊追い
遺跡の声を聴く 月への祈り 化石の森、虹の森 アナサジの不思議な都市空間・プエブロボニート ナバホのヤジー氏との出会い 美しいキャニオンデシェイを歩く ホピへ帰る
トーマス・バニヤッカと宮田雪 「ホピの予言」を生きた男、トーマス・バニヤッカとの出会い トーマスのつれあいフェミーナ
ホピの憂い・ホピの希望 ホピのイベント 失われていく聖なる大地・枯れていく泉 生きている地球 予言の岩絵 ホピを去る日
内なるホピを生きる 時代の狭間で 新たなはじまり
エピローグ 資料・参考文献 私の内なるホピ 辰巳玲子 あとがき
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2012年1月26日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 |
2012年1月25日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 |